JAPANITALY Travel On-line
鈴木正文の「イタリア旅行塾」
イタリア観光促進の最前線者が語るイタリアとワタシ
15 novembre 2006

第14回「イタリアの楽しみ方/シチリア堪能
異文化のエッセンス溢れる、うるわしの島」
            2) 島の西側を楽しむ




有限会社クリエィティブ・ようこそ・イタリア
取締役 鈴木正文
シチリアの西側の町を訪れてみましょう。

トラーパニから東へ30KmにセジェスタSegestaという場所があり、ここには巨大な神殿と劇場がひっそりとある。神殿は紀元前5世紀の建造で完成度は見事です。この附近は2つの建築物のみが残り、寂しさとロマンを感じます。シチリアにはいくつかの神殿がありますがここのは大きさと形で、ダントツかも。

エリチェEriceはパレルモから96Km。シチリア西側観光のスタート地点とも言えます。標高750メートルで海の眺望が良い。小さい町なので独特の石畳の道をゆっくりと散策したい。

トラーパニTrapaniは人口70,000人とこの辺りでは大きい街。アフリカ(チュニジア)、エガーディ諸島、パンテッレリア島などへの船の出港地としても知られる。港町独特の風情があり、いかにもイタリアの南西端に居るとの感じ、西の海岸から見る夕陽が旅情をそそる。アフリカ料理のクスクス、海の幸を楽しみたい。

モツィアMoziaはマルサーラ郊外スタニョーネ湾にある小さい島。ここはカルタゴの遺跡の残る島。紀元前8世紀頃にカルタゴ(アフリカ東の町)は地中海沿岸で覇権を握っていた。島内にはホイタッカー氏が発掘調査した貴重な像、仮面などが展示してある博物館などがある。

マルサーラMarsalaはトラーパニから南へ31Km。マルサーラ酒(ワインより少し度数が高い)の産地として知られるが、ポエニ戦争(フェニキアがローマ軍に破れ、西ヨーロッパの命運が決まったといわれる)で、ローマ軍に沈没された、と言われる木製の船がMuseo Archeologico(考古学博物館)で見られる。

セリヌンテSelinunteはマルサーラから50Km。紀元前7世紀に建てられた神殿群がある。破壊、復元などと歴史の重厚さを感じる。セジェスタの神殿と同様にシチリアへ行ったら、ここも是非訪れたい。

アグリジェントAgrigentoはイタリア最大のギリシア神殿群の街。一時は人口30万人が住んだともいわれ、シチリアで最も栄えた街の一つであった。この島最高の観光ポイントでもある。小高い場所にいくつもの神殿が建ち、特に東のジュノーネ・ラチニア神殿からの神殿群の眺めは強烈なインパクトがある。この神殿群にバスなどで行く際に下から見上げる神殿の神秘さと、その近くにゴロンところがるとてつもない大きな石は想像を超えるスケール。 野外の神殿を散策するだけでもここを訪れた価値は充分あるが、国立考古学博物館(人像柱"テラモーネ"Telamoneは高さ約8メートルと巨大なもの)や、現代の市民が住む地域は人なつっこい感じの地元民が心なごみ、ぜひ行ってみたい。春から初夏はアーモンド、ブーゲンビリア、ミモザなどが目を楽しませてくれる。

シチリアについて書くことはとても楽しいです。それは歴史の深さがそのまま残り、我々は簡単にギリシア、カルタゴの世界を想像する事が出来るからです。
今回の地域はこの島でもユニークなアフリカ旅情、夕日が胸に浸みる町などをご案内いたしました。紀元前9世紀の歴史も出てきましたので、シチリア観光には是非、事前に簡単な歴史の予習をお勧めいたします。

第3回は東側を訪れます。

著者プロフィール

鈴木 正文(すずき まさふみ)

国立フィレンツェ大学経済学部観光学科卒業後、イタリア政府観光局 東京オフィスへ勤務。35年にわたり、マーケティング・オフィサーとして大活躍。 現在は(有)クリエィティブ・ようこそ・イタリア代表取締役として、イタリアの州の宣伝業務受託をはじめ、イタリアと日本を結ぶ様々な活動を展開。
ホームページはhttp://www.suzukiitaliakappore.jp/
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