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15 Luglio 2014

ファブリアーノ Fabriano
中世からの製紙の伝統を誇る町         




ファブリアーノ市長  ジャンカルロ・サグラモーラ氏
Sindaco di Fabriano   Giancarlo Sagramola

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※写真をクリックすると大きな画像で見られます
写真提供:ファブリアーノ市



ファブリアーノ市長 ジャンカルロ・サグラモーラ氏へのインタビュー

JITRA:市長さん、ファブリアーノ市とその近郊について教えてください。

市長:ファブリアーノ(マルケ州)は、ウンブリア・マルケ両州にまたがるアペニーノ山脈の緑の中に位置する中世都市であり、ファブリアーノの名前は常に中世に起源を持つ手漉きの製紙業、そしてジェンティーリ・ダ・ファブリアーノ Gentile da Fabrianoなどの芸術家と結びついて広く知られてきました。紙の生産を始めて750周年の記念行事が、本年このほど行われました。製紙の伝統は現在でも我々の町の博物館や製紙工房あるいは製紙企業において継承されています。

そしてまさにこのために、ファブリアーノは工芸・民衆伝統に関する「ユネスコの創造都市ネットワーク」の一つに認定されるという重要な評価を誇っています。このネットワークは、文化的創造性をその経済発展に不可欠な要素としてサポートし、それを実現していくことのできる都市間の連携を目的としたものです。当市は、鍛冶屋や製紙工房のマエストロや職人による創造的で活気に満ちた町であると同時に高いスピリチュアリティにおいても名高い街です。

それは、地域内に点在するロマネスク様式の多数の修道院の中で直接触れることができます。また、1200年代、1300年代にイタリアにおける第一線の芸術的学派の花開いた文化的な強い伝統においても見ることができます。中でももちろん、卓越しているのは、国際ゴシック様式の代表的画家の一人であり、当時のイタリア各地の重要な宮廷で活躍し多くの芸術家や絵画の学派に影響を与えたジェンティーリ・ダ・ファブリアーノの存在です。彼の作品はウッフィッツイ美術館、ルーブル美術館、ナショナルギャラリーなど世界有数のミュージアムに所蔵されています。

彼はファブリアーノでの修業時代、画家マエストロ・ディ・カンポドニコMaestro di Campodonicoやアッレグレット・ヌーツィ Allegretto Nuzi などの作品を鑑賞することができました。ヌーツィについてはその代表作品である聖母と聖人を表現する素晴らしい多翼祭壇画の修復が完了し、市立絵画館に5年間の不在の後、戻ってきたところです。まさにここに。

JITRA: ファブリアーノの観光面での特徴は何でしょうか。

市長:ファブリアーノは、何世紀にもわたる製紙の世界に結びついた手工芸の伝統に加え、非常に貴重な芸術作品や建築物のおかげで、ハイレベルの文化的観光を特色としています。周辺の景観や自然は、岩の多い渓谷からの驚くほど素晴らしい眺望、ヨーロッパ最大級といわれるフラサッシ洞窟Grotte di Frasassiのような地下空間、そして鋭くとがった山頂部からマルケ州独特の穏やかな丘陵地帯まで、いわゆるマスツーリズムの場所や喧噪から遠く離れた、リラックスや落ち着きを与えてくれます。ここは、おもてなしの精神が、かっての味わいを維持している独自で純粋な地域なのです。

ファブリアーノはさらに、マルケ州とウンブリア州の間の歴史的な十字路でもあり、ロレート、アッシジ、ウルビーノ、ペルージャ、レカナーティやグッビオなど大変興味深い都市にも近く、また、首都ローマとも接続がよく、2時間強の列車でローマの中心に到着できるのです。

JITRA:では、ファブリアーノで見逃してはならない場所、イベントを教えてください。

市長:当然ながら、「製紙と透かし技術博物館 Museo della Carta e della Filigrana」を見学しないとファブリアーノに来たとはいえないでしょう。この博物館では、ファブリアーノの製紙工場の工匠が製紙技術上、とても重要で根本的な革新を導入することで紙の生産行程に革命的な貢献をした、まさに750年前と同じ手漉きの製紙行程を見ることができます。

