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地中海クルーズを楽しむ
  MSCクルーズ
15 luglio 2008



第5回 船内システムとサービス



クルーズカードと船内新聞が頼り




文・写真 大島悦子

●優れものの万能クルーズカード
出発時にジェノバ港でのチェックインで渡されたクルーズカードは大変な優れものだ。
カードには名前とキャビン番号、夕食レストランの名前と席番号、夕食時間帯が記載されている。乗船中はレジの決済はすべてこのカードで行われ、レシートにサインする仕組みなので現金はまったく必要なくなる。キャビンのルームキーでもあり、これを所定の場所に挿入しないとキャビン内の電源がオンにならない。インターネット・カフェでのインターネット利用(有料)もこのカードを装置にいれて使う。そしてジェノバ港下船前夜に、航海中の出費の全リストが各室に届けられるので、それをチェックし問題なければサインをしてレセプションに届けると、支払い関連はすべて終了。

停泊港での乗・下船の際もこのカードが命綱だ。係員にカードを示すと係員がコンピュータで照合。PC上にチェックインの際に撮影された顔写真がでてくるので本人確認。停泊港での「乗りこぼし客」の心配もなくなるし、関係のない人が乗り込んでくる心配もない。この顔写真システムがなかった時代はどうやっていたのだろうかと質問したくなる。毎回写真付き身分証明書の提示が必要だったに違いない。


写真トップ:デッキで船内新聞を片手にくつろぐ家族
下左:チェックイン時の「ボディ・マインドスパ」紹介、中:バリ式マッサージのベッド、右:デッキの清掃スタッフ

●手づくり船内新聞が羅針盤
クルーズカードがハイテク情報システムの限りを尽くしている一方で、船内の生活に欠かせないもう一つの情報メディアは毎晩配布される手づくりの船内新聞だ。もちろん日本語版があり、日本人コーディネータが毎日用意してくれている。毎晩、夕食を済ませてキャビンに戻るとこの船内新聞が入っている。表紙には「ようこそパレルモへ」などと明日の停泊地が大きく書かれているので、ぼんやりしていても明日はどの港に着くのか誰でもわかる。

この新聞には明日のデイリープログラムのすべてが網羅されている。日の出、日の入り時間、港への到着予定時刻、次港への出発時刻、船に戻る時間、現地オプションツアーの出発案内、集合場所や時刻、港と市内へのシャトルバスサービスの時間帯。航海情報、エンターテイメント・プログラム、各ラウンジでのミュージック(生演奏)や1400名収容大ホールで行われるショータイムの内容、その他船内ショップの特売サービス、ビンゴ開催の時間、それに各種サービスやレストラン、ラウンジなどの営業時間や電話番号など。

乗船後2−3日たつと、新しい文書情報はこの船内新聞のみとなっていることに気が付く。世界中でどんな事件や動きがあっても、船内の生活はこの新聞で十二分。これはこれでいいなという気分になってくるから不思議だ。

●ありがたい日本人コーディネータの存在
船内のアナウンスやイベントの紹介など使用言語は英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の5ケ国語。ビンゴゲーム一つでも、当たりの数字を5ケ国語で読み上げ、さらに正面のスクリーンには数字が表示される。そのため一つのことを知らせるにも通常の5倍の時間がかかることになる。やや面倒ながら多国籍、多言語社会のありかたや問題を実感できる得がたい機会ととらえたらいいのかもしれない。

残念ながら日本語はまだ公式使用言語には入っていないが、船内には日本人女性のコーディネータが乗船しているのでとても心強い。船内新聞の日本語版を翻訳してくれるだけでなく、日本人乗客にはきめ細かいケアや適切なアドバイスをしてくれる。さらに、レセプションで、多数の様々な国籍の同僚たちとシフト勤務につき、船の一般乗客に英語やイタリア語で対応している。日本人女性が多くの外国人乗客にキビキビと対応している姿をみるのは頼もしく嬉しい限りだ。


写真左:日本語の船内新聞、中:船内インターネットカフェ受付

●インターネットカフェとライブラリー、写真サービス
船内には設備の整ったインターネットカフェもある。十数台のコンピュータが並んでおり、クルーズカードを入れるとすぐに利用可能(有料)。地上から離れた海の上と思えば接続スピードもまあまあ。キャビンからも自分のPCに接続できるということだったが、時間がなくてこれは試すことができなかった。ライブラリー(図書室)もあり、様々な言語の雑誌や図書が整備されていて自由に利用が可能だ。

なお、船内ではカメラマン・ビデオ撮影チームが常に船内の船客をイベントやディナー時に撮影していた。停泊地現地ツアーにも同行し撮影した写真や映像DVDを船内のPHOTOショップで販売。留守宅へのおみやげに購入する人も多いようだった。私もフォーマル・ディナー時に撮影してくれた写真を記念に1枚購入した。9.8ユーロだった。


