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15 marzo 2007

第3回 ポジターノ
〜パステルカラーの家々が
断崖に建つ美しい町〜





竹澤由美

皆さんは2004年に劇場公開されたダイアン・レイン主演の映画「トスカーナの休日」をご覧になったことがありますか?映画の中で主人公は南イタリア出身の男性と出会い、期待に胸を膨らませ彼の実家を訪ねるシーンがあります。そこが、今回ご紹介するポジターノ。断崖上に多くのカラフルなパステルカラーの家が空へのびていくように縦長に建ち並ぶ姿は、何かで一度は目にされたことがあるかもしれません。

1953年ポジターノに一時滞在していたアメリカの小説家ジョン・スタインベックは、ポジターノのことをこのように表現しています。
ポジターノはわれわれに深い感銘を与える街。ポジターノを訪れているとまるで夢でも見ているかのよう、しかしその地を後にしてみると再び訪れたくてたまらなくなるほど影響を与えられていることに気付く。

●ポジターノの町を散策
ここは世界中の人々に愛されるリゾート地。しかも先述した海に面して垂直にのびるような地形に沿って、多くの家が建ち並んでいます。民家もあれば、ホテルもあり、ほとんどの建物に美しい海の景色を楽しめるテラスがついているんです。よく、ポジターノ以外のアマルフィコーストにある町出身の人達と話すと、ちょっぴり皮肉を込めて「ポジターノの家にはプライバシーが全然無いんだ。だって、海側から全部の家が丸見えだから。」と表現しているけれど、本当にその通りな気がします。

ソレントとアマルフィの間に位置するポジターノですが、町の中心部に着くにはとっても狭くクネクネした下り坂をグングン下っていく必要があります(余程車の運転に自信のある方以外はレンタカーなどで現地入りせず、公共の交通手段を利用した方が無難です)。しかも、車で出入りできるのは町の中心部からやや離れた所までとなっていて、そこからは徒歩で中心部に行く必要があります。そして、この中心部へ続く小道こそポジターノらしさがたっぷり味わえて楽しいと思います。小道沿いには、レモンを使ったチョコやリキュール(リモンチェッロ)を販売するお店や手描きで色合い豊かにデザインされた陶器を販売するお店はもちろんのこと、とっても個性豊かでカラフルな衣類を販売する多くのお店が印象に残ります。

   

中心部に着くと最初に目に入ってくるのが、海岸へ続く小道沿い左手に位置する聖マリア・アッスンタ教会Cattedrale di S. Maria Assuntaです。歴史文書によると約1200年に建てられたこの教会は、マジョリカ陶板で覆われたビザンチン様式ドームが気高く伸び、内部の祭壇部分には教会の守護神である黒い聖マリアMadonna Neraがあります。伝説によると、ある嵐の日にサラセン人は頭上高くから`Posa, Posa!(地面に置きなさい!)`との声を耳にし、この黒い聖マリア像を教会から盗み出し、海岸上に置いたところ嵐が静まった、と言われています。現在では毎年8月15日聖母被昇天の日になると、この像は海岸まで運び出されます。

聖マリア・アッスンタ教会からさらに下ると賑やかな海岸にたどり着きます。日光浴や海水浴を楽しむ人々で常ににぎわっているポジターノの海岸。ここでは、暑い日には美味極まりないレモンのグラニータGranita di Limoneをバールや屋台でぜひ試してみてください。

●モーダ・ポジターノ
実はポジターノは1959年に初めてイタリアにビキニを導入した町、と言われています。60年代に入ると様々なスタイルのビーチウェアや、色鮮やかでエレガントなリゾートウェアをポジタネーゼ(ポジターノに住む人々の呼称)自らがデザイン・製造するようになりました。それは、瞬く間に「ポジターノ・スタイル・ファッション」として多くの人々に親しまれるようになったのです。こういったスタイルの洋服や小物は中心部へと続く小道沿いにたくさんあるので、お散歩をしながらお買い物も楽しまれてはいかがでしょう。
さらに、セミオーダーメイドのできるサンダルショップも多く目に入ってきます。サンダルのサイズ、基本型を選んだら、甲の部分のデザインやカラー、そしてビーズと言ったアクセサリーを自分の好きなようにオーダーできるので、「ポジターノ土産に世界で一つだけの自分スタイルサンダル」を記念にするのも素敵ですね。

