JAPANITALY Travel On-line

イタリア旅行情報サイトJAPAN-ITALY Travel On-line
イタリア・オリーヴオイル紀行
  いたりあ食ネット通販。イタリアの食材・食品をお届けします
月5回発行、
JITRAメルマガ
登録はここから!

メ-ルアドレス入力

メルマガ案内
15 novembre 2007
Viaggio per scoprire l'olio d'oliva


第1回
トスカーナ、ポッジョ・アリオーゾ




トスカーナ州 Toscana




中村ゆき子

■オリーヴオイルとの出合い
オリーヴオイルが日本で食べるのとは違って美味しいものだということは知っていたけれど、
私が最初にこれって!エ〜〜〜!オイシイ!
と思ったのが、しばらく住んでいたフィレンツェ近郊のトスカーナのオイル。
トスカーナのオリーヴオイルは、だいたい草のような香りを持っていて、ホロ苦く、ピリッとしているのが特徴。かなり強烈なのですが、これが食べ始めるとやみつきになってしまって。。。
こういったオリーヴオイルに出合ってから、毎日これでなにを作ろうか?何と合わせようか?と仕事の通勤バスの中でニヤニヤする日々が続きました。
そして、そのニヤニヤはとうとう私が帰国するまで絶えることはなく、ず〜っと続いたのです。
オリーヴオイルに、はまっていったプロローグにあたる時期です。

そうやって、オリーヴオイルがオイシイ、大好き、と話をしていくうちにいろいろなイタリア人に紹介されて知り合ったのが、Poggio Arioso(ポッジョ・アリオーゾ)。
フィレンツェからすぐのスカンディッチという街の小高い丘にあるフラントイオ(搾油所)です。

■信頼できる生産者
訪問する時は、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からATAFの27番のバスに乗ります。
通勤、通学、買い物などに利用するごく普通の路線バス。昔住んでいたあたりを懐かしく眺めながら、みんなどうしているのかなぁ?なんて思ったり。
有名な公園カッシーナを右手に見ながらヴィットリア橋を渡り、すぐを右折。ここから、スカンディッチ方面へ。途中、大きな病院があるのでそのあたりで、レナートに電話を入れるのが流れです。
写真トップ:ポッジョ・アリオーゾの入口
下左:レナートと一緒に、右:幹の華奢なトスカーナのオリーヴの木


いっつも、忙しいのにものすごく優しく迎えてくれるRenato(レナート)。
すっごく正直者。だって、収穫が少ない年には、「君にはもう1滴も瓶詰めできないんだよ。」といってくれます。普通、ずるがしこい生産者は、よそからオイルを買って適当に詰めたりしますから。そんな中で、「もう売れない。」といってくれる正直なレナートは、生産者の中で私が最も信頼を置いている一人です。

27番のバスの終点の目と鼻の先にあるポッジョ・アリオーゾ。
入口はとてもわかりにくいのですが、道路から一歩入ると、そこに広がる別世界。
これぞ、トスカーナァ〜!
糸杉が連なる風景が、パァ〜っと現れるのです。
延々とどこまでも続くかのようなその一本道。
両側に広がるオリーヴ畑。
まるで、絵葉書の中にいるような錯覚に陥ります。

トスカーナ地方は1985年大寒波に襲われ、あのアルノ川が凍ったことでも有名。
同時にオリーヴの木も、地上の部分が凍って枯れてしまいました。今はその後出てきた新しい芽が成長した状態。そのときの打撃はかなりのものだったとか。
中心が枯れたために切り取られ、両脇から出てきた新芽を生かして大切に育てた約20年の木。まだ、まだ、幹が細く華奢なのがおわかりでしょうか。プーリアなど南イタリアの千年を越す大木群の畑とは趣が異なります。でも、そこにオリーヴの生命力とトスカーナの人々の情熱を感じるのです。

除草剤などをまかずに、下草を活かして有機栽培されているオリーヴたち。
ここでは、フラントイオ、モライオーロ、レッチーノの3種類の品種の栽培が行われています。
フラントイオは、青い草のような香りとほろ苦味が特徴。
モライオーロは、スパイシーな辛味。
レッチーノは、受粉を促し、比較的マイルドさをだすために植えられています。
でも、ポッジョ・アリオーゾのオリーヴオイルは、ぜんぜんマイルドではありません。あしからず!

写真左:収穫はすべて手作業、右:搾りたてのオイルをパンと試食


■美味しさの秘訣
収穫はすべて手作業、ちょっとお邪魔しました。
搾りたてのオイルをパンと試食。毎年収穫直後にお邪魔する時の楽しみです。
とってもピッカンテ(ピリッとする)な、スパイシーな、ほろ苦い、青い草のような香りの!ポッジョ・アリオーゾのオイル。
写真のようにパンにつけてブルスケッタにしたりするのがわかりやすいですが、トスカーナの人たちが大好きな「フィオレンティーナ」(ビステッカ)やタリアータ(牛のグリル薄切り)、いんげん豆のアンティパスト、ジビエのローズマリー・グリル、リボッリータ、パッパ・アル・ポモドーロなどとの相性は、抜群です!オリーヴオイルがかかっているのと、そうでないのとではまったく味が違います!

彼らは私が話をするまで自分たちのオイルが日本へ行くことなど考えてもいませんでした。
なので、最初の輸入はとってもたいへんだったんです。なにせ瓶詰め、栓やラベル、はたまたその瓶を詰めるダンボールまで決めないといけなかったのですから。私にとっても、最初の輸入でしたから、細かい問題をどうクリアにしていくかは、頭が痛かったです。それを乗り越えたからこそ、今があるのかなぁ?とも思います。そんな関係だから、今でもとっても仲良し。

8年前、ここに来た時初めて、オリーヴオイルを作るのが、本当に手がかかって、たいへんな仕事だということを学びました。そして、薬を使わずいろいろな工夫でオリーヴオイルを作る努力をしている彼らの仕事に感動して、美味しいものがさらにオイシク感じらるようになりました。

大都会(?)のフィレンツェからほんの20〜30分でこんなに素敵な畑が待ってくれています。
この畑を見てから、帰国する。空港が近いとか、いろいろと便利な点があるからですが、私のイタリア出張の最後はいつもフィレンツェと決めています。

ポッジョ・アリオーゾ
FATTORIA POGGIO ARIOSO

Via Lamperi 10, Scandicci (Firenze)
Tel: 055-740557
http://www.poggioarioso.it

著者プロフィール
中村ゆき子(なかむら ゆきこ) 
東京生まれ。日本オリーブオイル協会副会長。ルナ・エ・ソーレ代表ゼネラル・マネージャー。イタリアのオリーヴオイル専門の輸入を手がける。貿易の仕事をするかたわら、イタリアの食材輸出会社へのインターンシップに行き、現地のオリーヴオイルの虜になる。帰国後ルナ・エ・ソーレを立ち上げ、オリーヴオイルを専門に輸入し、カルチャー・スクール、日伊協会、スローフード協会、百貨店のイヴェント、各地のお料理教室、東京ドームなどでセミナー活動も行っている。www.luna-e-sole.co.jp

イタリア・オリーヴオイル紀行
グルメ・ワインアルキーヴィオへ このページのTOPへ HOME PAGEへ

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.