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編集後記
2013年11月15日
JITRA編集室 大島悦子

●11月初め、ミラノに新しい「ドゥオーモ博物館」がオープンしました。
ミラノのシンボルともいえるドゥオーモ。
1386年、時のミラノ公、ジャンガレアッツオ・ヴィスコンティの命で着工が開始されました。建材に使う大理石のために、ヴィスコンティ公は現在のピエモンテ州にあるカンドリアの大理石石切り場の採掘を許可し、マッジョーレ湖を経てミラノまで船で運ぶためナヴィーリオ運河が整備拡充されました。まさにミラノ最大の「大事業」となったドゥオーモ建立には周知のように長い年月が経過し、最終的に現在のファサードの形で完成されたのは、19世紀に入ってからです。

写真下:「新博物館開館」を知らせる大きな掲示板

ドゥオーモ博物館は、このドゥオーモ建立の歴史を伝え所蔵美術品を公開するために、戦後間もない1953年に創立されましたが、同館のあるドゥオーモ右側にある王宮(パラッツオ・レアーレ)修復工事に伴い、2006年以降、休館していました。7年ぶり、この11月初め、名前も「ミラノ大ドゥオーモ博物館Grande Museo del Duomo di Milano」として、展示場所、内容やレイアウトなどすべてリニューアルされ、新にオープンされました。
新博物館は、王宮の左半分を占める形で設置されています。オープニングということで現在は、王宮前広場には架設アプローチが設けられ、展示作品の修復工程の興味ぶかい写真が紹介されています。

博物館内部は展示総面積が2000u、13のテーマを持つ合計27の展示室で構成されています。

写真下左:ドゥオーモと王宮(ドゥオーモの右側)、  写真下右:王宮前広場に設けられた架設アプローチ
写真上左:ドウオーモ博物館内 展示室  写真上右:1519年制作のドゥオーモ木製模型

初期キリスト教時代から中世における金細工や象牙彫刻など、以前は宝物館に所蔵されていた傑作の数々から、ドゥオーモ着工時代の最初の彫像、その後、当時のヨーロッパ最高の彫刻家や職人を招いて作られた彫刻の数々、さらには、14世紀、15世紀に制作されたステンドグラスなど、時代とともに重ねられた新しい挑戦や作品が展示されています。興味深いのは、ドゥオーモ頂上にある「マドニーナ」と呼ばれる「金色聖母マリア像」のテッラコッタや木製の原型モデル。さらには、1519年に制作された「ドゥオーモの木製模型20分の1」なども必見でしょう。

なお、私は一般公開に先駆けて11月4日に行われたプレス向き内覧会で見学してきましたが、一般公開は11月7日ということで、まだ展示の最終仕上げが実施されていました。展示作品の説明文は、4日の段階ではイタリア語のものも十分には揃っていませんでした。「まだ少し時間がかかる」とは担当者の話です。ドゥオーモ自体何百年もかかって完成していますので、同博物館も落ち着くには時間がかかるかもしれません。長い目で見ていきたいですね。

ドゥオーモ博物館 Grande Museo del Duomo
所在地:Piazza Duomo 12, 20122 Milano
Tel:+3902860358
www.duomomilano.it     info@duomomilano
開館時間
火曜-日曜 10:00 -18:00  さらに、木曜-土曜は夜間も開館18:00-22:00
休館日 月曜   1月1日、5月1日、12月25日
入館料: 6.00ユーロ 
(ドゥオーモ地下にある『サン・ジョヴァンニ・アッレ・フォンティ洗礼堂』の入館料含む).  

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
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