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15 settembre 2007

カルタジローネ市 Caltagirone
陶器の大階段が美しい
世界遺産に登録された古都




カルタジローネ市長  フランチェスコ・ピニャターロ氏
Sindaco di Caltagirone Francesco Pignataro


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写真提供:
カルタジローネ市



カルタジローネ市長 フランチェスコ・ピニャターロ氏へのインタビュー

JITRA:市長さん、カルタジローネ市とその近郊について教えてください。

市長:カルタジローネは、シチリア州カターニア県にあります。シチリア島のほぼ中央辺りに位置しています。陶器の町として有名ですが、誇るものはそれだけではありません。この小さな町は大変高貴な起源を持っています。
遠い昔、古いビザンチンの集落を"Kalat al Giarun(la collina dei vasi 壺の丘)"と呼び始め、ここに粘土加工の新しい技術をもたらしたのは、アラブ人たちでした。町を取り囲むカランキと呼ばれる岩山の粘土は、いつの時代もカルタジローネを特徴付けるものだったのです。アラブ人がやって来た後は、ジェノヴァ人、ノルマン人、アラゴン人、スペイン人などがやって来ました。 恐ろしい年annus horribilisは1693年でした。大地震が起こり、カルタジローネを含む60の町や村落を破壊したのです。その後、ガリャルディ、バッタリア、ボナイウートといった建築家の手により、町は再建されました。カルタジローネの歴史的中心地全体は、ヴァル・ディ・ノートVal di Noto一帯の他の7つの町とともにユネスコの世界遺産に指定されていますが、これは地震後のすぐれた復興作業のおかげと言えます。

カルタジローネ周辺には、興味深い場所がいくつもあります。カルタジローネ川の源につくられたサンティッポーリトSant'Ippolitoの考古学遺跡は町から少し離れた丘にあり、ギリシア人が到来するまで使われていた新石器時代の村落跡などを訪れることができます。シチリアの中でも大変重要な先史時代の遺跡です。
サンティッポーリトから北に少し行くと、広いモンターニャMontagna地区があります。ここも大変面白い場所です。白い石灰岩の尾根やトキワガシ、ピスタチオ、月桂樹など地中海植物群が特徴的な山地で、青銅時代初期の頃から岩の内部に掘られた墓が残っています。特に素晴らしいのがtholosと呼ばれる円形のもので、典型的なギリシア・ミュケナイの墓を忠実に模しています。
モンテ・サン・マウロMonte San Mauroの考古学遺跡も負けず劣らず重要なものです。ここのネクロポリスでは、金細工や蝋細工の他、陶器や青銅で出来た素晴らしい壺が発見されました。

さらに、自然が好きな方にはサント・ピエトロSanto Pietroの森をおすすめします。シチリア南東部のトキワカシにコルクガシが混ざっているのが特徴です。約600種の植物の他、鳥類などさまざまな動物群が生息しています。

JITRA:カルタジローネ市の観光面での特徴は何でしょうか?

市長:先にも述べましたように、カルタジローネ市は2002年にヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々の一つとしてユネスコ世界遺産に登録されました。

また、1900年代初頭に"イタリア人民党"を設立したドン・ルイジ・ストゥルツォ等の著名人が輩出しています。この町に陶器学校Scuola di Ceramicaをつくった人こそストゥルツォでした。
町の経済を牽引する製陶業は、何千年という歴史と結びついています。何世代にもわたり職人や芸術家たちがこの町で育んできた伝統です。その色や形に創造性というファンタジーが与えられ、150以上の工房で粘土が日常の風景や人物を表すエレガントな陶器へと変身してきたのです。典型的なシチリアの田舎の風景や人物は、キリスト生誕の場面も彩ります。そして、サン・ピエトロ教会Chiesa di S.Pietroのファサード、ヴェンティミッリアのバルコニーBalconata Ventimiglia、サンタ・マリア・デル・モンテの大階段Scalinata di Santa Maria del Monte、陶器博物館Museo della Ceramicaなどが、カルタジローネの陶器の魅力を存分に表しています。

JITRA:カルタジローネで見逃してはならない場所、イベントを教えてください。

市長:カルタジローネの観光は、市庁舎広場Piazza del Municipioから始めるのが良いでしょう。建築家ジャンバッティスタ・ニカストロにより新古典様式で再デザインされ、最近改装されたばかりのアクイラ館Palazzo dell'Aquilaの大きなファサードが構えています。その横にはガレリア・ルイジ・ストゥルツォGalleria Luigi Sturzoがあります。かつては上院議員館だったところで、その後オペラ劇場になり、現在は公共の催事場となっています。
広場の反対側にはカピタニアーレ館Corte Capitanialeがあります。昔の裁判所兼文書館で、1600年代末の地震の被害から免れた数少ない歴史的建造物の一つです。現在、ここは写真芸術ギャラリー"ルイジ・ギッリ"の拠点の他、展覧会場として使われています。
広場ではボナンノ館Palazzo Bonannoのバルコニーも見られます。1600年代につくられたもので、特徴的な装飾が施されています。

