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アマルフィコースト便り Dalla Costa d'Amalfi
 
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15 novembre 2006

第1回
ラヴェッロからはじめまして
〜多くの芸術家を魅了した町〜





竹澤由美

皆さん、はじめまして。今月から「アマルフィコースト便り」をお届けすることになりました。皆さんは「アマルフィコースト」というとどのようなイメージがありますか?「海が綺麗」「太陽をたっぷり浴びたレモンがたくさん」「世界遺産登録された絶景が広がる町」等、色々かと思います。ここに住んで2年になる私も、初めてこの地を旅した時は見るものすべてに言葉を失い、口にするもの全ての美味しさに感動しました。そこで、この連載を通じ、少しでも皆さんのアマルフィコースト滞在がより充実したものになるようお手伝いできれば幸いです。


●ラヴェッロの町を散策
今回は、私の住む町、アマルフィコーストの高台にあるラヴェッロRavelloについてお話します。
ラヴェッロは海抜約350メートルの高台に位置する人口約2,000人ほどの小さな町。ため息の出るほど美しいサレルノ湾を見渡すことが出来ます。この絶景は多くの芸術家を魅了しました。特に作曲家ワグナーが1800年代後半、ヴィッラ・ルフォロからの美しい眺めやその建築様式にインスパイアーされ舞台劇「パルジファル・第二幕・クリングゾールの魔法の園」を完成させたことから、人々はこの町を「音楽の町」と呼ぶようになりました。現在は毎夏ラヴェッロ・フェスティバルという芸術祭も行われます。

まず、この町にいらしたら芸術的な空気を五感全てから感じられるヴィッラ・ルフォロVilla Rufoloへ足を運んでみてください。1270年から1280年にかけてルフォロ一族により建てられました。ボッカッチョ作「デカメロン」の中にも当時のオーナーだったランドルフォ・ルフォロのことが記されています。その後複数の異なるオーナーの手に渡りますが、1851年に植物家であり芸術商であったスコットランド人サー・フランシス・ネヴィル・リードの手に渡ると、庭園は当時まだ目新しかった植物で彩られ、海の景色とより見事にハーモニーをなすようになりました。

次に訪れていただきたいのはヴィッラ・チンブローネVilla Cimbrone。ラヴェッロに魅了されたイギリス人ロード・グリーンソープにより1900年初頭に建てられました。アメリカ人の著名な作家であり最近までラヴェッロに大邸宅を所有していたゴア・ヴィダルは「ヴィッラ・チンブローネのテラスから見る眺めは、世界中で一番美しい」と絶賛しています。また、広々とした庭園を歩いていると所々にエドワード王時代の彫刻や神殿が見られ贅沢な時間が過ごせます。1938年、グレタ・ガルボは名指揮者レオポルド・ストコフスキーとともにこのヴィッラの一室を隠れ家として滞在していました。
トップ:ヴィッラ・ルフォロから見たラヴェッロのパノラマ
左下:住民の憩いの場所、ピアッツァ・ドゥオーモ
右下:ラヴェッロ・フェスティバル
 

見ごたえたっぷりのヴィッラを訪れた後は、ぜひ町のメイン広場ピアッツァ・ドゥオーモPiazza Duomoにあるカフェで休憩を。ここラヴェッロの住民にとって、広場は憩いの場所であり、情報交換の場所であり、生活の中心です。

さて、その後はドゥオーモを正面にして左脇にある坂道ワグナー通りViale Wagnerを歩いて五ツ星ホテルが並ぶサン・ジョヴァンニ・デル・トーロ通りVia S. Giovanni del Toroをお散歩。この通りのはじめ、左手にラヴェッロの市庁舎があり、ほんの少し歩くと右手には絶景を楽しめるプリンチペッサ・ディ・ピエモンテ庭園Principessa di Piemonteがあります。ここからは、アマルフィコーストにあるミノーリやマイヨーリの町がよく見えます。また、ラヴェッロ県内の小さな町トレッロで9月中旬に行われる花火が目の前に見える場所です。私はいまだかつてここから見える花火ほど間近にクオリティの高い花火を目にしたことはありません。

●ラヴェッロ・フェスティバル
先ほどチラッと話題にしましたラヴェッロ・フェスティバルは、7月上旬から9月中旬までヴィッラ・ルフォロを中心に開かれる芸術祭です。ヴィッラの庭園に特設ステージを設け、ほぼ毎日音楽やダンス、映画、ドキュメンタリー放映といったイベントが行われます。
想像してみてください、アマルフィコースト沿いに広がる街灯の夜景と光り輝く月が海に反射して独特の青白さを放つ中、ほんの少しエレガントな装いで芸術に浸る夜を・・・私は今でもこの芸術祭に浸る度に「こんな贅沢をしてもいいのだろうか」という気持ちになってしまいます。夏にラヴェッロにいらっしゃる場合はラヴェッロ・フェスティバルも旅の予定に追加されることをオススメします。


●山海の幸を楽しめるレストランとおすすめホテル
最後に、旅には欠かせないおすすめレストランとおすすめホテルについて。
実は、アマルフィコーストは山と海、両方の産業が盛んです。魚介類は海が有名なことから皆さんピンと来るかと思いますが、山にはレモンやオリーブはもちろん、秋になると栗の収穫、キノコ狩りがおこなわれます。今でも豚を家畜する家庭も多くありますし、モッツァレラチーズの他、ヤギや羊のチーズも現地産のものがたくさんあります。こちらでは「羊の群れが引き起こす交通渋滞」も茶飯事。憎めない交通渋滞ですよね。

