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アマルフィコースト便り Dalla Costa d'Amalfi
 
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16 luglio 2007

第5回 アマルフィコーストの小さな町
〜アトラーニ&ミノーリ編〜













竹澤由美

皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか?
こちらアマルフィコーストはいよいよ夏本番、私の住む町ラヴェッロRavelloも大聖堂のある広場は夜遅くまで地元民と観光客でにぎわい、子供達も学校が夏休みになり意気揚々としています。夏が来る度に思いますが、私のお気に入りのシーズンはやっぱり夏!太陽の輝きと爽やかな風を身体じゅうに感じて、ビーチやプールサイドでのんびりしたり、夜広場へ繰り出し友人達とお喋りを楽しむ時間は格別の時間です。

さて、今回はアマルフィコーストの小さな町を2つご紹介します。

●アトラーニ 美味しいレストランとバールは地元っ子に大人気
実は、アマルフィコーストの中でラヴェッロの次に私の好きな町が、これからご紹介するアトラーニAtraniです。一昨年イタリアの全国紙コリエレ・デッラ・セーラの「イタリアの美しい小さな町ベスト5」内に入ったこともあるくらい、イタリア人にとっても魅力的な町のよう。

アマルフィAmalfiのすぐ隣に位置するここアトラーニは、海洋都市時代は貴族や要人が住む場所でした。よって、歴史的にアトラーニはアマルフィの一部と称せるでしょう。サンタ・マリア・マッダレーナ教会Chiesa di S.M.Maddalenaの鐘楼を中心として、数々の家が前後上下に交わるように建ち並び、狭い路地があちらこちらに広がり、ラヴェッロやスカーラScala方面から続く坂道上にあるいくつもの狭い階段がメイン広場であるウンベルト1世広場Piazza Umberto Iに向かって続いている様子は、昔と変わらない構造です。

散歩好きの方は、ラヴェッロからアトラーニまで徒歩で下ってみてはいかがでしょう。下り坂なので比較的楽ですし、爽やかな木々の香りを感じたり、狭い路地ですれ違う地元民に「こんにちは!(Buon Giorno!)」とか「やあ!(Ciao!)」などと声をかけてみると温かい挨拶が返ってきたりして、気持ちが良いと思います。ただし、40分くらいかかるので、普段から歩くことが好きな方に適しているかもしれません。
アマルフィからなら、海岸沿いをサレルノSalerno方面に歩いて約15分でアトラーニに到着します。アトラーニとアマルフィの境に位置する魚介類の美味しいレストラン「ザッカリア」にたどり着くと、アトラーニに着いた証拠です。
写真トップ:アトラーニのウンベルト1世広場
下左:サンタ・マリア・マッダレーナ教会、右:アトラーニの海岸
 

●アトラーニのおすすめレストラン
こんな小さな町ながら、アトラーニはレストランのクオリティが高いことで知られています。ミシュラン☆付きといった高級感のあるお店ではなく、地元っ子が週末皆で外食をする時に好んでいくような雰囲気で、とっても美味しいおすすめレストランが3軒あります。

まずは、先述したレストラン「ザッカリアZaccaria」。ここは、断崖沿いに建っているので景色の美しさと言ったらこの上ありません。天気の良い夜は月の光が海に反射して言葉を失うほどの美しさです。そして、ここにはメニューがありません!オーナー夫婦が新鮮な魚介類を使った「本日のオススメ」をどんどん持ってきてくれます。洗練と言う言葉からはかけ離れた雰囲気とお皿の盛り付け具合だけれど、家庭的で美味しいシーフードを味わえます。ちなみに、かなり量が多いので、胃袋に自信のある方向けと言えるでしょう。