市庁舎広場から数十メートルのところに、カルタジローネの"宝石"、サンタ・マリア・デル・モンテの大階段Scalata di Santa Maria del Monteがあります。2004年、美術専門家100人によるランキングで、イタリアで最も美しい階段の第2位に、ヨーロッパでは第8位になりました。2004年9月にはベルギーのリエージュで、イルミネーションの美しいモニュメントとして銀メダルを獲得しました。夕方から夜にかけて大階段は美しくイルミネーションに輝くのですよ。

大階段とルイジ・ストゥルツォ通り、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを結ぶ"十字架"の軸となっているのが、プリンチペ・アメデオ通りCorso Principe Amedeoです。ここにはイエズス会教会Chiesa del Collegio dei Gesuitiがあります。多くの芸術作品や素晴らしい大理石の象眼細工、彫像や彫刻で飾られています。
近くのウンベルト広場Piazza Umbertoでは、サン・ジュリアーノ聖堂Cattedrale di S.Giulianoのファサード(サヴェリオ・フラガパーネによる珍しいリバティ様式です)、1700年代に作られたモンテ・ディ・ピエタMonte di Pieta'(現在はシチリア銀行)の後方部分、リベルティーニ館Palazzo Libertiniの側面、そしてクレシマンノ館Palazzo Crescimannoからグラヴィーナ館Palazzo Gravinaを見ることができます。

ローマ通りVia Romaに入り南へ進むと、1700年代に作られたカルチェレ・ボルボニコCarcere Borbonicoがあります。ここには市民博物館の歴史芸術・考古学コレクションがおかれています。さらに、1500年〜1600年代にかけて町の中心とフランチェスコ修道会を結ぶために作られたサン・フランチェスコ橋Ponte di San Francescoサンテリザ館Palazzo di Sant'Elisa、かつての見晴らし台だったトンド・ヴェッキオTondo Vecchioヴィッラ・コムナーレVilla Comunale(イタリアの中でも大変広くて重要な公立庭園の一つです)の北側入口があります。そして、素晴らしいヴェンティミッリアのバルコニーBalconata Ventimigliaと続き、長いローマ通りの最後を締めくくるのが、1700年代に作られた通称"テアトリーノTeatrino"です。ここは、州立陶器博物館Museo Regionale della Ceramicaの入口になっています。陶器博物館は、先史時代から現代までのシチリアの陶器芸術を集めています。マジョリカ陶器の技がどのように発展してきたのか深く知ることができます。

カルタジローネに来たら、ルイジ・ストゥルツォ通りVia Luigi Sturzoにあるサン・ドメニコ教会Chiesa di S.Domenicoサンティッシモ・サルヴァトーレ教会Chiesa di SS,Salvatoreなどの教会や、テラコッタで出来た花模様のファサードが美しいマニョリア館Palazzo della Magnoliaなどの建物を見ないわけにはいきません。新古典様式のオスペダーレ・デッレ・ドンネOspedale delle Donne(現在は市立近現代美術館)や、西暦1000年頃にジェノヴァ人達によってつくられたサン・ジョルジョ教会Chiesa di San Giorgioもあります。サン・ジョルジョ教会には今でも当時の建築の特徴が残っている上、フランドル派による絵画"三位一体の神秘"といった古い絵画が残っています。
もっと北へ、遠い昔にここで町が発展したという丘の方へと向かうと、陶器芸術学校Istituto d'Arte per la Ceramica、鐘楼のあるサン・グレゴリオ修道院Monastero di San Gregorio。それから、大階段の一番上にはサンタ・マリア・デル・モンテ教会Chiesa di Santa Maria del Monteがあります。

歴史的中心地には、たくさんのフレスコ画や絵画、木造彫刻で飾られたサン・ボナヴェントゥーラ教会Chiesa di San Bonaventura、そしてカルタジローネの守護聖人にささげられたとても美しいサン・ジャコモ教会Chiesa di San Giacomoなどもあります。