まず、お肉料理のおすすめレストランはクンパ・コジモCumpa Cosimo。オーナーのネッタおばさんとルーカおじさんが皆さんを温かく迎えてくれます。ここはお肉屋さんも営む家族が経営しているだけあって本当にお肉料理が美味しい。お肉好きの方は、ぜひ塩味とガーリックのみのシンプルな調理法が肉の旨みを際立たせる牛肉のステーキ(Bistecca)を!レモンの牛フィレソテー(Scaloppina al limone)もおすすめです。彼らは隣町スカーラに自分達のブドウ畑も持っているので自家製ワインも味わえます。
写真左下:クンパ・コジモのレモンの牛フィレソテー
右下:竹澤さんの家族が営むホテル・ルフォロから見たヴィッラ・ルフォロ
 

そして、お魚料理ならガーデンGarden。オーナーのマルコはエレガントな雰囲気です。まずは、その日のおすすめのお魚を使った魚介のアンティパスト盛り合わせ(Antipasto Misto di Mare)を。私は特にイワシのマリネ(Alici Marinati)が大好物です。そして、プリモにはアンコウソースのパッケリ(Paccheri al sugo di Pescatrice)を。プクプクとしたアンコウとフレッシュトマトのソースに、カンパーニア州の郷土パスタ・パッケリが絶妙に絡み合って美味。エレガントな夜はぜひラヴェッロ産の白ワイン、セルバ・デッレ・モナケ(Selva delle Monache)と一緒にゆったりとしたディナーを楽しんでください。

おすすめホテルは五ツ星のホテル・カルーソHotel Caruso。最上級のサービスと洗練されたインテリアが訪れる方全てをウットリさせることでしょう。まるで地上の果てにいるかのような錯覚に陥るプールは一見の価値あり。そして、客室アメニティはブルガリが使用されています。セレブリティな気分に浸りたい時はぜひこのホテルを選ばれてみてはいかがでしょうか?

では、今日はここでお別れです。これからもこちらアマルフィコーストからお便りを書かせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。なお、パートナー家族はラヴェッロ中心部にある四ツ星ホテル「ホテル・ルフォロ」を経営しております。ワールドワイドに展開している五ツ星ホテルとはまた違った家庭的で穏やかな雰囲気が漂うホテルです。私も家業を手伝っておりますので、ぜひ遊びにいらしていただければ幸いです。

データ
Dati

■アクセス
ラヴェッロまではアマルフィAmalfiからSita社のバスで約30分です。アマルフィへはナポリ中央駅またはサレルノからSita社のバスが出ています。
Sita社ウェブサイト http://www.sitabus.it

なお、ミラノから飛行機でナポリ・カポディキーノ空港Aeroporto di Capodichinoまで約1時間、ローマからは約30分。ナポリ・カポディキーノ空港からラヴェッロまでは65kmで、基本相場は120ユーロ(毎年ラヴェッロ市がタクシー料金を改定するので、宿泊先ホテルにタクシーの金額を確認し、予約の手配をしてもらうのが無難。)
カポディキーノ空港からナポリ中央駅まではAlibus社のバスがつないでいます。

■ラヴェッロ・フェスティバルのサイト
http://www.ravellofestival.com/new/index.php

■その他
Villa Rufolo ヴィッラ・ルフォロ
Tel: +39 089 857657
開場時間:9:00 - 20:00(夏季) - 18:00(冬季)
入場料:4ユーロ

Villa Cimbrone ヴィッラ・チンブローネ
Tel: +39 089 858072
開場時間:9:00 - 20:00(夏季) - 日の入りまで(冬季)
入場料:5ユーロ

Cumpa Cosimo クンパ・コジモ
住所:Via Roma, 44 Ravello (SA)
Tel: +39 089 857156
行き方:ドゥオーモを正面にして左手にある細い道ローマ通りVia Romaをまっすぐ進む。サンタ マリア グラディッロ教会Chiesa St. Maria a Gradillo手前右手

Garden ガーデン
住所:Via Boccaccio, 4 Ravello (SA)
Tel: +39 089 857226
http://www.hotelgardenravello.it
ラヴェッロのバス停そば

Hotel Caruso ホテル・カルーソ
住所:Piazza San Giovanni del Toro,2 Ravello (SA)
Tel: +39 089 8588001
http://www.hotelcaruso.com
行き方:ドゥオーモを正面にして左手上にのびる坂道ワグナー通りVialle Wagnerをまっすぐ進み、突き当りを左へまっすぐ約5分ほど歩いたところ右手

Hotel Rufolo ホテル・ルフォロ
住所:Via S. Francesco, 1 Ravello (SA)
Tel: +39 089 857133
http://www.hotelrufolo.it
http://www.japanitalytravel.com/guide/hotel/rufolo/top.html
行き方:ドゥオーモを正面にして右手にある細い道ルフォロ通りVia dei Rufoloをまっすぐ進む。陶芸ショップの並ぶ細く短いトンネルをくぐると正面に位置

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著者プロフィール
竹澤 由美(たけざわ ゆみ)
獨協大学外国語学部英語学科卒業
大学時代遊学したロンドンにて知り合った南イタリア アマルフィコースト ラヴェッロ出身の男性と結婚・ラヴェッロに移住。パートナー家族が営むホテル「ホテルルフォロ」を通じ各国からいらっしゃるお客様のアテンドをしている。
最初は困難だらけだった対面販売店での日々の買出し中や、社交の場・情報交換の場であるラヴェッロのピアッツァにてご近所さんとお喋りするのが大好き。
ブログ「南イタリア便り アマルフィコースト」:http://ameblo.jp/schiavo
「ホテルルフォロ」:www.japanitalytravel.com/guide/hotel/rufolo/top.html 

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