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編集後記
2020年5月15日
JITRA編集室 大島悦子

JITRA3月15日号は、イタリアにおけるコロナ対応非常事態を考慮し、定期更新を延期させていただきました。イタリアは5月4日(月)から、コロナ対応「フェーズ2=再スタート」に移行したことを受け、JITRA5月15日号としてアップいたします

●イタリアは5月4日から、新型コロナ対応「フェーズ2、再スタート」の時期に入りました。
57日間にわたる厳しい「ロックダウン」下の行動制限の後、上記のように、イタリアでは5月4日から「行動制限緩和」が段階的に始まりました。これまでは「Restare a Casa」で、買い物や薬局行き、健康上の理由がない限り、外出は厳しく制限されていました。「フェーズ2」の「第1ステップ」ということで、この日から、散歩や運動のために、大人も子供も(もちろん保護者と一緒に)家の外に出ることが可能となりました。

この間閉鎖されていた市内の公園・緑地も再開され、単独であれば公園内での運動・トレーニングも許可されました。マスク着用、ソーシャルディスタンス、そして手洗いが「マスト」なことは変わりありません。また、在住する州から別の州に移動することは原則許されていません。

「フェーズ2」に入ったミラノの街角の様子をご紹介しましょう。通りがかりの人々、誰もが「マスク」をつけています。久しぶりに小さい子供の姿をあちこちで見かけました。

スーパーや食料品店などに加えて、本屋や花屋も開店できるようになりました。5月10日(日)は「母の日」。街の花屋の前には、この厳しい2ケ月あまり、家族のために頑張ってくれた「お母さん」に生花をプレゼントする人々の列ができていました。

写真下左:@信号を渡るマスク姿の人たち   写真下右:A「母の日」、花屋の前で番を待つ男の子とお父さん 

スーパーも「定数制」なので、距離をあけて自分の番を待つことも自然な習慣となりました。ずっと閉鎖されていた青空市場も再開しましたが、出店できるのは食品関係のみ。市場周囲はロープで囲まれ、「入場」は定数制で、しかも「サーモメータ」チェックがあります。地元警察や関係者の管理の下、まさに「恐る恐る」の慎重な再開です

写真上左:Bスーパーの前の行列    写真上右:C再開した「青空市場」で「「サーモメータ」チェックを受ける人々

市内交通機関はほぼ通常通り運行していますが、かなりガラガラの状況です。ディスタンスを確保するため、通常定員の20%程度の乗車が許されているようです。「入口」と「出口」も指定されています。 そしてマンションのバルコニーには「三色旗(イタリア国旗)」や「きっとうまくいくAndra’ tutto bene」の旗も風になびいています。町には「Un passo alla volta 一度に一歩ずつ!」というポスターも目につきます。

写真上左:Dトラム停留所で「コロナ対応下の乗車ルール」を示す表示   写真上中E「Andra’ tutto bene」の旗  写真上右F「一歩ずつ」のポスター 

●花や緑あふれる市内の公園を訪ねてみました。
「フェーズ2」に入って最初のウイークエンドの5月9日、10日。再開発地区ポルタ・ヌオーヴァの「木の図書館Biblioteca degli Alberghi」の花がとてもきれいということで、早々に、行ってみました。いろんな色の静かで穏やかな「お花畑」が一面に広がっていました。「垂直の森 Bosco Verticale」を背景に写真を撮る人々、ベンチでくつろぐカップルもとても嬉しそうでした。ミラネーゼが大人しく「自宅待機」をしていた間に、小さな花たちも「この日」の開花の準備をしてくれていたようです。

写真下:GHポルタ・ヌオーヴァの「木の図書館」地区に広がるお花畑。背景に「垂直の森 Bosco Verticale」。
写真上左:Iお花畑の写真を撮る人々    写真上右:Jベンチでくつろぐカップル。

スフォルツエスコ城の裏手から「平和の門」にまで広がる「センピオーネ公園 Parco Sempione」。緑濃い園内は、家族連れのゆっくり散歩、自転車をこぐ人々の姿が多くみられました。そして「単独」トレーニング」に励む人もいました。

写真下:KLセンピオーネ公園園内
写真上左:M「平和の門」」に向かって一人トレーニング中の男性    写真上右:Jセンピオーネ公園園内

この土曜日と日曜日、お天気に恵まれ、花と緑の美しいシーズンと重なったのは、ラッキーなことと思います。

5月18日(月)からは、フェーズ2の「第2ステップ」に入ります。一般商店や飲食店・カフェ、そして美容院・理髪店などサービス業も、イタリア各地域の感染状況をベースに、地域ごとの判断で段階を追って再開します。ロンバルディア州やミラノの場合は、第二ステップは、一般商店の開店が許可されるようです。急がず、焦らず、「一歩ずつ!」順調にステップアップしていくことを願っています。

この厳しい「ロックダウン」の生活の中、私が最も心を打たれたのは、イタリアの人々が、政府の定めた「行動制限」ルールを驚くほど忠実に守り、毎日の生活を静かに粛々と続けていった姿勢です。自分自身がルールを守り責任ある行動をとることが、家族や大切な人々を守ること、ひいてはイタリアを守ることにつながることを、多くの人々が確信したからこそ、第二次大戦後最大の危機といわれる「非常事態」の中で気持ちを一つにして前に進んでこられたのだと思います。

コロナ非常事態、イタリアだけでなく世界各国、そして日本でもその被害や影響が深刻化しています。少しでも早く、収束方向に進むことを祈っています。皆様もくれぐれもご自愛ください。                 

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
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