挙げておかなければいけないのが、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りVia Vittorio Emanueleにある郵便の館Palazzo delle Poste四季の館Palazzo delle Quattro Stagioniでしょう。どちらも1900年代初期にサヴェリオ・フラガパーネがつくったものです。
カプチン修道会神父の修道院Convento dei Padri Cappuciniも是非訪れてください。有名なプレセピオが飾られている他、美術館もあります。付属するサンタ・マリア・ディ・オディジドリア教会Chiesa di Santa Maria di Odigidriaもとても魅力的です。信仰の場所であると同時にすばらしい芸術価値を持つものとして他に、サン・ピエトロ教会Chiesa di San Pietro、マドンナ・デル・ポンテ至聖所Santuario della Madonna del Ponteがあります。

町の南東に行くと、1608年にジャン・ドメニコ・ガジーニがつくり、水を汲んだり洗濯場として使われていたアックアヌオーヴァの泉Fontanoni dell'Acquanuovaがあります。地震後、手付かずのまま残されています。
新市街の方では、サンタ・マリア・ディ・ジェズ教会Chiesa di Santa Maria di Gesu'や、そこから数百メートルのところにヴィッラ・パッティVilla Pattiがあります。ヴィッラ・パッティは、シチリア及びカルタジローネの歴史的ヴィッラ博物館になっています。町のもう一方には、建築家ジャンバッティスタ・ニカストロによる記念墓地Cimitero monumentaleがあります。

カルタジローネにはたくさんの博物館があります。すでに挙げたものの他に、1000以上のプレセピオを所蔵しているプレセピオ博物館Museo del Presepeや歴史現代写真博物館Museo della fotografia storica e contemporanea、サント・ピエトロの森には自然博物館Museo naturalisticoもあります。

町の主要イベントは、7月24日と25日に開かれるサン・ジャコモ祭Festa di San Giacomoです。昔から伝わる元老院たちの行進が行われる他、大階段イルミネーションも見られます。8月14日と15日にも、違うデザインで大階段がイルミネーションされます。5月から6月にかけては"大階段のインフィオラータScala infiorata"があり、階段が花で飾られます。
クリスマスになれば町にはテラコッタなどでつくられたプレセピオが置かれますし、復活祭の宗教行事も様々あります。

JITRA:市長さんおすすめのお店や特産品を教えてください。

市長:有名な大階段のそば、ヴェスプリ通りの20番地にあるレストラン"ラ・ピアッツェッタLa Piazzetta"では、自然の野菜や豆類、豚肉をベースにしたカルタジローネの伝統料理を味わうことができます。地元で取れる農作物やチーズなどを味わいたい人には、サント・ステファノにあるアグリツーリズモ"イル・カザーレ・デッレ・ローゼIl casale delle Rose"をおすすめします。

お買物は、町のあちこちにある工房で手作りの陶器を求められてはいかがでしょう。例えば、サン・ボナヴェントゥーラ通りにあるリッカルド・ヴァルサッローナRiccardo Varsallonaのショールームには、何世紀も続く伝統のデザインで描かれたマジョリカ陶器が幅広くそろっています。また、ルイジ・ストゥルツォ通りのガエターノ・ロマーノ古工房Antica Bottega di Gaetano Romanoは、50年以上にわたりテラコッタで小さな人物像をつくっています。それぞれ、真のシチリアを表現したものです。

JITRA:最後に市長さんから日本の旅行者のみなさんにメッセージをお願いします。

市長:日出る国の親愛なるみなさんに心からご挨拶申し上げます。私たちの町は必ずみなさんをあたたかく歓迎し、すばらしい思い出の時を約束することができると信じています。日本からいらっしゃる方がもっともっと増えることを願っています。それがお互いにとっての友情と誠意の証しとなるでしょう。

カルタジローネデータ
Dati di Caltagirone

■アクセス
カターニアから:
<バス>SAIS社(http://www.saisautolinee.it)、
ETNA社(http://www.etnatrasporti.it)、
A.S.T.社(http://www.aziendasicilianatrasporti.it)のバスが出ています。所要時間は約1時間15分〜1時間半。
<鉄道>イタリア鉄道がカターニアとカルタジローネを結んでいます。所要時間約2時間。
<車>国道417号線をジェーラ/カルタジローネGela/Caltagirone方面へ。カルタジローネ北Caltagirone Nordの標識に従う。

パレルモからもSAIS社のバスが出ています。一日一本。所要時間2時間50分。

■ツーリストインフォメーション
Servizio informazioni turistiche (Galleria Luigi Sturzo内)
Piazza Municipio
Tel & Fax: 0933-41365
E-mail: servizio-turismo@comune.caltagirone.ct.it または informazionituristiche@comune.caltagirone.ct.it
URL: www.comune.caltagirone.ct.it
(サイト内の"portale turismo"をご覧ください)


Caltagirone


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