根本的な革新とは第一にスタンパーと呼ばれる水車を利用し石臼で叩解(こうかい)する機械の発明です。同博物館内部にこの機械は完全に復元されており、現在でも、ぼろきれをつぶすために利用されており、ここから手漉きの紙に用いるための素材が抽出されるのです。もう一つの大きな発明は「透かし(模様)入れ」の発明であり、これにより各製紙工房では偽造されないようそれぞれの工房の印をつけることが可能となり、その後、この透かし自体が一つの重要なアートなっていきました。

最後は、「動物性にかわを用いた糊」の発明であり、これにより、紙の防水加工が可能となり、紙の耐久性を著しく向上させたのです。この発明により紙は公式書類にも利用されるようになり、ついには羊皮紙(ペルガメーナ)に代替することになります。そして今日でもなお、インターネットの時代においても、紙は基本的なメディアでありつづけ、大きな魅力を持ち続けています。

他のミュージアムも見学する甲斐があります。たとえば市立絵画館Pinacoteca Civicaでは、本年2014年7月26日から11月30日まで、ファブリアーノ中世芸術特別展「ジョットーからジェンティーレへ、13世紀と14世紀のファブリアーノの絵画と彫刻Da Giotto a Gentile. Pittura e Scultura a Fabriano fra Due e Trecento」が開催されます。そしてピアノ博物館Museo del Pianoforteや自転車の職業ミュージアムMuseo dei Mestieri in Biciclettaも是非ご覧下さい。

建築的な観点からは町の中心にあるコムーネ広場は傑作といえ、最近、イタリアの最も美しい12の広場の一つに命名されました。さらに、19世紀のジェンティーレ劇場Teatro Gentileは、その華麗さと優れた音響効果でマルケ州でも最高水準の劇場とされ、様々な散文劇や交響楽コンサートが行われています。もう一つとても重要な特色はバロック様式の教会や祈祷所であり、1300年代のジョットー様式の礼拝堂、オラトリオ・デッラ・カリタのような素晴らしい一連のフレスコ画など秘蔵品が所蔵されています。

当市の主な伝統行事としては、聖ジョバンニ・バッティスタのパリオ Palio di S. Giovanni Battista が挙げられましょう。これは毎年6月24日の前10日間にわたり、芸術的にも素晴らしい「インフィオラータ」(花で飾ること)に加え、歴史的衣裳でのパリオ挑戦や催し物で街中を活気づけます。また、定期的に行われる重要な文化イベントとしては「ポイエシス・フェスティバル」や国際水彩画コンテストなどがあり、詩、アート、映画、音楽の分野で内外の名高いアーティストや文化人がファブリアーノに集まります。

JITRA:市長さんおすすめのレストランや特産品を教えてください。

市長:ファブリアーノのサラミ類、これはガリバルディにも賞賛された逸品です。スローフードの「プレシディオ(食の砦)」であるだけでなく、まさにこの地域の食ピラミッドの頂点にあるものです。サラミやチーズ類に蜂蜜やマーマレードを組み合わせる一皿は必ず「クレーシャ」と呼ばれるこの地域特産の薄クレープの籠と一緒に出され、グルメの方に最適なアンティパストとなります。これらの食材はいずれも直接、生産者のところ、あるいは市内の「屋内市場Mercato Coperto」で求めることができます。

肉の好きな方は、是非ファブリアーノ産の羊、そしてイタリアの五大牛肉の一つマルキジャーナ牛を召し上がってみてください、農家で購入するか、あるいは地元のレストランで味わって下さい。

JITRA:最後に市長さんから日本の旅行者のみなさんにメッセージをお願いします。

市長:日本人のように常に「パーフェクトであること」を追求し緊張感の高い生活をされている国民の方々には、ファブリアーノそしてマルケ州は心身をリフレッシュさせる上で最も適している場所といえましょう。我々の「ジェンティーレの大地、アッペニーノの花」であるファブリアーノで、他所とは異なる特別なイタリアを発見していただきたいと思います。皆様をお待ちしています。

ファブリアーノデータ
Dati di Fabriano

■アクセス
ローマ・テルミニ駅からFrecciabiancaで2時間弱、Intercityで約2時間半、レジョナーレ・ヴェローチェRegionale Veloceで約2時間40-50分。 
www.trenitalia.it

■公式Webサイト
www.fabrianoturismo.it

■ツーリストインフォメーション
IAT
Piazza del Comue 2
Tel 0732-625067
Fax 0732-629791
iat.fabriano@regione.marche.it


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