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シチリア「食」の旅
15 settembre 2012

第16 回
シチリア料理の特徴
「シチリアのおうちレシピ」出版を記念して  



  文・写真/佐藤 礼子 

2005年、シチリアに住み始めて早7年が経ち、、、2012年8月24日に講談社より「イタリアで一番美味しい家庭料理 シチリアのおうちレシピ」を出版致しました! 私がシチリアに住む7年間で、色々なマンマに教わった「シチリア伝統家庭料理」の集大成です。いつもは食材についてお話しているこのコーナーですが、今日は出版を記念して「シチリア料理の特徴」についてお話したいと思います。

写真トップ 写真@なすのインボルティーニ・・・パン粉を使った料理の代表格。普段の食卓にもおもてなし料理にもピッタリの一皿です。
写真下左A「シチリアのおうちレシピ」の表紙   写真下右:Bシチリアの青空市場・・・真っ青な空の下に光り輝く食材達!


●太陽の恵みを浴びたシチリアの食材を使いこなす
「シチリア料理の特徴」というと皆さん何を思い浮かべますか?圧倒的に多いのが「シーフード」だと思います。確かに新鮮なシーフードが食べられるのはシチリアの魅力ではありますが、私は本当のシチリア料理の特徴は「シチリア食材の使い方」にあると思っています。シチリア食材と言うと、ケッパー、ドライトマト、アーモンド、オリーブなど色々ありますが、まず最初に言えるのはいずれも「シチリア産」は非常に品質が高く、美味しい、という事。それもそのはず。ここシチリアには「冷害」なんて言葉は存在しないほどの太陽の恵みが1年中あります。シチリアのギラギラした太陽を浴びた食材達の味は力強く濃く。そして、そんなシチリア食材を料理のアクセントとしてうまく使いこなすのが「シチリア料理の特徴」だと思うのです。    

写真左Cシチリア食材色々 ・・・ オリーブ、塩漬けケッパー、などシチリアには「世界で一番」と言われる食材がたくさん!  
写真右Dブロッコリーのポルペッテ・・・一見地味な「緑団子」、、、しかしこれが激ウマ!さてその秘訣は?


例えば本書にも掲載されている「シチリア風ポルペッテ」。ポルペッテとは“団子”の事で、肉で作られるポルペッテ(ミートボール)はイタリア全土で作られ、大人も子供も大好きな一皿。ではどこが「シチリア風」か、、、というと、シチリア風ポルペッテには、なんと“アーモンド”が入るのです。アーモンドはポルペッテにコクとカリカリとしたアクセントを加えます。ちょっと不思議な感じさえすると思いますが、これがまた美味しい!日本で本書の料理の撮影をしたときにも、「超美味しい!」とカメラマン、スタイリスト、編集者、、、皆が驚いたほど。こうしたシチリア食材の上手な使い方、意外な食材との組み合わせこそが、シチリア料理の特徴だと言えるでしょう。

又、シチリア料理には「パン粉」を使った料理が多いのも特徴です。かつて、日本では白米が非常に貴重だったように、シチリアではパンは非常に重要な食べ物でした。大切に育てた麦を自分の手で臼を回して粉にする。それを力を込めて練って、週に1回だけ薪窯で焼く。(かつて、薪窯に火をくべるのは重労働だったため、1週間に1度だけ1週間分のパンを焼いていました)こうして苦労して作ったパン、余ったからといって捨ててしまうのはもったいない!そこで考えられたのが「パン粉」にして保存する方法。そしてそれを料理に上手に利用すれば、無駄にすることなく使える訳です。ではどのような使い方をするか、、、?それは是非、本をご覧ください。本書では、パン粉の作り方や使い方にも細かく触れています。是非皆さんも新しい味覚を発見してみませんか?

●マンマから教わったポイントをわかりやすいレシピに
この本を作るに当たって私が一番大切にしたこと、それは「マンマから教わったシチリア料理のポイントをきっちり押さえ、日本でも作れるわかりやすいレシピを書く事」でした。私が伝えたいのは、家族に代々伝わる家庭料理。マンマ達が家族のために心を込めて作ってきた料理の数々。そんな料理たちは愛情というマンマのエッセンスが加えられ、家族にシアワセを運ぶ、、、とここシチリアで暮らしてみて感じました。日本でも皆さんがこの本の料理を作って、誰かにシアワセを運んでもらえたら、、、そんな気持ちを込めています。又、レシピの書き方にもこだわりました。今まで私も数々の本を読んできて、「こうだったら分かりやすいのになぁ〜、、、」と考えてきた事をこの本に存分に取り入れました。  


写真下Eマンマとパパ・・・私が非常に影響を受けたマンマとパパ。自給自足の生活を送る2人の生活は一つ一つがとっても丁寧で、料理だけではなく学ぶ事がたくさんありました。


本書は単なるレシピ本ではなく「シチリア食文化」を伝える本、という意味合いも持たせたく、現地の食に関する豆情報や、現地の風景の写真もふんだんに取り入れ、とにかく「シチリアの風」を感じていただけるように工夫しています。是非、お手に取っていただき、
「目からウロコレシピ」をご家庭で楽しんでいただけたら嬉しいです!


「イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ」
出版社:講談社   
著者:佐藤 礼子
価格:1470円


■ ラ ターボラ シチリアーナ
http://www.tavola-siciliana.com/


シチリア「食」の旅  著者プロフィール
佐藤 礼子 Satoh Reiko
ラ ターボラ シチリアーナ代表

東洋英和女学院大学卒業後、イタリア料理人の道を目指しイタリア料理店に入店。カメリエーレ、イタリア料理人を経た後、イタリアの郷土菓子に興味を持ち独自に研究を始める。その後、大手企業での洋菓子商品開発、店舗企画などを経験。イタリア食文化を勉強する為、2004年イタリアに渡る。スローフード マスターイタリアンクッキング ディプロマ取得後、シチリアにて研修を重ねる。10年を越える日本での食の仕事の経験と、1年半に渡るイタリアでの修行を終えて、2004年シチリア州トラーパニで「ラ ターボラ シチリアーナ」を設立。シチリア料理教室、食に関するコーディネート、通訳を手掛ける。又、各種メディアに執筆活動も続ける。
サイト: http://www.tavola-siciliana.com/index.html
Blog: http://trapani.exblog.jp/

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