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15 febbraio 2010
![]() 第4回 |
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![]() ●真のお洒落なイタリア人のスタイルとは? 誰もが流行りの有名ブランドを身につけていた一時期のブランドブームは下火になり、自分だけの逸品をオーダーメイドでつくり、長く大事に使いたい、という人が増えつつあるイタリア。真のお洒落なイタリア人は、誰もが知る、誰もが持っているブランドのものよりも、どこの製品? どこで買ったの?と言われるようなものを身につけていることが多いのです。少なくなりつつあるとは言え、イタリアはまだまだ職人の宝庫。熟練した匠たちの手で一生ものの革製品をつくってもらい、イタリアの旅の思い出にしてはいかがでしょう? 写真トップ:職年暦60年のフェオルッチさん
●クオリティと金額を天秤にかければ バッグでも、仕立ての服にしても、オーダーメイドの醍醐味はなんと言っても、自分の使い勝手に合わせてつくってもらえること。『ここにポケットをもうひとつ』『ここにファスナーを付けて』といった、わがままなリクエストにも応えてくれるところです。とは言え、革の本場イタリアで熟練の職人にハンドメイドでレザー製品をつくってもらうなんてきっと高価で手が出ない…とお思いの方が多いのでは? ということで、今回はローマの二つの革工房をご紹介します。素材はすべてイタリアの革。クオリティと金額を天秤にかけて考えてみるとかなりお買い得だと思います。 ●この道50年!女性にもお薦めの革工房 ―『ペレッテリア・ポンペア』 ジャンニさんとポンペアさんが営む革工房はローマの中心街ポポロ広場のすぐ近くと旅行客にとってアクセスも便利。バッグ、パソコンケース、書類カバン、財布など、あらゆる革製品に対応しています。バッグや書類カバンはベースとなるデザインをもとにし、細かいリクエストに応じてくれます。
写真左:「ペッレテリア・ポンペア」革カバン、右:「ペッレテリア・ポンペア」工房内
古くなってしまった某有名ブランドのバッグを裏表の二枚革でつくりなおしてほしい、というオーダーを受けたこともあるとか。オーダーメイド以外の商品も工房内で買うことができます。注文の場合の納期はだいたい20日前後。日本への発送も可能。ノートパソコンケース120ユーロから、ブリーフケース350ユーロから。 ●英国王室やケネディ家のオーダーを受けたことも ―『フェッルッチオ・セラフィーニ』 アルティジャーノ・ストリコ(歴史的職人)の認証を受けているフェッルッチオさん。馬具職人として9歳から修行をはじめ、これまで多くのVIPたちの注文を請け負って来た職人歴60年のベテランです。工業ブランドがファッション界の主流になる以前、セレブにとって革製品は全てオーダーメイドが当たり前だった時代は、英国王室やケネディ家からの注文を受けたこともあるそうです。
写真左:「フィオルッチオ・セラフィーニ」の店内、右:「フィオルッチオ・セラフィーニ」の革カバン
残念ながら後継者はなく、お店の奥の工房でコツコツとひとりで作業を続けていますが、その腕は確かなもの。ショップエリアには彼の手によるハンドメイドの商品が並んでいます。使うほどに味が出る上質革でつくったブリーフケースは一生もののアイテムとして活躍するはず。注文の場合の納期はおよそ10日前後。日本への発送も可能。ペン立て30ユーロから、書類バッグ300ユーロから、旅行カバン550ユーロから。バチカン博物館の近くにある工房は半地下になっていて、入り口に『SELLAIO』と表示されています。お見逃しのないように。
Via di Ripetta 150 Roma Tel:06 6879165 9:30-19:00 (日祝休み) Ferruccio Serafini フェッルッチオ・セラフィーニ Via Caio Mario, 14 Roma Tel:06 3211719 9:30-13:00/15:30-20:00 (日祝休み) |
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