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サルデーニャ「食」の旅
15 Settembre 2014

  四季編  <秋>   
島中で作物の収穫を祝う祭り 



TOMOKO Fujita 


日本と同様に四季のあるイタリア。その四季に合わせてサルデーニャの季節の味覚をお届けします。まずは ”秋の味覚"からです。

1.秋のバルバッジャのお祭り
9月に入るとすぐに「Autunno in Barbagia - 秋のバルバッジャ-」いうお祭りがバルバッジャ地方(サルデーニャ島・ヌオーロ県を中心とした内陸部) の村々で週末毎に繰り広げられます。簡単に言うと村を挙げての文化祭ですが、数ある伝統工芸品と並びお祭りのメインとなるのは各村自慢の季節(秋)の「食」。少し挙げてみると「きのこ各種」、「栗」、「サボテンの実」、「西洋かりん」、「ブドウ - ワイン」、etc...。 それらの食材そのまま、またそれらを用いたお料理や加工品の数々が披露され、振る舞われたり、販売されたりします。

写真トップ@Belvi(ベルヴィ)という町の秋祭りで大きなフライパンで煎られている栗 
写真上左A狩り立てのきのこ    写真上右B秋の果物

2.秋のサルデーニャの味覚
それらサルデーニャの秋の味覚、少しだけですが個々にご紹介します。

●フンギ Funghi (きのこ) 
数え切れないほどの種類があるきのこ。日本でもそうですが、秋になるときのこ狩り大好きな人たちが朝早くから意気揚々ときのこ狩りに出かけて行きます。代表的なのはAntunna(アントゥンナ)、別名Cardoncello(カルドンチェッロ)、エリンギの一種。野生の他、栽培もされているのでお店で購入することも出来、手に入りやすい。きのこに塩を振り、オリーブオイルをたっぷりかけてロースト、パスタソースにするなどあらゆる料理に用いられます。日本でイタリアのきのこ、と言ったら知られているPorcino(ポルチーノ)。サルデーニャでも採れますが、なかなかお目にかかるのは難しいです。   

珍しい、と言えばOvulo(オーヴロ)、別名Amanita Cesarea(アマニタ チェザレア)、卵のような形のきのこ。めったに見つけることは出来ず、もし見つかったらラッキー!生でサラダにして食べるのが最高。正直、私もまだお目にかかったことも口にしたこともなく残念!しかし山ほど種類のあるきのこ、毒きのこも多く、毎年食中毒事故の例が後を絶ちません。もしサルデーニャできのこ狩りをされる機会が訪れるかも知れない方、くれぐれもご注意を!

写真下CDesulo(デーズロ)という町の秋祭りでの栗

●カスターニェ Castagne (栗)
お祭りやイベント時の屋台で秋になったら必ず見られるのが焼き栗。熱々の栗を手がすすで真っ黒になるのもいとわず剥いて頬張ると最高に美味しいんですよね〜。次から次へと手がのびて止められません!日本で売られる甘栗とは違い、自然の甘さでホクホク。家でも焼き栗を楽しめるようにと買った穴あきフライパン、今年も出番を待っています。
笑  ローストして食べることが多い栗ですが、もちろん茹でて調理することや干し栗や粉にして保存、使うこともあります。(干し栗は戻してお菓子作り、粉はポレンタのようにして使う、など)

●フィッキ ディンディア Fichi d'India (ウチワサボテン)
元々ウチワサボテンの木というのは酪農家たちが自分の領域と隣の領域を隔てるために使われていたそうで、オリジナルはメキシコ。地中海域でよく見かけると思いますが、実を食べる、というのはあまり知られていないようです。軍手などを使って実をもいだ後、目に見えないような棘がたくさんあるので(一度棘が刺さってなかなか取れずに苦労しました!)注意に注意を重ねて皮の部分をカットし、ナイフを使って皮を実から離します。実を半分にカットすると小さな種がいっぱい、パッションフルーツのような感じです。

写真下左Dフィッキディンディアの皮を取ったもの 写真下右E天井から吊るされて保存されているメーレコトーニャ

よく熟したものを食べるとめちゃくちゃ甘〜い!種が口の中に残ってちょっと食べづらいですが、美味しくてビタミンC豊富なフルーツです。フルーツの色もカラフルで薄い緑、黄色、オレンジ、ピンク、で見た目も可愛い。これをそのまま食べるかジャムにする、またコトコト煮詰めてSaba(サバ-モストコット)にし、甘味料としてお菓子作りに用います。

●メーレ コトーニャ Mele cotogna (マルメロ) 
かりんに似ていますが、表面がうぶ毛で覆われており、熟すと良い香りが漂います。生のままでは渋くて食べられないのでジャムやお菓子にします。煮詰めてゼリー状にし、型に入れて表面を乾燥させたCotognataと言うお菓子は甘酸っぱい羊羹のようで後を引く味です。

写真下左Fサフラン(雌しべを乾燥、製品化されたもの)  写真下右Gサフラン祭で

●ザッフェラーノ Zafferano (サフラン)
バルバッジャ地方ではないですが、11月にはサルデーニャの赤い金と呼ばれるZafferano(ザッフェラーノ - サフラン)の花が咲きます。2週間しか花が咲かない、その雌しべを一本一本手で摘んで乾燥さす、その作業を思えば高価なのも頷けます。サルデーニャでは調理に使う他、パンやお菓子の生地に練り込むなど、様々な用途に使われます。

3.9月中旬からはヴェンデミアの季節
秋の味覚と言えば9月中旬頃からはヴェンデミア Vendemmia (ワインのためのブドウ摘み)も始まるし、続いてはオリーブの季節だし・・・、ときりがありません。

写真下左Hベンデミアの風景    写真下右I収穫時のブドウ

日本同様に秋は1年のうちでも果物や作物の実りが一番多く、それらに合わせて島中の町村で収穫祭が行われる賑やかな季節です。機会があればぜひそれらの収穫祭を目指してサルデーニャにお越し下さい!

サルデーニャ「食」の旅  著者プロフィール
TOMOKO Fujita  

大阪でイタリア家庭料理店を経営後、2000年にイタリアに渡り、ピエモンテ・アスティを拠点に各地のアグリツーリズモでマンマの味の料理修行。2003年よりサルデーニャに居を移し、家庭料理や食材の探求を傍ら、「食」をテーマにサルデーニャの旅行・視察・料理教室などをコーディネート。日本とサルデーニャの食文化交流に奔走中。9月25日に河出書房新社より「家庭で作れるサルデーニャ料理」を出版。
サイト: http://www.delizie-italia.com/
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