JAPANITALY Travel On-line


   
編集後記
2014年9月15日
JITRA編集室 大島悦子

●ヴェネツィアのブラーノ島、そしてサルデーニャと「二つの島」からの連載がスタートしました。
今月から、二つの連載がスタートしました。一つは、ヴェネツィアのブラーノ島在住の宮崎亜矢子さんによる「ヴェネツィアのブラーノ島だより」。「イタリア在住15年、ナポリ、ローマ、ミラノ、ヴェネツィアと流れ流れて行き着いた先が、人口3000人を切る小さな漁師の島ブラーノ島」という宮崎さん。普通はヴェネツィアから日帰り観光で訪れるのがせいぜいというこの島の素顔を生き生きと伝えてくださいます。

もう一つは、2009年から「サルデーニャ『食』」の旅」の連載で珍しいサルデーニャの各地の食を紹介して下さり好評を博した藤田智子さんの第二弾です。今回は「サルデーニャ『食』」の旅:四季編」として各季節の表情を4回にわたって執筆して下さいます。サルデーニャとブラーノ島、二つの魅力的な島からの新連載をエンジョイして下さい。

●マルケ州ファブリアーノで、ジョット他、中世美術の興味深い展覧会が開催中です。
マルケ州ファブリアーノ市で興味深い展覧会が開催ということで訪れました。JITRA7月号 市長自慢でも紹介した同市は中世初期からロンゴバルド族が建国したスポレート公国下で栄え、13世紀中ごろにはイタリア最古の製紙技術が発祥した町として知られます。 同時に1200年代初頭にはアッシジと距離が近いこともあり文化面でも信仰面でも活気を見せ、聖フランチェスコも幾度もファブリアーノを訪れといわれています。さらに1290年以降、アッシジでジョットが聖フランチェスコ大聖堂のフレスコ画に取り組んだことで、その芸術的影響はこの地域にも伝わり、絵画・彫刻芸術の多くのアーティストを輩出しました。国際ゴシック様式を代表する画家の一人として名高いジェンティーレ・ダ・ファブリアーノもこの町の出身です。

写真下左:ファブリアーノ市役所広場   写真下右:同展カタログ表紙にも使用されたマエストロ・ディ・カンポドニコ作「受胎告知」 

このように1200年代、1300年代にイタリアにおける第一線の芸術的学派の花開いたファブリアーノの中世美術に焦点を当て「ジョットからジェンティーレ」というテーマで同時代の作品100点を一堂に集めた展覧会が開催されているのです。会場は、同市中心部にある市立博物館ですが、市内にある複数の教会のフレスコ画などの作品も同展に組み込まれています。

写真下左:ジョット作「聖フランチェスコ」    写真下右:アッレグレット・ヌーツィ作「聖オルソラと聖チリアコの旅」
写真上左:ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ作「謙遜の聖母」、写真上中:同「聖痕を受ける聖フランチェスコ」、 写真上右:同「聖母子と天使」

展示作品のうち、ジョット作は「聖フランチェスコ」「洗礼者ヨハネ」の小品とフレスコ画「羊飼いの頭と家畜」の3点ですがどれも一般未公開に近い作品ということで注目を集めています。さらに、同展カタログ表紙にも使われているマエストロ・ディ・カンポドニコ作「受胎告知」やアッレグレット・ヌーツィ作「聖オルソラと聖チリアコの旅」などのフレスコ画の新鮮な色使いには心が洗われる感じがしました。そしてジェンティーレ・ダ・ファブリアーノのテンペラ画からはジェンティーレ特有の華麗で装飾的な表現を堪能しました。

中世美術のエッセンスが凝縮した個性的な展覧会といえましょう。この機会に、中世都市ファブリアーノに足を運んでオリジナル性の高い同展をご覧になってはいかがでしょうか。

「ジョットからジェンティーレへ:13世紀・14世紀のファブリアーノの絵画と彫刻」
da GIOTTO a GENTILE: pittura e scultura a Fabriano fra Due e Trecento

会期:2014年11月30日まで
会場:ファブリアーノ市 市立絵画館Pinacoteca Civica "Bruno Molajoli
http://www.dagiottoagentile.it

●イタリア国鉄が、駅構内や列車内での「盗難防止キャンペーン」を始めています。
残念なことですが、イタリアの国鉄駅や列車内ではスリや盗難などの事故に会う旅行者が絶えません。このたび、イタリア国鉄Trenitaliaでは、これらの事故を避けるため、代表的な犯罪手口のイラストや外国語でのパンフレット、スマホのアプリなども用いて、大規模な防犯キャンペーンを展開しています。

写真下左:旅行者で賑わうミラノ中央駅構内    写真下右:盗難防止キャンペーンの日本語パンフ

駅の切符売り場では、日本語・中国語のパンフも配布していました。駅構内や列車の中には、三角形の中に盗難手口をわかりやすくイラスト化したシールが張られています。シールは10種類あり、赤枠は駅構内の盗難として「伝統的なスリの手口」「自動販売機付近での注意」「スーツケースにいつも注意を」「金をせびる不審な者に注意、その隙間にスーツケースを盗られることも」などと4種類。

写真下:三角形の盗難防止キャンペーン用イラストシール

黄色枠は列車内での注意として「上着類を掛ける時は中に財布はいれないように」「荷物を上の棚に上げる際もテーブル上に貴重品を置かない」「駅に停車時はスーツケース類に眼を離さない」など極めて具体的な内容が3種。そして青色枠は「無賃乗車への警告」「無許可の荷物運びを利用しない」「無許可の食品販売に注意」など。

各国からの旅行者に、イラストを用いて眼で注意を喚起してもらおうというキャンペーン、効果を期待したいものですね。  

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
もっとイタリアを知る アルキーヴィオへ このページのTOPへ HOME PAGEへ

 
http://www.japanitalytravel.com
©  JAPAN PLUS ITALY - MILANO 2013 All rights reserved.