JAPANITALY Travel On-line

イタリア旅行情報サイトJAPAN-ITALY Travel On-line
行ってみようよ!南イタリア 鈴木奈月の絵画紀行
 

15 Maggio 2011

  第3 回 ジェラーチェ
絵と文  鈴木奈月


南イタリアの小さな街というのは、プーリア州あたりまでは、まだ緑も多くほのぼのとした感があるのだが、これがカラブリア州まで足を伸ばすとなると、一気に哀愁を帯びたように思えてしまうのは私だけだろうか。
特に内陸にある街では、一面の地面は乾涸びて全体に茶色味を帯び、屋根は灰色に近く、遠くに見える海も真っ青というよりは、水蒸気のせいなのか、もや?っとした頼りない色合いになる。
でもそんなところにまた独特の味わいがあり、私にはじゅうぶん魅力的なのだ。

今回ご紹介するのが、そんな街のひとつ、ジェラーチェ。
ジュラーチェはカラブリア州南部に位置する山岳都市で、悪名高きアスプロモンテ山の一角にある。なぜ悪名高いかというと、アスプロモンテは、マフィアが人質を隠す山として知られているのだ。今でもちょっと奥まで入ると、道は次第にか細くなり、人々の目は好機に満ちて、けっこうなスリルが味わえる。
とはいっても最近は、夏にもなるといろいろな街で音楽祭などが開かれ、 そんな暗いイメージもなく、 ジェラーチェにいたっては、まったく健全だ。

カラブリアに住んでいたときに何度となく足を運んだこの街は、いつも静かにどっしりと、歴史だけを刻んできたような気配に満ちていた。
夏は焼け付くようなモヤモヤとした熱さの中、冬は凍てつく暗い色合いの中、覚えている人影といったら、教会へ行く老婆の後ろ姿と、見晴し台のベンチに座り込みおしゃべりに興ずる老人たちの姿くらい。
もうしばらく行っていないが、今行ってもきっと同じ風景が待っているのだと思う。

この街は、もともと海沿いにあったロクリという街から、9世紀に人々が移り住んで造られた。当時このあたりは、海の向こうから来るサラセンの攻撃にいつも脅かされ、しかも、マラリアという大敵もあった。そんなわけで、この時代多くの海沿いの街が、なんとも不便に思えるような内陸へ街を移した。
近代になって、これらの街も再び海沿いに戻ってきて、山奥の街がそっくり廃墟になってしまったものもある。そういう街を探索するのが、なぜか私は非常に好きだった。


著者プロフィール
鈴木奈月 (Suzuki Natsuki) イラストレーター、エッセイスト
89年渡伊。フィレンツェ、ミラノ、カタンザーロに暮らし、現在はローマ郊外オスティア在住。主にイタリアの風景や食卓に関する絵を描き、暮らしのエッセーなどを本やウエブサイトに掲載する。最新刊は、「南イタリアお料理歳時記 マンマの味12か月」(NHK出版)
Natsuki Suzuki web site: www.natsuki.deseptis.com

主な書籍
「イタリア・小さな街物語」(JTB出版)
「イタリア・パスタおいしい物語」(東京書籍)他多数

近年の主な活動
2006年11月 イタリア カタンザーロ市 ギャラリー「L'Artigiana」個展
2007年3月 ニッセイ・ライフプラザ内個展
2007年4月 日伊文化交流サロン「アッティコ」個展
2007年8月 文教堂書店・渋谷店のギャラリースペース個展

ジェラーチェ Gerace データ
カラブリア州 レッジョ・カラブリア県

■交通アクセス
飛行機でLAMEZIA TERME(ラメツィア テルメ)まで。そこから国鉄でLOCRI(ロクリ)下車。
あるいはローマから国鉄でラメツィア テルメまで。乗り換えてロクリ下車。(所用時間およそ7?8時間)
そこからジェラーチェまでバスが1日4本ほどでている。

イタリア国鉄サイト www.trenitalia.com

■サイト
ジェラーチェ観光サイト http://www.gerace.eu/


鈴木奈月さんの
JITRA連載オリジナル水彩画
「ポジターノ」を特別販売します



■作品名 「行ってみようよ!南イタリア ? ジェラーチェ」水彩画
■額装サイズ 横43.8cmx縦33.8cmx高1.1cm
■価格 42000円(税込)
■箱 イタリアでの額装の為、保存箱なし
■お申し込み方法 
   インターネット、Fax、もしくは電話でのお申し込み
   インターネット 本作品掲載ページ:
   http://www.salone-studiofiori.com/product/516
   Tel:047-354-0683   Fax:047-705-5660
■お支払い方法 銀行振込、郵便振替、代金引換払い、後払い、カード払いがご利用できます。
■お届け方法 宅配便にてお届け
■販売元  web shop「SALONE」:http://www.salone-studiofiori.com/
■お問い合わせ  studio FIORI e-mail: studio-fiori@w3.dion.ne.jp
   スタジオフィオリ 白井まで
   注:日本国内の発送に限らせていただきます。
   注:送料込みの価格です。(ただし沖縄、離島を除く)


行ってみようよ!南イタリア 鈴木奈月の絵画紀行
小都市を訪ねる旅 アルキーヴィオへ このページのTOPへ HOME PAGEへ

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.