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編集後記
2015年11月15日
JITRA編集室 大島悦子

●代表作「接吻」をはじめアイエツの作品120点を集めた展覧会「HAYEZ」がミラノで始まりました。
アイエツの名前を知らなくても、彼の傑作「接吻 Il bacio」の絵はご存じの方が多いのではないでしょうか。11月7日からミラノスカラ座広場にある「ガッレリエ・ディタリアGallerie d’Italia」で、アイエツの作品120点を集めた特別展「HAYEZ」が始まりました。

写真下左:@「HAYEZ」展ポスター  写真下右:Aミラノのスカラ座広場にある「ガッレリエ・ディタリア」 

フランチェスコ・アイエツFrancesco Hayez は1791年ヴェネツィア生まれ。若い頃ローマで学び、アントニア・カノーヴァ等に才能を見いだされ画家としてスタートをきります。1820年にミラノに移り、1882年に91歳で亡くなるまで約60年にわたってミラノに住み、ブレラ美術学校で教鞭をとるとともにイタリア・ロマン主義の代表的画家として多彩な活動を繰り広げました。さらにリソルジメント(イタリア統一運動)に協力し、音楽家ヴェルディや文豪マンツォーニとともにイタリアの文化面での一体化に大きな貢献をしたことで知られています。

写真下左:Bアイエツの傑作「接吻」の3バージョン同時公開   写真下右:C真っ赤な壁面の同展会場内  

今回の特別展では、ブレラ絵画館所蔵の有名な「接吻」をはじめ、アイエツが描いた「接吻」の他の二バージョン、あわせて3点が史上初めて同時公開されることでも大きな注目を集めています。そして歴史画、肖像画、聖画、神話、フレスコ画から女性裸体像まで、多様な分野の作品を通してアイエツの世界を堪能できる展覧会です。

写真下左:D「ガッレリエ・ディタリア」エントランス、白い彫像はアントニオ・カノーヴァ作 写真下右:Eアイエツの自画像

会場となる「ガッレリエ・ディタリア」は、元イタリア商業銀行(現在のINTESA SANPAOLO銀行の前身)本部のあった華麗なパラッツオをミュージアムとした建物です。同ガッレリエはアントニア・カノーヴァのコレクションでも知られており、展覧会エントランスにもカノーヴァの彫刻が展示されています。ハイエツと恩師とのコラボレーションも本展に興味深い奥行を与えているといえましょう。

<開催概要>
タイトル: HAYEZ   アイエツ展
開催期間:2015年11月7日−2016年2月21日
会場:Gallerie d’Italia
住所:Piazza della Scala 6, Milano
開館時間:火曜、水曜、金曜、土曜、日曜: 9.30 - 19.30  木曜:9.30 - 22.30  
月曜休館
入館料:10ユーロ
問い合わせ:
info@gallerieditalia.com   www.gallerieditalia.com

●ミラノ市内で、写真展「水の都 ミラノ」が開催されています。
ミラノのモンテナポレオーネ通りとともに、交差するサンタ・アンドレア通りも一流ブランドショップの並ぶ通りです。この通りにあるモランド館 Palazzo Morandoで、ミラノと「水」の関係を描く写真展「水の都ミラノ Milano, citta d’acqua」が開催されています。イタリアの水の都というと、ヴェネツィアを連想してしまいますね。海から遠い内陸の町、そしてローマやトリノ、ヴェローナなど有名な川が市内を流れるわけでもない、ミラノを「水の都」と呼ぶことには驚く方も多いかもしれません。

写真左下:F「水の都 ミラノ」Milano, Citta’ d’Acqua」展会場    写真左下:G会場「モランド館」の美しい中庭    

しかし、海や川のないミラノだからこそ、12世紀にはその後現在のナヴィーリオ運河につながる工事が着手され、14世紀後半にはドゥオーモ建造用の大理石運搬のために運河の整備が進みました。その後、市内には細い水路が網の目のように張り巡らされ、人々の生活を支えるインフラを構成していましたが、近代化の波とともに、1920年代末に大半の水路は埋められ「道路」と変身しました。

写真下左:H会場内風景            写真下右:Iミラノ地図(1573年)

ミラノと水の歴史を伝える150点のモノクロ写真と地図や史料などを通し、過去から現在にいたるミラノと「水」との関係を様々なテーマごとにたどります。残念ながら解説はイタリア語のみですが、一昔前のミラノの素顔を紹介する写真は興味深いものです。ファッションストリートでの散策の途中、時間があったら覗いてみてはいかがでしょうか。 

<開催概要>
タイトル:Milano, citta d’acqua 水の都ミラノ展
開催期間:2015年11月12日-2016年2月14日
会場:Palazzo Morando
住所:Via Sant’Andrea, 6 Milano
開館時間:火曜、水曜、金曜、土曜、日曜:10:00 - 19.00  木曜:10:00 - 22.30  
月曜休館
入館料:10ユーロ
問い合わせ:
info@mostramilanoacqua.it  www.mostramilanoacqua.it/

●10月31日、ミラノ万博盛況のうちに無事終了しました。
5月1日から6ケ月間ミラノで開催されたミラノ万博、総観客数は約2100万人と所期目標2000万人を超え盛況のうちに10月31日終了しました。日本館も大変な評判で閉幕前には、なんと10時間11時間待ちという長い行列が続き、日本館は最も優れたパビリオンとして表彰される名誉にも輝きました。

さて、ミラノ万博施設としてはイタリア館、テーマ館といえるゼロ・バビリオンそして大人気だった「生命の樹」は保存されることが決まりました。万博跡地の活用方法について現在、政府や地元行政や研究機関、産業界などで検討が行われており、目下のところ、ナショナルレベルでの最先端な研究機関が設置される見通しです。

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
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