JAPANITALY Travel On-line

イタリア旅行情報サイトJAPAN-ITALY Travel On-line
イタリア個人旅行 上級篇レッスン
15 novembre 2010

第8回 
チップのあれこれ





案内人
『アッティコ』主宰
村本幸枝



●チップが苦手な日本人
日本から来るクライアントに、「チップはどういう時に必要なのか?」「どの程度払うべきなのか?」という質問をよく投げかけられます。確かにチップの習慣がない日本人にとって、そのさじ加減はなかなか難しいところ。必要のないものに払うことはないし、チップを残すにしてもそれは適切な金額であるべきです。そして忘れてならないのが、チップはあくまでもお礼の気持ちだということ。快いサービスを受けたとき、適切な金額をスマートに置きたいものです。

●地域によって異なるチップの概念
仕事でイタリア国内のあちらこちらをまわっていて気づいたのは、地域によってチップに対する概念が微妙に異なるということ。バールでエスプレッソ・コーヒーなどを立ち飲みする際、あらかじめ支払いを済ませ、レジでもらったレシートを持ってカウンターのバリスタに注文をしますが、そのときに10セント、20セント程度の小銭を添えるのが一般的なローマ(とは言え、リラからユーロに変わり、チップを置く人が少なくなったのも事実) に対し、ミラノではそのような光景はあまり目にしません。ローマではレストランでも最後にカメリエーレ(ウエイター)にチップを残すのが一般的にスマートとされていますが、ミラノ在住の友人から「レストランでチップを残すことはほとんどない」と聞き、街が変われば習慣も変わるのだと、驚いた記憶があります。

●小さな額のお札や小銭を事前に用意
チップを渡すのが一般的とされているのはホテルでポーターに荷物を運んでもらったとき。目安はスーツケースひとつにつき1ユーロ程度。家族など、グループ旅行で荷物が多いときは、厳密にその数を計算しなくてもまとめて5ユーロ程度を渡せばOKです。荷物を部屋に運んでもらった後、ポーターに『グラッツィエ(ありがとう)』とお礼を言い、さっと渡すのがスマートでしょう。また、旅行初日は小銭を持っていない方が多いのですが、日本で換金する際、10ユーロ札、5ユーロ札、小銭などをもらっておくと便利です。最近はずい分少なくなったものの、ローマや南イタリアでは、50ユーロ以上の大きな額のお札で支払おうとしても「おつりがない」と跳ね返されることもしばしば。とくにタクシーを利用する際は、5、10、20ユーロ札を用意しておくと便利です。

●チップはどんなときに必要?
繰り返しになりますが、チップはあくまでもお礼の気持ちなので、義務ではないし、金額が決まっているわけでもありません。以下は私がチップを置くケースやおおよその金額です。参考までに。

<レストラン>
会計時の金額や店の雰囲気によって5〜10ユーロ程度。高級店や特別なサービスを受けた場合はそれ以上置くことも。チップの習慣がそれほど浸透していないミラノやフィレンツェではチップを残さないこともあります。また、家族経営の店 (従業員がいない)や、サービス料が事前にチャージされている店では基本的にチップは置きません。ちなみに支払いはクレジットカードで済ませてもチップは現金で置くのがよいでしょう。支払いを済ませた後、テーブルに残しておけばOKです。

<タクシー> 基本的にチップは必要なし。ただ、セント単位の端数が出た場合は切り上げて支払うことも。ローマや南イタリアではドライバーが勝手に端数を切り上げて請求してくるケースも多々(苦笑)。逆にミラノ、フィレンツェ、トリノでは細かい端数まできちんとおつりをくれることがほとんど。

<バール>
スタンド形式の場合は10セント程度、テーブルに着席する場合は1〜2ユーロ程度。小銭があればチップを残しますが、なければ置きません。

<ホテルの枕銭>
小銭を持ち合わせていれば1〜2ユーロ程度。なければ残しません。


案内人プロフィール
村本 幸枝 Muramoto Yukie

日伊文化交流サロン『アッティコ』を主宰。東京日本橋馬喰町でイタリア語、イタリア料理、イタリア文化など、イタリアに関する様々な講座やイベントを企画・運営する。また、イタリア特集を組む雑誌やテレビ、イベントのコーディネートを数多く手がける。
2002年サッカーW杯ではイタリアチームに帯同。年の半分をイタリアで過ごす。



http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.