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イタリア個人旅行 上級篇レッスン
15 Aprile 2011

第10回 
『ローカル鉄道で旅するイタリア』
Vol.1 アップロ・ルカーネ鉄道





案内人
『アッティコ』主宰
村本幸枝



●鉄道でイタリアを縦断
今年はイタリア建国150年にあたり、イタリア各地で様々なイベントが行われています。その機会にと、3月中旬から4週間ほどテレビの撮影で、トリノからティレニア海側をシチリアまで南下し、その後、ブーツ型イタリア半島のかかとの部分にあたるプーリア州レッチェからアドリア海沿いにヴェネチアまで北上するという、鉄道の旅をしてきました。番組は4シリーズに渡ってWOWOWでご覧頂ける予定ですので、放映の日時が決まったらあらためてお知らせしたいと思います。

主にイタリアの国鉄 (FS) を利用しての旅でしたが、途中、ローカル鉄道を使って寄り道をしつつ、世界遺産の街を楽しんできました。というわけで、今月からは3回に渡って、ローカル線で訪れた街の風景のご紹介をしていきたいと思います。

●アップロ・ルカーネ鉄道 (Ferrovie di Appulo-Lucane) で行く世界遺産の街
アップロ・ルカーネ鉄道 (以降、FAL鉄道) はプーリア州とバジリカータ州を結ぶローカル線で、唯一、マテーラ (バジリータ州/1993年よりユネスコ世界遺産) まで電車を走らせている鉄道です。プーリア州の州都バーリからマテーラまでは約1時間半。料金は片道4,50ユーロ。駅の窓口で事前に往復分のチケットを買っておくと便利です。また、電車の時刻によっては、途中のアルタムーラ駅 (Altamura) で乗り換える線もあるので、乗車前にチェックしておきましょう。

写真トップ: アップロ・ルカーネ鉄道 (FAL鉄道)列車
写真上右・左:世界遺産の街 マテーラ 



ちなみに、FAL鉄道のバーリ・チェントラーレ駅 (Bari Centrale) は、国鉄 (FS) バーリ・チェントラーレ駅正面に向かって駅前広場の右手角。少しわかりにくいので要注意です。マテーラへは終点の一駅手前、マテーラ・チェントラーレ (Matera Centrale) で下車。駅からは徒歩で街なかへたどり着くことができます。FAL鉄道は、日曜、祝日は運休しているので、平日(月から土) 利用するように! (日曜、祝日は、代替えパスが運行しています。ただし、駅も閉まってしまいますので、土曜日中に駅で運行時刻を確かめ、バス乗車券を購入しておきましょう。)

●世界遺産の街、マテーラの魅力
マテーラは日本人にはあまり馴染みのない街ですが、『サッシ』と呼ばれる洞窟住居が残る岩山にそびえ立つ旧市街地は目を見張るほどの壮大な景観です。旧市街地は車両が入れないので、路地をのんびり歩きながら街の散策が楽しめるのも魅力的。穴を掘りやすい凝灰岩を利用して形成されていった洞窟住居は、民家として、修道院として、教会として、用途に合わせて様々な形や大きさに発展していき、1950年代、当時の政府が住民への完全立ち退きを通達するまでは、普通の住宅として使われていました。

1980年代になると、政府は朽ち果てつつあったサッシを保護するようになり、その後、国際的に価値の高い文化遺産として注目されるようになりました。イエス・キリストの最後を描き、世界中で物議を醸し出した映画『パッション(監督:メル・ギブソン) 』のロケ地として使われたことでも有名です。

★以下のURLでFAL鉄道の時刻表がチェックできます(バーリ/マテーラ間)。
http://www.fal-srl.it/it/pdf/quadri_orari_ferroviari_Puglia_e_Basilicata.pdf

案内人プロフィール
村本 幸枝 Muramoto Yukie

日伊文化交流サロン『アッティコ』を主宰。東京日本橋馬喰町でイタリア語、イタリア料理、イタリア文化など、イタリアに関する様々な講座やイベントを企画・運営する。また、イタリア特集を組む雑誌やテレビ、イベントのコーディネートを数多く手がける。
2002年サッカーW杯ではイタリアチームに帯同。年の半分をイタリアで過ごす。



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