次は、アマルフィコーストの中で私が一番気に入っているレストラン「ア・パランツァA Paranza」。半地下に位置しているので景色は楽しめませんが、ここのリゾットは本当に格別の味。
まずは「前菜の盛り合わせAntipasto Misto」からスタート。その日の旬の魚介類を使った前菜が数種次々とサーブされます。そして、プリモピアットはぜひ「海老のリゾットRisotto ai Scampi」を。海老のだしと生クリームのコクが口いっぱいに広がり本当に美味!一度この味を気に入った友人がシェフにレシピを教えて欲しいと何度も頼み込みましたが、「企業秘密」の一点張りでした・・・。
もしお腹にゆとりがあるのなら、もう一品には「魚介類のシャラティエリScialatielli ai Frutti di Mare」を。シャラティエリとはカンパーニア地方の特産パスタで、日本のきし麺に厚みを持たせたようなもちもちっとした食感。これにアサリやムール貝といったシーフードをフレッシュトマトであえたものは絶品です。

最後のおすすめは「レ・パルメLe Palme」。ここはピッツァと魚介類を使ったアンティパストが美味しいレストランです。客層は若者が多く、私達も週末になると頻繁に友人達と出没します。カジュアルな雰囲気の中で美味しいピッツァを召し上がりたい方はぜひこちらへどうぞ!

そして、レストランで美味しい夕食を楽しんだ後は、ウンベルト広場のバールものぞいてみてください。アマルフィコーストの若者達がたくさん来ており、夏場はいつも活気に溢れています。食後のカフェや、食後酒のリモンチェッロやグラッパをこのバールで頂いたりしても楽しいかと思います。
写真下左:海岸から山へのびるミノーリの町のパノラマ、右:ヴィッラ・ロマーナ
 

●ミノーリ 知られざる古代遺跡と手製パスタの町
ラヴェッロの隣に位置するミノーリMinoriは、比較的広々としたビーチがあり、マルフィコーストで唯一古代ローマ時代のヴィッラが残った町でもあります。あまり知られていない遺跡ですが、このヴィッラ・ロマーナVilla Romanaは2,500平方メートルにもわたる豪邸で、貴族の家には必ずあった中庭、食堂、ダンスホール、噴水や、狩りの光景をモザイクで描いたものなど、古代ローマ時代の建築様式がそのまま残っています。隣接する博物館では、当時の品々を見学することも可能です。

そして、1900年前にミノーリの海岸では、手製パスタが作られていました。海岸にテーブルを置き、その上でパスタを乾燥させていたようです。現在でも、アマルフィコーストの中で唯一手作りパスタ製麺所が残っており、ここで作られるフジッリ(カンパーニア州特産パスタ)は格別の美味しさ。
さらに、9月の上旬には「グスタ・ミノーリGusta Minori」という町をあげての食にまつわるお祭りがあり、この数日間は特産物の試食や販売はもちろん、伝統舞踊や音楽も楽しめます。9月上旬のアマルフィコーストはとても過ごしやすいお天気で、活気のある時期です。もしこの時期にアマルフィコーストにいらっしゃるなら、「グスタ・ミノーリ」にも足を運ばれると楽しめると思います。
*2007年度の「グスタ・ミノーリ」は9月7〜9日に開かれる予定です。

●ミノーリのおすすめお菓子屋さん
アマルフィコーストの多くのレストランで「リコッタ・ペーラ Ricotta Pera」というデザートに出会うことかと思います。ペーラとはイタリア語で洋ナシのこと、つまりリコッタチーズと洋ナシを使ったケーキのことを指します。
実は、このリコッタ・ペーラは、ミノーリのとても有名なパスティッチェリア(お菓子屋さん)「デ・リーソDe Riso」が作り出し、爆発的なヒットとなったもの。今ではアマルフィコーストを代表するドルチェの一つになりました。デ・リーソでは、このリコッタ・ペーラだけでなく、ショーケースに飾られた全てのお菓子が見た目にも美しく、味も絶品です。海岸前に位置し、オープンカフェもあるので、休憩がてら絶品ドルチェを味わってみてはいかがですか?

