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15 settembre 2010
![]() 第7回 |
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![]() ●バールを賢く使う イタリアのどの街に行っても至るところに点在するバール。自宅の近くに、勤務先の近くにと、マイバールを持つのが一般的なイタリア人。彼らの日常にとってバールは欠かせない存在です。テーブルにはつかず、スタンド形式でさっとエスプレッソコーヒーを飲んで済ませるのがイタリアンスタイルですが、ひと休みの場所として利用したい旅行客にしてみれば、やはり座ってゆっくりしたいところ。 スタンド形式の場合、まずレジで支払いをし、レシートを持ってカウンターでバリスタ(バーマン)に注文しますが、着席する場合はカメリエーレ(ウエイター)が注文を取りにくるので、値段が割高になります。2パターンの料金があるのであらかじめ認識しておきましょう。ただし、カウンター近くにテーブルが数席のみ、という小さなバールの場合、カウンターで受け取った飲み物をそのままテーブルに持って行って着席できる場合もあり。長居しないなら、そんな小さなバールを使うのもお薦めです。 ●バールのトイレ 観光やショッピング中、トイレへ行きたくなった時に手っ取り早く使えるのもバール。何も消費しなくてもトイレを借りることはできますが、せめてスタンド形式でエスプレッソ1杯くらいは注文する方がスマートでしょう。最近のバールトイレ事情は以前に比べ、だいぶよくなりましたが、それでも『便座がない』『トイレットペーパーがきれている』『カギがかからない』といった状況はなきにしもあらず。あらかじめ覚悟の上で。
写真左:ローマ市内のバール、右:「Adriana Cafè」の店内
●バールを見極める先日、日本からのクライアントがローマのスペイン広場近くのバールでジェラート(アイスクリーム)を注文したところ、老舗のジェラテリア(ジェラート店)でさえ4ユーロ程度のカップをなんと22ユーロも取られたという事件が。翌日、レシートを持って文句を言いに行きましたが、後の祭り。あやふやな対応で済まされてしまいました。残念ながら旅行客の多い街なかのバールには要注意の店もあるのが事実。見極めるポイントはイタリア人(とくに地元の人)が利用しているかどうか。また、一概には言えませんが、街なかでも通りを1本入ったやや隠れた場所にある店を選ぶのもひとつの方法です。 ●ランチもOK。ゆっくりお茶ができるカフェテリア 人の出入りが激しく、常に忙しいバール。その活気ある雰囲気がまたバールの魅力でもありますが、長年イタリアに住んでいるとは言え、私も日本人。街なかの喧噪からいっとき逃れてゆっくり座ってお茶をしたくなることもしばしば。そんな私が好んで利用しているローマの街なかのカフェテリアをいくつかご紹介します。どの店も路面店ではないので客は少なめ。知る人ぞ知る隠れ家カフェです。どのお店も軽いランチが取れるし、ショッピングや観光の途中でひと息入れたい時にはぴったりのお店です。トイレの状態もOK (笑)。ローマにお越しの際はぜひお試しを! <ポポロ広場・スペイン広場周辺> 1) we TAD cafè- Via del Babuino 155a コンセプトストアー『we TAD』の店内にあるカフェ 10:30-19:30 http://www.wetad.it/cafe.asp 2) Adriana Cafè- Via dell'Orto di Napoli 10 Babuino通りから1本入った道の2階にあるカフェ 9:00-24:00 (夏期は夜のみ) <ナボーナ広場周辺> 3) Caffetteria Chiostro del Bramante - Via della Pace 企画展を開催しているブラマンテ宮殿(Chiostro del Bramante)内のカフェテリア 10:00-19:30 月曜休み http://www.chiostrodelbramante.it/index_caffetteria_new.php?res=1280 →音が出ます。
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