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21 Gennaio 2002


第12回
スパーダ美術館

(ラッツィオ州 ローマ)

GALLERIA SPADA
(Lazio - Roma)




グイド・レーニ作「ベルナルディーノ・スパーダ枢機卿の肖像」、カンヴァスに油彩。


イタリア文化財省 編集協力記事
Con la collaborazione del Ministero per i Beni Culturali e le Attività Culturali


現国務院の本部が置かれているカポディフェッロ=スパーダ館Palazzo Capodiferro-Spadaの中にあるスパーダ美術館Galleria Spadaは、ベルナルディーノ・スパーダBernardino Spada枢機卿(1594-1661年)によって1632年に購入され、改築・増築された建物の一翼にある。同館はジローラモ・カポディフェッロGirolamo Capodiferro枢機卿(1502-1559年)の依頼で、カザーレ・モンフェラートCasale Monferratoの建築家バルトロメオ・バロニーノBartolomeo Baroninoによって1549年より建設が始められた。

1926年11月、同館は収蔵されている美術作品を含め、美術館ごと国に買い上げられ、その翌年から一般公開された。1940年代には閉鎖されていたが、1951年には当時のローマの美術館監督局の官吏であったアキッレ・ベルティーニ・カロッソAchille Bertini Calosso教授と、とりわけ、もと館長だったフェデリー コ・ゼーリFederico Zeri教授の尽力で再び開館した。ゼーリ教授は、戦争中にあちこちに分散した作品の大半を取り戻したほか、自ら美術館の再編成に取り組み、同美術館を構成する4つの部屋に17-18世紀の小規模な個人美術館の当初の姿を再現するべく努めた。

したがって、スパーダ美術館は昔の絵画収集のありようを今なお示す例となっており、壁に何段にもわたって掛けられた絵画が、豪華で多様な家具調度や古今の彫刻と調和をなし、一体化している。そして選ばれた画題の多様さ ―宗教画から神話画、肖像画から風景画、風俗画から静物画にいたるまで― と、そこに見られる画派の多様さによって、17-18世紀の絵画収集趣味の現象をきわめて生き生きと示してくれている。陳列されている作品の大半はベルナルディーノ・スパーダのコレクションに由来し、そこに孫のファブリツィオ・スパーダFabrizio Spada枢機卿(1643-1717年)による新たな作品購入が加わっている。数は少ないが無視できないのは、ベルナルディーノの弟のヴィルジリオ・スパーダVirgilio Spada(1596-1662年)の収集熱であり、一方、甥の息子オラーツィオ・スパーダOrazio Spada(1613-1687年)が女相続人であったマリア・ヴァラッリMaria Varalliと1636年に結婚した結果、非常に重要な古今の美術作品の数々がコレクションに入ることになった。

代表的な作品として挙げられるのは、グイド・レーニGuido Reniの作品(「ベルナルディーノ・スパーダ枢機卿の肖像」)やグエルチーノGuercinoの作品(「ディドの死Morte di Didone」)であり、エミーリア=ロマーニャ地方の美術を特に愛好していたベルナルディーノが称賛していた画家たちについては、パッセロッティPasserottiの見事な肖像画群とマステッレッタMastellettaの一連の寓話画が挙げられる。その他の重要な作品は、ティツィアーノTiziano、オラーツィオOrazioと娘のアルテミシア・ジェンティレスキArtemisia Gentileschi、ピエトロ・テスタPietro Testa、マッティア・プレーティMattia Preti、ニコロ・トルニオーリNicolo Tornioli、フランチェスコ・ソリメーナFrancesco Solimena、フランチェスコ・トレヴィザーニFrancesco Trevisani、オノーフリオ・ロトOnofrio Loth、セバスティアーノ・コンカSebastiano Concaなどによるものである。北方ヨーロッパの画家の作品も何点かある。そのうち最も注目すべきはヤン・ブリューゲルJan Bruegel il Vecchioの「風車のある風景Paesaggio con mulini a vento」と、ピーテル・ファン・ラエルPeter Van Laer(通称イル・バンボッチョil Bamboccio)やヴァランタンValentinの作品である。

  館内散策
第1室:この部屋には、レーニとグエルチーノによるベルナルディーノ・スパーダ枢機卿の肖像画が飾られている。さらにジュゼッペ・キアーリGiuseppe Chiariによる4点の作品があり、それぞれの主題はオウィディウスの『転身物語』を典拠とする-「アポロとダフネApollo e Dafne」「リュキアの農夫たちを蛙に変えるレトLatona che trasforma in rane i pastori della Licia」「バッコスをニンフたちに託すメルクリウスMercurio che affida Bacco fanciullo alle Ninfe」「バッコスとアリアドネの出会いL'incontro di Bacco e Arianna」。また、ニコロ・トルニオーリの「ローマの慈愛La carita Romana」やジョヴァン・バッティスタ・グァリーノGiovan Battista Guarinoの『忠実な羊飼い(Pastor Fido)』を典拠とする「ミルティッロの犠牲Sacrificio di Mirtillo」などの作品、ジャン・ドメニコ・チェリーニGian Domenico Cerriniの「ゴリアテの首をもつダヴィデDavid con la testa di Golia」を見ることができる。18世紀のコンソル型小卓の上には白大理石の古代あるいは古代風の胸像が飾られている。ローマ帝国時代の「海馬にまたがるプットPutto su cavallo marino」(1-2世紀)はそのひとつである。

