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15 novembre 2006

第3回 多様化するサービス
竹川佳須美


   
当社のようなアジアの果ての小さな旅行会社にも、ホームページでイタリア旅行専門店と謳っているせいか、新規にオープンしたとか、日本人にも来て欲しいとか、アグリツーリズモのほうからコンタクトをとってくる場合があります。どうやらアグリツーリズモは今も増え続け、宣伝や集客に一層心を砕き、その結果、単にアグリツーリズモと言うだけでひとくくりにできないほど、タイプやサービスに広がりが出てきているようです。

●B&Bタイプの増加と最低宿泊数の減少
滞在型が主流のアグリツーリズモ、当初は通常でも1週間、ハイシーズンには2週間からの最低宿泊数を求めるところもありました。ところが最近は、リビングやキッチンも備わったアパートタイプの他に、B&Bタイプ、すなわち最低宿泊数を2-3泊とし、朝食つきで部屋だけを提供するところが増えてきました。

これには利用する側の都合があります。ある調査によると、近年、一度の休暇でのアグリツーリズモ滞在日数が減ってきているそうです。ひと夏を家族が全員で一箇所に滞在して過ごすオーソドックスなスタイルは、徐々に変わってきているのかもしれません。たとえば、夏の大半は海辺で別荘で過ごすけれど、その帰りに一週間ほど山の中のアグリツーリズモで過ごし、美味しいワインやオリーブオイルを買い込んで帰省する、その際せっかくだから農家の主婦の自慢の郷土料理を味わいたい、となるとキッチンなどは必要ない、というふうに。

●カテゴリーやサービスの多様化
そうなると、なかには限りなくホテルに近いサービスを要求する人も出てきます。アグリツーリズモの側も(特に新規参入にこの傾向が強いような気がするのですが)、選任の常駐者を雇い、レセプションを設け、宿泊客の利便性をより高めようとします。レセプションは、スポーツやアクティビティーの企画・手配、ハイヤーの手配、レストランやワイナリーでのテイスティングの予約等、滞在客のための便宜を図る他、トスカーナの風景写真を撮影するセミナー付ツアー、一週間のクッキングコース、あるいはオリーブ収穫体験ツアーのような個性的な特別プランを設定し、(特にオフシーズンの)集客にも力を入れるようになってきました。

●日本人にも利用しやすくなった
私たちにとって、このようなアグリツーリズモの出現で一番ありがたいのは、最低宿泊数が2-3泊であることです。これにより、気軽に他の都市観光と組み合わせたプランが可能となりました。たとえばフィレンツェに三泊、トスカーナのアグリツーリズモに三泊して、その間にワイナリーを訪れ、お料理教室に参加し、一日はハイヤーで近隣の小都市を訪れるなど、歴史と自然の両方を堪能する、充実した旅が現実のものとなるのです。レンタカーだと躊躇する人も、一部をハイヤー利用するなどで、イタリアのディープな地域を、安全でかつ効率よく廻ることができます。B&Bタイプのアグリツーリズモでは、夕食を用意してくれるところが多いので、郷土料理を心ゆくまで味わえるのも大きな魅力の一つです。

●今後注目されそうな地域
アグリツーリズモはイタリア全国にありますが、その周辺に歴史のある都市があると一層魅力が増します。前回当社企画でご紹介したウンブリアも、エトルリアに起源を持つ古都が点在し、食においても素晴らしい地域で、今後じわじわと底力を発揮しそうなところですが、もう一箇所私が注目しているのはマルケ州です。こちらはフィレンツェやボローニャ、ペルージャなどと組み合わせることも可能ですし、なによりルネッサンスの素晴らしい宮廷文化が花開いたウルビーノがあります。またしっとりとした自然景観も自慢で、昨年から当社とお付き合いが始まった小さなアグリツーリズモでは、リンゴやラズベリーの季節にはそれらの収穫とジャムつくり、お料理教室などが体験できる他、イタリア語個人レッスンもリクエストに応じてくれます。実は私、来年の春にはラズベリーのジャムをあの丘の上のかわいらしい台所でつくりたいなと、密かに策を練っています。昨年の秋におじゃまし際にご馳走になった、手作りの生ハムの味も忘れられなくて…

◆アグリツーリズモベストコースB (マルケのアグリツーリズモとウルビーノの旅)
http://www.invia.jp/parts/PDF/marcheagriplan07.pdf


著者プロフィール
竹川 佳須美(たけかわ かすみ)

イタリア好きが高じてイタリア旅行専門店を開業、いつの間にか5年がたちました。個人やグループの方を対象に、個性的でわがままな旅のお手伝いをすべく、プランニングから手配まできめ細かな対応を心がけています。当初からアグリツーリズモに注目、一人旅、ハネムーナー、ご家族ずれ、スケッチ旅行グループなど、多くの方にイタリアの田園の素晴らしさを体験していただいています。五月はプーリア州オストゥーニ近郊の農園に滞在、カモミールが群生するオリーブの木立の間の散歩を楽しんできました。
(有)イン・ヴィア代表取締役。サイトは http://www.invia.jp


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