JAPANITALY Travel On-line

 
鈴木正文の「イタリア旅行塾」
イタリア観光促進の最前線者が語るイタリアとワタシ
 
15 luglio 2006

第11回「イタリアの楽しみ方/ローマ(3)
          ヴァティカン市国の魅力」




有限会社クリエィティブ・ようこそ・イタリア
取締役 鈴木正文
ヴァティカン市国は、ローマ市内に存在する独立国家、しかも宗教の総本山なれば興味津々。
普段、カソリック教になじみが少ない日本人にはここを理解するのは難しいかもしれませんが、ヨーロッパの歴史の基本とも言われるカソリック教総本山について一度はシッカリと見学(もちろん観光として)してみたい。

ヴァティカン市国(以下市国と標記)は市内テヴェレ川の西側にあり市国と回廊で繋がるサンタンジェロ城も近くにあります。
市国は14世紀以降法王の住居となっているが、観光的には、サン・ピエトロ寺院ヴァティカン博物館を言います(他の施設には入れません)。
この2つを見学するには博物館からのスタートをお勧めします。その理由はいつ入場出来る(いつ見学が終わるか)かがハッキリと分かりにくいからです。
博物館は朝の開館前の行列を見るとその長さにビックリしますが、いざ入場が始まると入り口が広いせいかドンドンと入場しますので、思ったほどの入場待ち時間はありません。

**********

ヴァティカン博物館
博物館の目当てはシスティーナ礼拝堂(Cappella Sistina)ですが、そこに着くまでに歴代法王がコレクションした膨大な美術・工芸品が目に入ります。ここは博物館と言っても、もともとは教会ですから細くて長い廊下の両脇に展示物があったりしますから、それらを観賞中の世界中から来ている観光客の迷惑にならないように気をつけて歩きましよう。

システィーナ礼拝堂は建物の一番裏手。ここは法王の公的礼拝堂で、法王選挙の会場。ミケランジェロが天井と正面壁画を描いたことで有名です。
天井は旧約聖書の創世記・予言者などで、正面は「最後の審判」(描かれている人物はナント400人とか)。図柄の詳細な意味は理解しにくいかもしれませんが、500年前の色彩の見事さ、1人の作家が足場を作るにも不便な場所・時代にこれだけスケールの大きな仕事を成し得た事に、人間の可能性の大きさに感動。しばし時の流れをここで止めたい。

ヨーロッパ旅行ではここを訪れなくては、歴史、重みなどが理解できません。なお、この礼拝堂から次の目的サン・ピエトロ寺院へそのまま行けます。(この事も博物館を先に見学したほうが良い理由)。

サン・ピエトロ寺院
博物館(システィーナ礼拝堂は薄暗い)の雰囲気とはウッテ変わって、寺院の建物の白い大理石そして内部はカソリック教会総本山としての格調と厳かな雰囲気、正面の高い窓からの自然採光などなどは一口に「明るさ」と表現すればそれまでですが、寺院内に一歩足を踏み込めば自然と「スゴイ!」と口に出る威厳のようなものを感じます。
ここも静かに歩くことがもちろん大切で、堂内は天才たちの芸術作品として観賞する価値があります。寺院の前はベルニーニによる柱廊が見事なサン・ピエトロ広場。
なお寺院のクーポラと屋上にもぜひ行ってみたい(ローマは高い場所からの観賞はあまり出来ないのでここは絶好の場所)。

**********


ヴァティカン市国の締めくくりはサン・ピエトロ広場正面の道をズーッと真っ直ぐに歩くとそれはコンチリアツィオーネConciliazione通りで、2つ目位の路地から後ろを見ると今見てきたサン・ピエトロ寺院が現実と神との繋ぎ的な感じで神秘的に建つのが見えます。

著者プロフィール

鈴木 正文(すずき まさふみ)

国立フィレンツェ大学経済学部観光学科卒業後、イタリア政府観光局 東京オフィスへ勤務。35年にわたり、マーケティング・オフィサーとして大活躍。 現在は(有)クリエィティブ・ようこそ・イタリア代表取締役として、イタリアの州の宣伝業務受託をはじめ、イタリアと日本を結ぶ様々な活動を展開。
ホームページはhttp://www.suzukiitaliakappore.jp/
 





もっとイタリアを知る アルキーヴィオへこのページのTOPへHOME PAGEへ


 
http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.