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アマルフィコースト便り Dalla Costa d'Amalfi
 
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15 gennaio 2007

第2回
アマルフィ
〜個性的な都市空間を散策〜








竹澤由美

2007年最初のお便りは、新しい1年の初回にふさわしい「旧イタリア四大海洋都市国家のひとつ、アマルフィ」です。
アマルフィは地中海の港町らしい太陽に溢れていて、陽気な雰囲気が漂いつつ、あちらこちらに急な階段やクネクネした細い道があったり、そしてまるで雪室のような細く天井の低いトンネルが町の人たちの通り道になっていたり、とても個性的な都市空間が広がっています。恥ずかしながら私は未だにアマルフィに住む友人宅を訪ねる際、この迷路のような道にあたふたしてしまうことも・・・。
そんな迷路のような道のあちらこちらに小さな教会や、住居の入り口、そして突然目の前に広がる息を呑むような海景色が現れたり、たくさんの発見や嬉しい驚きがあるのがここアマルフィの一番の魅力です。

●中世の海洋都市国家 アマルフィ
7世紀までビザンチン公国に属していたアマルフィですが、この町に生まれ住んだフラヴィオ・ジョイアにより発明された羅針盤を使った航海術で地中海諸国と貿易を始め、9世紀初めにアマルフィ共和国となります。イタリアが誇る中世の四大海洋都市国家(アマルフィ・ピサ・ヴェネツィア・ジェノヴァ)の中でも、アマルフィは最初に発展したのです。14世紀初頭には作家ボッカッチョがアマルフィを「多くの小さな町や美しい庭園や噴水、そして多くの金持ちの存在する都市」と記しています。実際に独自のタリTariと呼ばれる通貨と法律を抱えるほど繁栄しました。この時代アマルフィは、貿易を通じアラブ諸国から文化的にも多大な影響を受けています。後ほど紹介するドゥオーモの鐘楼はアラブの影響を受けた様式で建てられた代表例です。

しかし、1343年に起こった地震が原因でアマルフィのメインエリアは残念なことに崩壊してしまうのです。今でもこのメインエリアは海底深くに眠っていると言われています。その後長い間静寂に包まれますが、1760年には中世の海洋都市黄金時代を称える歴史的レガッタ(競艇)が四大海洋都市間で毎年6月の最初の日曜日に開催されるようになったり、19世紀になると多くの北ヨーロッパ出身の芸術家等がこの町に魅了されるようになり、観光地としても栄え始めます。なお、レガッタは現在も続いています。毎年4都市の内の1都市で開かれ、各都市4年に1度の開催となっています(アマルフィでは次回2008年6月の予定)。

写真トップ:アマルフィのドゥオーモ
写真下:海側から見たアマルフィ、昼と夜
 

●アマルフィの町を散策
さぁ、まずスタートは先述のドゥオーモから。ドゥオーモ=大聖堂という名にふさわしく急で幅広い階段の上に雄大に存在しています。9世紀にキリスト十二弟子の最初の一人である聖アンドレアを追悼して建てられました。正面には目もくらむほど豪勢なモザイク画が広がり、13世紀につくられた正面門にはイタリア初のブロンズが使用されています。
その後はぜひ左手に位置する1266年に建てられた天国の回廊Chiostro del Paradisoを訪れてみてください。海洋共和国時代の要人の墓が埋葬されているこの庭園は、その名にふさわしくまぶしいほどの白さに包まれています。

歴史的建築物を堪能した後は、アマルフィの個性的な町並みを楽しみながらアマルフィ紙の博物館Museo della Carta Amalfitanへ。ここではかつて実際に使われていた器具や紙製造の工程を知ることが出来てとても興味深いです。現在でも地元っ子は、結婚式の招待状や大事な食事会のメニュー表など頻繁にアマルフィ紙を使用しています。押し花の入ったものや、アマルフィ紙を使用したノートやアルバムは私もよくイタリア土産にしています。

博物館を見学された後は、中心地に戻り造船所跡地アルセナーレArsenaleへどうぞ。先述したレガッタに使用される海洋都市時代と同型のボートが展示・保存されています。先端がとがり、美しく装飾されたボートは見ていて惚れ惚れします。

最後に、もし時間が許すようならエメラルドの洞窟へ。日本ではカプリ島にある「青の洞窟」がとても有名ですが、このエメラルドの洞窟も必見です。1932年に地元の漁師により発見された洞窟は、ターコイズブルーやコバルトブルー、そして明るいグリーンなどいろいろな色が融合していて、神秘的な空間を楽しめます。洞窟の一画には海面下にプレゼーピオPresepioという、キリスト降誕の場を表現した模型が置かれています。
もし天気の良い日にエメラルドの洞窟へ訪れるなら、ぜひアマルフィからボートで。アマルフィコーストは海から眺める景色も絶景です。
写真左下:レストラン・リド・アッズーロ店内
右下:ホテル・オーロラから見る景色
 

●海辺のレストランで新鮮な魚料理を堪能
せっかく港町アマルフィにいらしたのですから、海辺に立つレストランへ行ってみたいもの。アマルフィの海辺は、昼間は陽気でほのぼのとした雰囲気が、夜間にはエレガントな雰囲気が漂うように私には感じられます。時間が許すようなら、昼も夜もぜひ海辺のレストランへどうぞ!

