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鈴木正文の「イタリア旅行塾」
イタリア観光促進の最前線者が語るイタリアとワタシ
 
15 febbraio 2006

第6回「尽きない魅力の国―その2」



有限会社クリエィティブ・ようこそ・イタリア
取締役 鈴木正文
イタリアが持つ遺跡、美術、文化等の世界的レベルの高さ、量の多さは理解していましたが、それを観光業界、一般にどのような方法で案内して観光促進に結びつけていくかはとても難しい事でした。

さて、新人だった頃のイタリア観光促進について一つお話します。
1972年に南イタリアの町リアチェ(Reggio di Calabriaから130Km)近くの海底からブロンズ製の「剣闘士」像が引き揚げられました。この2体の像はその後修復をして、まず大統領が鑑賞のトップで、それから一般公開となり、イタリアはもちろん日本でもこの像の話題は大きく取り上げられました。
観光宣伝の素材に不足のないイタリアですが、この像がイタリア観光誘致の大役となったのは当然でした。東京エニットは本国からの特別な指示があり、東京、大阪でこの像についての記者会見を開催しました。政府観光局が世界的に貴重な美術品についてその宣伝・広報を行うことは当然のことです。しかし、当時エニットが観光に関する情報を提供していたのはほとんどが業界誌(紙)でした。この記者の方々だけでは我々の希望する記者会見出席人数にはとても少なく、一般紙の協力を得るのに本当に大変でした。

さて、今回の話はこの記者会見の苦労話しではありません。世界的な発見!とまで賞賛された「リアチェの剣闘士」について最近はあまり話題にならないのがナントナク寂しいのです。紀元前4-6世紀作のブロンズ製の美術作品は世界的にみても価値あるものですが、日本人から見たイタリアは大・小各都市に魅力的なものがタクサンありすぎて、この剣闘士像は魅力を感じないのかしら。
ブロンズ像で最近の話題は名古屋の万博にイタリアから特別出品された「踊るサティロス」で、多くの好評を得ました。(シチリアの海からの引き揚げで非常に貴重な作品)。
「リアチェ」の記者会見ではワタシは説明会にかなりチカラが入っていたせいか、最近この像については全くと言っても良いほど話題にならないのは、寂しく理解できないのです。
イタリアは異なる年代の異なる文化遺産を豊富に残しています。ぜひこの国の真の豊かさを理解してほしいのです。

著者プロフィール

鈴木 正文(すずき まさふみ)

国立フィレンツェ大学経済学部観光学科卒業後、イタリア政府観光局 東京オフィスへ勤務。35年にわたり、マーケティング・オフィサーとして大活躍。 現在は(有)クリエィティブ・ようこそ・イタリア代表取締役として、イタリアの州の宣伝業務受託をはじめ、イタリアと日本を結ぶ様々な活動を展開。
ホームページはhttp://www.suzukiitaliakappore.jp/
 





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