●念願のボディ・マインドスパ体験
客船クルーズで「ボディマッサージ」やスパでのんびり、というのは女性なら誰でも一度は試したい経験ではないだろうか。ジェノバ港出港の際、インドネシアのバリ島出身の可憐な女性が「ボディ・マインドスパ」の紹介をしているのをみて是非一度試そうと心に決めた。とはいえ、することも沢山あって気が付いてみたら下船日に近い。「船内新聞」を見ると、「30分間バリ式マッサージ」+「テルマルスイート(サウナ、トルコ風呂、ジャクジーバス)(1時間)」通常86ユーロのところ、本日のみ「58ユーロ」というのをみつけた。値引きも可能という噂もきいたので、電話予約の際に割引は?ときくと「58ユーロ」を「49ユーロ」の超特別料金にしてくれた。 

13階にあるスパは非常に高級感あるつくりで期待感を裏切らない。海の見える部屋での手のひらや指の圧力の技術を組み合わせたバリ式マッサージはなかなかよかった。「緊張をほぐし、血流を良くし、ストレスから開放され精神を落ち着かせる」という解説があったが、実際その通りで、後半はぐっすり眠ってしまったのが残念なほどだ。

続いて「テルマルスイート」に。サウナもトルコ風呂も設備が立派で清潔、豪華なタイル張りで気持ちのよい香りがしていた。一方、ジャクジーバスは周囲の海を見下ろす、ガラス張りオープンスペースにあり、海と空をみながらジャクジーに浸る快楽は感動的ともいえるほど。「テルマルスイート」のみだと一人12ユーロなのでこれは是非おすすめといえよう。

スパの横、ちょうど船の先頭部にあるフィットネスセンターにはランニングマシンなどが進行方向に向って並んでいる。時間がなくて利用できなかったが、海にむかってマシンで走るのも大型船ならではの醍醐味だろう。
写真左:乗客2500名を運ぶMSCオーケストラ号、中:最上階デッキの上にあるピカピカのトイレ

●清掃の行き届いた船内各所
キャビンは、午前中と夕食の間の2回、ルームサービス要員が入ってベッドメーキングや部屋の清掃をしてくれる。いつもベッドや水回りが清潔で整理されているのは快適この上ない。
船内にはデッキをはじめ、プール、各階のラウンジやバールなど共有スペースも多いし、またトイレも各所にある。2500名の船客が好きなように行動しているにもかかわらず、驚くのはどのスペースも常に清掃スタッフの手が入り、デッキもトイレも清掃がきちんと行き届いていることだ。休暇を楽しむ船客を支える多くのスタッフが緻密なプログラムで働いていることが随所で実感できる。

クルーズ・データ

■船の種類    MSCオーケストラ
■クルーズタイプ 夏の地中海クルーズ ジェノバ発7泊8日
■乗船期間    2008年4月20日(日曜)〜4月27日(日曜)
■スケジュール

日数 寄港地 入港 出港
1. ジェノバ(イタリア) 17:00
2. ナポリ(イタリア) 11:00 19:30
3. パレルモ(シチリア島/イタリア) 07:00 19:00
4. チュニス(チュニジア)  07:00 13:00
5. パルマ・デ・マジョルカ(バレアレス諸島/ スペイン) 13:00 ・・・・
パルマ・デ・マジョルカ  ・・・・ 01:00
6. バルセロナ(スペイン) 09:00 18:00
7. マルセイユ(フランス)  08:00 19:00
8. ジェノバ(イタリア)  09:00

■問い合わせ先 
MSCクルーズジャパン MSC Cruises Japan
〒105-0021 東京都港区東新橋2−18−3 ルネパルティーレ汐留601
Tel: 03-5405-9211  Fax: 03-5405-9212
E-mai:l info@msccruises.jp
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著者プロフィール

大島悦子 Oshima Etsuko
札幌生まれの東京育ち。東京外大イタリア語科卒業後、日本オリベッティ勤務。生活科学研究所でマーケティングや官公庁・企業からの委託調査などの活動を経て、1990年秋、ミラノに仕事場を移す。ミラノ・ボッコーニ大学客員研究員をはじめ、日伊間の産業リサーチやビジネスコンサルティング等に従事。1999年秋インターネットによる日伊間の情報発信を目的にミラノにJAPANITALY.COM社を設立し代表取締役。2000年秋、JAPAN-ITALY Travel On-line(JITRA)を創設。仕事や休暇でイタリア全国をほぼむらなく訪れており、個性的な魅力を持つイタリア各地の「100都市」(チェントチッタ)を紹介するイタリア旅行情報総合サイトとすることを目指している。

                       
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