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編集後記
2015年9月15日
JITRA編集室 大島悦子

●ミラノで、ジョットの作品14点を集めた特別展「Giotto, l’Italia」が始まりました。
ジョットといえば日本でもファンが多く、ジョットの作品を見るために、アッシジやパドヴァを訪れその素晴らしいフレスコ画を堪能される旅行者も少なくありませんね。9月初めからミラノで始まった展覧会「ジョット、イタリア Giotto, l’Italia」では、イタリア国内外の美術館の協力を得て、ジョットの多翼祭壇画やテンペラ画を中心とした作品14点が一堂に集められています。展示レイアウトはマリオ・ヴェッリーニ。
写真上:@Aミラノのジョット特別展会場入り口  

ジョットはフィレンツエ近郊出身。1267年頃の生まれで1337年年没、と当時としてはかなりの長生きでした。アッシジの作品等で早くから巨匠としての名声を確立し、ヴァチカン、ナポリ王国をはじめ、ボローニャ、リミニ、パドヴァとイタリア各地の君主や貴族、枢機卿などからひっぱりだこだったようです。今回の展覧会では、フィレンツエに大きな工房を構え、イタリア全土からの絵画制作依頼を受けて、エネルギッシュにイタリア中を回り、作品を創り上げたジョットの軌跡も追っています。

写真下:Bジョット 「パディア家の祭壇画」 (ウッフィツイ美術館所蔵)
写真上:CDジョット「バロンチェッリ礼拝堂の祭壇画『聖母戴冠』」(フィレンツエ)の部分

実は、ジョットは、亡くなる少し前に、ミラノのアッゾーネ・ヴィスコンティ公に招聘されミラノに滞在しています。そして今回の特別展会場である「パラッツオ・レアーレ」のフレスコ壁画も手がけましたが、残念なことにその後消失してしまいました。現在もここにジョットの作品が残っていたらなどと思いをはせながら、この特別展を楽しんでみてはいかがでしょうか。

「GIOTTO, L’ITALIA」ジョット、イタリア展 
開催期間:2015年9月2日-2016年1月10日 会場:Palazzo Reale
住所:Piazza del Duomo 12, Milano
開館時間:月曜 14:30-19:30  火曜・水曜・金曜・日曜 9:30-19:30
木曜・土曜 9:30-22:30  (閉館時間の1時間前に切符売り場クローズ)
入館料:12ユーロ
http://www.mostragiottoitalia.it/

写真@A:筆者 写真BCD:同展覧会サイトより

●ミラノのレオナルド・ダビンチ科博で、大阪発『ダヴィンチそっくりロボット』がデビューしました。
9月3日、ミラノのレオナルド・ダビンチ国立科学技術博物館で、日本の大阪大学研究チームによるレオナルド・ダビンチの「アンドロイド(人間酷似型ロボット)」が報道陣向けに公開されました。開発の中心となった浅田稔大阪大教授の持論は「ダヴィンチが現代に生きていたら絶対にロボットを研究するはず」とのこと。

写真上:EFミラノのレオナルド・ダビンチ国立科学技術博物館内の『ダビンチそっくりのロボット』展示公開コーナー

レオナルドそっくりの風貌をしたロボットが極めて自然な表情でイタリア語で様々な質問に答える姿に見学者一堂に驚きと興奮が走りました。イタリア人ジャーナリストの一人は、「ダヴィンチの姿が長く白いひげ、深い皺など、かなり高齢で晩年の姿なのが気になるが、、、」と質問。これに対し同教授が「日本ではこれこそがダヴィンチのイメージなのです」と答えると、一堂納得した様子。同科学博物館では9月27日まで一般公開され、さらに内外の研究者を対象とした研究会も開催されます。

写真上:GH様々な表情をする『ダビンチそっくりのロボット』 

なお、このダビンチロボット、ミラノの後は、大阪に戻り今年末に大阪で開催されるダヴィンチ展で公開される予定です。

写真EGH:筆者 F:ミラノのレオナルド・ダビンチ国立科学技術博物館提供

●ローマ在住のライターの田島麻美さんから、新刊のご案内が届きました。
新刊のタイトルは「イタリア人はピッツア一切れでも盛り上がれる」。
サブタイトルは「ローマ発 ? 人生を100%楽しむ生き方」。
「お金がなくたって、人生は楽しめる。生きているなら、とことん人生を楽しまないと!」 陽気なイタリア人たちに学ぶ、自分の人生をとことん愛する方法」とあります。

田島さんには、JITRAのTravel案内でローマの案内人もつとめていただいています。ローマ在住15年の田島さんが、実際に住んでみて感じたローマっ子の生活を本書では具体的エピソードを沢山盛り込んでわかりやすく語っています。特に地域社会での人々の交流などローマ中心地の観光からだけではわからない人々の素顔や本音に触れることができるでしょう。


タイトル:「イタリア人はピッツア一切れでも盛り上がれる」
著者: 田島麻美 (タジマアサミ)
出版社: 双葉社
価格: 本体1400円+税


<田島麻美さんプロフィール>
千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスのライター兼編集者 として独立。2000年9月ボーッとしたくて半年間だけの予定で渡伊、そのまま居座って 15年が過ぎる。イタリア語通訳・翻訳者としてテレビ・雑誌のコーディネイトなども 手がける一方、ライター・エッセイストとしてイタリアの旅、食、暮らし、伝統文化、 宗教文化をテーマに取材活動を続ける。ローマ在住。


長い夏休みも終わり、これからミラノは忙しく一番活気のある季節となります。そして少しずつ秋の気配も深まっていきます。落ち着いて旅をするには最適の季節です。Buon Viaggio !

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
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