海辺のレストランでの私の一押しはなんと言ってもリド・アッズーロLido Azzurroです。新鮮でとっても洗練された地中海料理を楽しめます。私のおすすめメニューは直径約2センチほどの小さなジャコウダコのリングイネlinguine con moscardini。歯ごたえがありながら柔らかいジャコウダコのだしがたっぷり出た塩味のシンプルなパスタは、白ワインともよく合い絶品です。もう一品は、フサカサゴのパッケリpaccheri con lo scorfano。パッケリはナポリ地方の特産パスタ。この大きな筒型パスタと盛りだくさんのカサゴとフレッシュトマトソースがからまると、もう言葉が出ないほどの美味しさです。ワインを楽しみながらたっぷり食事を楽しんだ場合、一人あたりの予算は60ユーロ以上になるけれども、私と主人も本当に美味しい魚介類を食べたい時はこのレストランに足を運んでいます。
このレストラン脇には小さな砂浜があります。透明度がとても高い割りにあまり知られていないこの海岸は、「アマルフィの海岸は人がたくさんいてちょっと苦手」という方にオススメです。

その他にも、アマルフィ中心地の海沿いに立つマリーナ・グランデMarina Grandeも美味。ちなみに、ここはメインのアマルフィ海岸に彼らのスペースを持っていて、有料でデッキチェアーやシャワーも使用できます。水着の上に軽い衣服を羽織れば、同レストランで昼食をとることも可能なのでとても便利です。

最後に、おすすめホテルを。私のおすすめはホテル・オーロラHotel Auroraです。レストラン、リド・アッズーロからさらにポートに向けて歩いていった右手、海沿いのちょっぴり高台に位置するこのホテルは、最近リニューアルしたので設備も整っているし、値段も比較的お手ごろです。しかも、せっかくアマルフィにいらっしゃるのだから海がとても近い位置にあるホテルに泊まられてたっぷりリゾート気分を味わってみてはいかがですか?

では、今日はここでお別れです。次回はポジターノをご紹介します。お楽しみに!

データ
Dati

■アクセス
ナポリ・カポディキーノ空港まで飛行機でミラノから約1時間、ローマから約30分。ナポリ カポディキーノ空港からアマルフィまではバス(*1)、タクシー(*2)、電車(*3)にて。
(*1)バス:空港からAlibus社バスでナポリ中央駅まで(所要時間約30分)→ ナポリ中央駅からSita社アマルフィ行きバスで約2時間
(*2)タクシー:空港からアマルフィまで基本相場は120ユーロ前後。(毎年アマルフィ市庁舎がタクシーの費用を改定するので宿泊先ホテルにタクシーの金額を確認し、予約の手配をしてもらうのが無難。)
(*3)電車:空港からAlibus社バスでナポリ中央駅まで(所要時間約30分) → ナポリ中央駅からサレルノ行き電車(約1時間)→ サレルノにてSita社アマルフィ行きバスで約1時間
Sita社バスウェブサイト:http://www.sitabus.it

■アマルフィ観光局 
Azienda Autonoma di Soggiorno e Turismo
住所:Via delle Reppubbliche Marinare
Tel:+39 089 871107
http://www.amalfitouristoffice.it

■その他
Duomo ドゥオーモ
Chiostro del Paradiso 天国の回廊 キオストロ・デル・パラディーソ
住所:Piazza Duomo
Tel: +39 089 871324 (天国の回廊奥に位置する博物館直通電話)

Museo della Carta Amalfitana アマルフィ紙博物館
住所:Via delle Cartiere
Tel: +39 089 8304561
開場時間・入場料は直接お問い合わせください。
http://www.museodellacarta.it

Grotta dello Smeraldo エメラルドの洞窟
住所:Strada Statale 163
詳細問い合わせ:アマルフィ観光局へお問い合わせすることをおすすめします。
行き方:アマルフィ中心部からポジターノ方面へ5キロ。オンシーズン(春から秋にかけて)はアマルフィから直行ボートが出ています。

Lido Azzurro リド・アッズーロ
住所:Lungo Mare dei Cavalieri
Tel:+39 089 871384
行き方:大きなバス停のあるフラヴィオ・ジョイア広場Piazza Flavio Gioiaからポジターノ側に位置する大きなポートに向かって約5分ほど歩いていくところに位置

Marina Grande マリーナ・グランデ
住所:V.le delle Regioni
Tel:+39 089 871129
http://www.ristorantemarinagrande.com
行き方:大きなバス停のあるフラヴィオ・ジョイア広場から海を正面にして左手にある海岸沿い、郵便局正面に位置

Hotel Aurora ホテル・オーロラ
住所:P.le dei Protontini, 7
Tel: +39 089 872988
http://www.aurora-hotel.it
行き方:大きなバス停のあるフラヴィオ・ジョイア広場からポジターノ側に位置する大きなポートに向かう。堤防奥右手に位置。

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著者プロフィール
竹澤 由美(たけざわ ゆみ)
獨協大学外国語学部英語学科卒業
大学時代遊学したロンドンにて知り合った南イタリア アマルフィコースト ラヴェッロ出身の男性と結婚・ラヴェッロに移住。パートナー家族が営むホテル「ホテルルフォロ」を通じ各国からいらっしゃるお客様のアテンドをしている。
最初は困難だらけだった対面販売店での日々の買出し中や、社交の場・情報交換の場であるラヴェッロのピアッツァにてご近所さんとお喋りするのが大好き。
ブログ「南イタリア便り アマルフィコースト」:http://ameblo.jp/schiavo
「ホテルルフォロ」:www.japanitalytravel.com/guide/hotel/rufolo/top.html 

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