第2室:この部屋には同コレクションのうち最も古い時代に属する、主に16世紀の作品が陳列されている。特に肖像画が多く、ティツィアーノの「音楽家の肖像」やバルトロメオ・パッセロッティの「植物学者の肖像」などがあり、そのほかフランチャFranciaの流派に帰せられる板絵をはじめとする、「聖母子」の絵画が数点ある。マルコ・パルメッザーノMarco Palmezzanoの「カルヴァリオへの道L'Andata al calvario 」の板絵も目を引く。ラヴィニア・フォンターナLavinia Fontanaの「クレオパトラ」や、騎士道詩から主題を取ったマステッレッタの空想的な場面を描いた一連の作品は大変魅力的である。

第3室:ここには、特に17-18世紀のローマやボローニャ、フランドルの文化に関連する多種多様な作品が見られる。第2室から入ると、まず右側にニコロ・デル・アバーテNicolo dell'Abateの美しい風景画と、チーロ・フェッリCiro Ferriの「ウェスタの巫女Vestali」があり、ニコロ・トルニオーリの「天文学者たちAstronomi」およびピエトロ・テスタの「嬰児虐殺Strage degli Innocenti」と「イフィゲネイアの犠牲Sacrificio di Ifigenia」が見られる。さらに部屋の中ほどに進むと、グイード・レーニの弟子ジャチント・カンパーナGiacinto Campanaの「ヘレネの略奪Il ratto di Elena」や、フランチェスコ・トレヴィザーニの「マルクス=アントニウスとクレオパトラの饗宴Banchetto di Marcantonio e Cleopatra」がある。奥には、ニコロ・トルニオーリの「カインとアベルCaino e Abele」、グエルチーノの「ディドの死」が見られる。部 屋の中央には、オランダ人の地図製作者W.ブレアウW.Bleau作の地球儀(1622年)と天球儀(1616年)が並べてある。

第4室:ここには、カラヴァッジョ派の画家の作品が集められている。第3室から入ると、右側にオラーツィオ・ジェンティレスキの作品「ゴリアテの首を見つめるダヴィデDavid con la testa di Golia」が、ミケランジェロ・チェルクオッツィMichelangelo Cerquozziの「マザニエッロ一揆Rivolta di Masaniello」や「驢馬の死Morte di somaro」とともに飾られている。アルテミシア・ジェンティレスキの「聖母子」と「聖チェチリアSanta Cecilia」は特筆すべき作品である。同様に、ヴァランタン・ド・ブーローニュValentin de Boulogneの「聖家族」と「ヘロデアErodiade」も見逃せない。コンソル型小卓の上には、テオドーロ・デラ・ポルタTeodoro della Porta作とされる、「十字架降下La Deposizione di Cristo」を表した鍍金テラコッタの浮彫りが置かれている。



GALLERIA SPADA (スパーダ美術館)

住所:Piazza Capodiferro, 13 - 00186 ROMA
電話番号:(国番号39) 06‐6874896 / 電話&Fax番号:06‐6861158
館長:Sig.a Maria Lucrezia Vicini
入館料:一般 5.16ユーロ(10000リラ)ボッロミーニの遠近法建築の見学も含まれる
     学生(正教師、18〜25歳の若者)2.58ユーロ(5000リラ)
●以下の者は無料:18歳未満あるいは65歳以上のイタリア国籍を有する者、建築学科および美術史学科の学生、文化財省の職員、ラツィオ州の認可を受けた観光ガイド、勤務中の警察官、上記の規定に該当する外国人
開館時間:火曜日〜日曜日および祝日、8:30‐19:30 月曜休館(1月1日、5月1日、12月25日は休み)
交通機関:バス46-56-62-64-30-116-70-81-87-492-628番

館内での写真・ビデオ撮影、飲食は禁止。

入場券売り場:
(入場予約)電話番号:(国番号39) 06‐68809814 / 06‐32810 
(ガイドつき見学予約)Fax: 06‐8555952 
(ブックショップ)電話番号 06‐6832409


 翻訳:小林 もり子
 東京都出身。東京芸術大学大学院修士課程修了(イタリア・ルネサンス美術史)。
 1992年よりイタリア在住。 共訳書:「ボッティチェッリ」(西村書店)


*このページの写真および掲載記事内容は、イタリア文化財省の所有するものです。
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