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編集後記
2020年7月15日
JITRA編集室 大島悦子

●ミラノでも、少しずつ、慎重に、「ウイズコロナ」の生活スタイルが始まっています。
イタリアのコロナ新感染者数もほぼ着実な下降カーブをたどり、コロナ非常時の行動制限措置もかなり緩和されていますが、コロナ感染のリスクから解放されたわけでは決してありません。コロナ感染に注意しつつ、できるだけ普通の生活をおくる「ウィズコロナ」の生活スタイルが始まっているといえましょう。

ミラノの街角でみられる「ウィズコロナ」のシーンをご紹介しましょう。 ソーシャル・ディスタンスを維持するため、お店の入り口には、店内に入るルールが図示されていて、薬用消毒ジェルが設けられています

写真下左:@薬用消毒ジェルも設置  写真下右:A店舗入り口の「入店ルール図」 

私も最近は、必要な折には公共交通機関も利用しています。もちろん乗車にはマスク着用。そしてトラムも、バスも、メトロでも「着席不可」の表示のある席を避けて座らなければなりません。また「立ち位置」も図示されています。ともかく、ソーシャル・ディスタンスを維持することが必須です。

写真下左:Bトラム内の「着席不可表示」   写真下右:Cトラム内の「立ち位置表示」

乗り物といえば、「密」を避けるため、このところ、自転車が大ブームで、注文しても在庫不足でかなり待たなければならないという声もきかれます。同時に、イタリア語で「monopattino elettrico」と呼ばれる「電動キックボード(電動キックスケーター」)も、至るところで目につくようになりました。子供や若者だけでなく利用層も広がっているようです。このキックボード、スマホ・アプリを使ったシェアシステムも普及していて、次の利用者を待って路上に「駐車」されているボードも珍しくなくなりました。 自転車や電動キックボード類利用を促進するため、購入代金に対し最大500ユーロの補助金が支給されるインセンティブ制度が発足することもあり、今後もブームに拍車がかかりそうです。

写真下左:Dスマホ・アプリのシェアシステムの「電動キックボード」
写真下右:Eお嬢さんに助けられて「電動キックボード」に挑戦するシニョーラ 

イタリアではもともと、カフェでもレストランでも春から夏にかけては外の「テラス席」が人気でした。この時期、お席は「中」ですか「外」ですかと、お店側に聞かれると、イタリア人なら99%が「外」の席と答えるといえましょう。ただ、これまでは路上や広場などに「テラス席」を設けるためには市役所への申請や公共スペース利用税を支払う必要がありました。「テラス席」設置には条件や制約も多く、時間とコストのかかる作業でした。

写真下左:Fありあわせのテーブルや椅子を並べたバールの店前   写真下右:G店回りにきちんとした「テラス席」を設営 
写真下左H店前の通りも本格的に利用しているレストラン   写真下右:I歩道に堂々と席を設け客を待つレストラン 

ところが、今回のコロナ騒ぎで、「密」を避け、より安心して飲食店を利用できるようにと、申請なしで、各店が店の前に自由に「テラス席」を設置できる措置がとられています。 そのため、お店の前に道路や広場があるところでは、競って「テラス席」が設営されています。店前にありあわせのテーブルを並べる程度のお店もあれば、きちんとしたテラスを設営したところもあります。どのテラス席もお客で賑わっています。

それともう一つ、コロナ非常時以降、増えていることがあります。スーパーなどの宅配サービスの利用です。

写真上:J町中で頻繁にみられる「スーパー」宅配車

しばらく続くと思われる「ウイズコロナ」の毎日、基本ルールを守りつつ、できるだけ普通の生活を楽しみたいと思っています。

●JITRAでも様々な連載を執筆して下さってきた牧野宣彦さんが5月20日逝去されました
JITRAでも様々な連載を執筆して下さってきた牧野宣彦さんが5月20日逝去されました。享年74歳。 牧野宣彦さんは、数年前から闘病生活を続けておられましたが、時折、厳しい癌との戦いの様子をこちらにもメールで知らせてくださり、真っ正面から病気と闘うその姿勢にいつも感銘していました。

写真上左:KJITRA連載「イタリア音楽の旅」:ロッシーニの誕生した街ペーザロ  
写真上右:LJITRA連載「イタリア世界遺産の旅」 ドロミテ
 
牧野さんのプロフィールを改めてご紹介しましょう。早大卒。1974年旅行会社にて日本初のニューイヤー・スカラ座オペラツァーを企画。その後コンピュータ会社を経て、1998年よりイタリア、ボローニャ在住。フリーのトラベルライターとして、旅行、音楽、グルメ関係の執筆、写真撮影をされ、イタリアオペラの造詣の深さでも知られています。

著書は、「イタリアの歴史的ホテル・レストラン・カフェ」(三修社)、
「イタリアオペラツァー」(あんず堂)、「図説 イタリアの歌劇場」(河出書房新社)
「イタリアのベストレストラン」(透土社)、「音楽と美術の旅、イタリア」(共著、音楽之友社)
「ゲーテ『イタリア紀行』を旅する」(集英社) 「ビジネスマンに捧ぐ ヴェルディの生き方27ヵ条」(幻冬舎)など多数。

JITRA発足直後から「イタリア音楽の旅」(http://www.japanitalytravel.com/back/archivio_03.html#musica )や「歴史のかおるカフェをたずねて」を執筆していただきました。この10年ほど、「イタリア世界遺産の旅」(http://www.japanitalytravel.com/sekaiisan/index.html)の連載を継続してくださり、2019年に第55番目の世界遺産に認定された「コネリアーノとヴァルドッビアデネのプロセッコの丘陵地」が、JITRAでの最終稿となりました。
牧野さんのご冥福をお祈りするとともに、JITRAへのご協力に改めて感謝したいと思います。 

海外旅行はまだまだ難しいこの夏ですが、健康に留意されお元気でお過ごしください。 Buona Estate !                  

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
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