最後に、アトラーニもミノーリも町そのものの規模は比較的小さいので、宿はアマルフィやラヴェッロを拠点にし、半日観光に足を延ばされるのが効率が良いかと思います。

では、楽しい旅を!


データ
Dati

■アトラーニへの行き方
アマルフィからサレルノ又はマイオーリMaiori行きのバスに乗り、アマルフィの次のバス停アトラーニで下車。
バスの情報はバス会社Sitaのホームページでチェックしてください。なお、バスは時刻が頻繁に変わったり、遅れたりするので、時間に余裕をもたれることをオススメします。
http://www.sitabus.it/wps/portal

■アトラーニのレストラン
ザッカリア Ristorante Zaccaria
住所:Via C. Colombo - 84010 Atrani (SA)
Tel: +39 089 871 807
アマルフィとアトラーニの市境に位置。アマルフィのホテル・ルナから徒歩約3分。

ア・パランツァ Ristorante A Paranza
住所:Via Traversa Dragone 1/2 - 84010 Atrani (SA)
Tel: +39 089 871 840
アトラーニ中心広場ウンベルト広場から海岸を背に直進、左手にオレンジ色の大きな建物(小学校)が見えてきたらその正面に位置。ウンベルト広場からは徒歩約3分。

レ・パルメ Ristorante Le Palme
住所:Supportico Marinella - 84010 Atrani (SA)
Tel: +39 089 871 700
アトラーニの海岸沿いに位置。アトラーニの海を背後にするとウンベルト広場へ続く道の始まり左脇に位置。 

■ミノーリへの行き方
アマルフィからサレルノ又はマイオーリ行きのバスに乗り、アマルフィ→アトラーニ→カシィヨーネの次のバス停ミノーリで下車(上記以外に小さなバス停がいくつか存在するので、ミノーリ下車希望の場合は運転手にその旨を伝えるか、同乗者に聞くと良いと思います)。
バスの情報はバス会社Sitaのホームページでチェックしてください。なお、バスは時刻が頻繁に変わったり、遅れたりするので、時間に余裕をもたれることをオススメします。
http://www.sitabus.it/wps/portal

■ミノーリ観光局
Pro Loco Minori
住所:Via Roma, 30 - 84010 Minori (SA)
Tel: +39 089 877 087
http://www.proloco.minori.sa.it/

■ヴィッラ・ロマーナ Villa Romana
住所:Via Santa Lucia - 84010 Minori (SA)
Tel: +39 089 852 873(遺跡管理事務所につながります。)
ミノーリの海岸を背にアマルフィ方面に約数分歩くと右手に入り口があります。やや分かりにくいので、ご注意を!
下記サイトに詳しい写真が載っています。
http://www.proloco.minori.sa.it/villa_romana.htm

■ミノーリのお菓子屋さん 
デ・リーソ De Riso
住所:Piazza Cantilena 28, - 84010 Minori (SA)
Tel: +39 089 853 618
ミノーリの海岸を背にすると車道を挟んで右側と左側に広場があります。ここは右側の広場、ガソリンスタンドの横に位置。
http://www.deriso.it/

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著者プロフィール
竹澤 由美(たけざわ ゆみ)
獨協大学外国語学部英語学科卒業
大学時代遊学したロンドンにて知り合った南イタリア アマルフィコースト ラヴェッロ出身の男性と結婚・ラヴェッロに移住。パートナー家族が営むホテル「ホテルルフォロ」を通じ各国からいらっしゃるお客様のアテンドをしている。
最初は困難だらけだった対面販売店での日々の買出し中や、社交の場・情報交換の場であるラヴェッロのピアッツァにてご近所さんとお喋りするのが大好き。
ブログ「南イタリア便り アマルフィコースト」:http://ameblo.jp/schiavo
「ホテルルフォロ」:www.japanitalytravel.com/guide/hotel/rufolo/top.html 

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