●海から見るポジターノ
ポジターノの稀有な地形の美しさを最も体感できるのは海からのアングルです。ポジターノからはカプリ島行きや、エメラルドの洞窟行き、アマルフィ行きなど多くのボートやフェリーが出航しています。また、ちょっぴり贅沢をしてプライベートクルーズを楽しむ、なんて遊びもたまりません。ポジターノからプライベートクルーズを楽しむ人々の目的地No.1はポジターノのすぐ側に位置するガッリ島Gli isolotti dei Galliです。ここは1900年初頭にロシア生まれの米国舞踊家マシーンによって購入され、その後ロシア人舞踊家ヌレーエフの手に渡りました。現在はソレントの企業家の手に渡ったようです。
余談ですが私も、夏場になると友人とプライベートクルーズを借りてアマルフィからポジターノ方面までクルーズして、あまり知られていない海岸沿いに位置するレストランで食事を楽しむのが大好きです。(クルーズの話は又別の機会にお話しますね。)

 

●おすすめレストランとホテル
ポジターノのおすすめホテルは、5ツ星のIl San Pietro di Positanoイル・サン・ピエトロ・ディ・ポジターノ、そして3ツ星のHotel Casa Albertinaホテル・カーザ・アルベルティーナの2つです。
まず、イル・サン・ピエトロホテルは、5ツ星の名の通り豪華なプライベートビーチや、ミシュランシェフによる伝統料理と創作料理をミックスさせたイタリア料理を味わえたり、満足できる内容が揃っています。ポジターノに漂う、米国人に好まれる明るく豪華なリゾート的雰囲気にぴったりです。
そして、もう一つのホテル・カーザ・アルベルティーナは比較的お手ごろな価格で、アマルフィコーストらしい陶器タイルをふんだんに使ったインテリアと、フレンドリーな雰囲気が旅行者に優しいと思います。

そして、レストランのおすすめはホテルも経営しているBuca Di Baccoブーカ・ディ・バッコ。海岸がよく見える少し高台に位置するこのレストランは眺めがよく、隣のテーブルとのスペースがあまり無くて若干騒々しい雰囲気のレストランが多いポジターノ中ではゆったりと解放的なのが私のお気に入りの理由です。もちろん、言うまでもありませんが魚介類は家庭的な味で美味しいです。ぜひ、カメリエーレ(ウェイター)に「今日のオススメは何ですか?」とたずねてみてください。その日の新鮮な素材を使ったおすすめ料理をニコニコして教えてくれると思います。

データ
Dati

■アクセス
ポジターノまではアマルフィAmalfiからSita社のバスで約40分です。アマルフィへはナポリ中央駅またはサレルノSalernoからSita社のバスが出ています。
Sita社ウェブサイト http://www.sitabus.it

ハイシーズンにはナポリ、ソレント、サレルノ、アマルフィなどから各社の水中翼船やフェリーも出ています。ナポリからの所要時間は約1時間、アマルフィからは約20分です。ツーリストインフォーメーションなどで情報を得ることができます。

■ポジターノ観光局 
住所:Via Saracino, 2 - 84017 Positano (SA)
Tel: +39 089 875 067

■その他
Hotel Il San Pietro di Positano ホテル・イル・サン・ピエトロ・ディ・ポジターノ
住所:Via Laurito, 2 - 84017 Positano (SA)
Tel: +39 089 875 455
http:/www.ilsanpietro.it

Hotel Casa Albertina ホテル・カーザ・アルベルティーナ
住所:Via Tavolozza, 3 - 84017 Positano (SA)
Tel: +39 089 875 143
http://www.casalbertina.it

Buca di Bacco ブーカ・ディ・バッコ
住所:Via Rampa Teglia, 4 - 84017 Positano (SA)
Tel: +39 089 875 699
http://www.bucadibacco.it

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著者プロフィール
竹澤 由美(たけざわ ゆみ)
獨協大学外国語学部英語学科卒業
大学時代遊学したロンドンにて知り合った南イタリア アマルフィコースト ラヴェッロ出身の男性と結婚・ラヴェッロに移住。パートナー家族が営むホテル「ホテルルフォロ」を通じ各国からいらっしゃるお客様のアテンドをしている。
最初は困難だらけだった対面販売店での日々の買出し中や、社交の場・情報交換の場であるラヴェッロのピアッツァにてご近所さんとお喋りするのが大好き。
ブログ「南イタリア便り アマルフィコースト」:http://ameblo.jp/schiavo
「ホテルルフォロ」:www.japanitalytravel.com/guide/hotel/rufolo/top.html 

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