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Musei da scoprire

7 February 2001


第1回
古代ローマ時代の船の博物館とクラウディオ帝の港

(ローマ近郊 フィウミチーノFiumicino)

Il Museo delle navi romane di Fiumicino
e il porto di claudio




港の様子を表したトルローニア・レリーフ(V世紀)の石膏塑型


イタリア文化財省 編集協力記事
Con la collaborazione del Ministero per i Beni Culturali e le Attivita' Culturali



レオナルド・ダ・ヴィンチ空港の近くに1979年に開館して以来、古代ローマの船に関してイタリア国内で最も重量 な収集品を展示しているのがこの博物館である。 1958年から1965年にかけて船の発掘・調査を行った当時のオスティアの文化財保護監督官V.サンタマリア・スクリナーリ博士が展示の監督に当たった。

博物館は、クラウディウス帝がローマの港として造らせたドックの中にある。 オスティアの河港とポッツォーリの港(共和制ローマの輸送システムの2大中心地)だけでは不充分だったため、 まず陸に人口のドックを半分掘り、さらに外海に向けて2つの長い突堤を延ばし広い水面 を挟み込むようにして港が建設された。 港湾建設事業は皇帝ネロによって起原64年に完成され、その記念に貨幣が鋳造された。

この巨大な港は、砂の堆積の問題に加えて、この地域を襲った一連の天災によって、すでに先が見えていた。 100年から112年にかけて、トラヤヌス帝は新たな計画を実行に移した。それは、 クラウディウス帝の港―おそらく船だまりとしての役割をなおも保っていた― の内側に大きな六角形の湾を掘ることであった。 博物館の裏手に1957年に発掘されたクラウディウス帝の港の右側の突堤の遺構が残っている。 この構造物はトラヴェルティーノ(石灰華)のブロックによる石積みの列をなして西に向かって1キロも延びており、空港の橋の中まで続いている。

 かなり残存する古代の遺構や記録資料を通して、風から守られた大きな防波堤のある南西向きの約150ヘクタール(15万平方メートル)の湾を復元することができる。 主要な港口は西にあり、左の突堤はテーヴェレ川の支流に向かって延びていた。 主要な入口とおそらくあったと思われる南の人口に挟まれて灯台があったはずである。


『船』
博物館の最も重要な展示物はローマ時代の5艘の船からなり、帝政時代以来のさまざまな船の型や、古代の船大工の造船技術を知るために大いに役立つ。

ギリシャ・ローマ時代には、まず竜骨[船首と船尾をつなぐ重要な部材]を据えたのち、外側に板を張って船体が作られた。骨組みは内部を補強するように後からつけ加えられた。船の外板は、それぞれ堅い木材で作られた薄い木片からなるほぞと板に開けられたほぞ穴によって、しっかり接合されていた。さらに、これらのほぞは差し込みピンで固定されていた。こうして、内部で細かく接合されていたおかげで、船体はこの上なく堅牢であった。この方法は『フィウミチーノ4』と名付けられた船(U-V世紀)が明らかに示している。そこではきわめて均質な形で各部材が接合されている。

一方、『フィウミチーノ1、2』(W-X世紀)は互いによく似た船で、その造船の特殊な方法を見ると、もっと遅い時期のものであることがわかる。先の尖った優雅な船体をもつ『フィウミチーノ4』は短・中距離の沿岸航海にふさわしいものであった。帆は四角い帆が一枚だけである。船底から水を汲み出すためのポンプが帆柱の材の両脇にある内竜骨の間にはめ込まれていた。内側の板は、船を縦方向に補強し、積み荷の重さから船体を守る役割を果 たしていた。ローマ時代におけるその種の船の例として唯一残る『フィウミチーノ5』(U世紀)は小さな漁船で、中央に生け簀用の水槽を備えている。平たい幅広の船である『フィウミチーノ1、2、3』は河川の航行に用いられた。これらの船は、19世紀にもまだテヴェレ川で行われていた曳舟という方法で、川の右岸を歩く牛馬に引かれて進んだ。

ガラスケースの中には船の発掘の際に出土したさまざまな品が並んでいる。ブロンズ製品、陶器、植物類や船の備品などである。こうした品々は船上の生活について直接語ってくれる。鍋や皿などの陶器、食糧の貯えの残骸から船員たちの食生活がわかる。貨幣や秤(竿ばかり)は商取引の仕組みを伝えてくれる。また、個人の持ち物であった品ーー履物や指輪、小箱その他ーーやランプ、神の像、帆を繕うための骨の針、釣り道具などが目を引く。

さらに、博物館ではローマ帝国の港から出たさまざまな考古学的遺物の紹介もしている。とりわけ興味を引くのはオスティアの船に関連する図像資料の複製であり、なかでも港の場面 を表したトルローニアのレリーフ(V世紀)の石膏塑型は、ローマ時代の商船を知るための重要な資料のひとつである。大きな説明パネルが古代の主要な航路やヨーロッパにおける古代の船の主な発掘品について教えてくれる。


古代ローマ時代の船の博物館(Museo delle navi romane)

住所:Via A.GUIDONI 35 - 00050 FIUMICINO AEROPORTO (RM)
電話:(国番号 39) 06-6529192 Fax:06-63010089
休館日:月曜、1月1日、5月1日、12月25日
入館料:4,000リラ(18歳未満、60歳以上のEU諸国民は無料)
その他:毎月第一土曜と最終日曜には9時半よりガイドつきの見学がある(ポルトゥスの考古学エリアを含む)。その他の日のガイド見学については要予約
電話で申し込めばモンテ・ジュリオと通称カピタネリア(監督事務所)の考古学エリアを見学することもできる。
Eメールアドレス:museo.navi@agora.stm.it

オスティア考古学保護監督局
住所:Via Ostia Antica (RM)
電話:06-56358099 
Fax:06-5651500
インターネット:http://itnw.roma.it/ostia/scavi
Eメールアドレス:ostia.scavi@agora.stm.it



 翻訳:小林 もり子
 東京都出身。東京芸術大学大学院修士課程修了(イタリア・ルネサンス美術史)。
 1992年よりイタリア在住。
 共訳書:「ボッティチェッリ」(西村書店)


*このページの写真および掲載記事内容は、イタリア文化財省の所有するものです。
無断での複製はご遠慮下さい。

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