さらに トリノ名物と言えば伝統あるカフェ。統一時代の首相カヴールの定席のある所など高級感いっぱいのカフェが点在する。チョコレートやジェラートもカフェでゆったり味わえる。
ポー川にかかる ヴィットリエマヌエーレUの橋をわたり、街を俯瞰し、護っているような教会グランマードレ・ディ・ディオへ行ってみた。トリノタワーのある街が一望できる。
写真上左:カフェ・トリノ 写真上右:グラン・マードレ・ディ・ディオ教会から
かなり疲れて帰る途中 なんだか旅回り一座のような集団が・・・ 馬まで何頭も出てきて豪華衣裳の人々、観光客ではない大勢の人々。警官も整備にでている。聞いてみると、洗礼者聖ヨハネの生誕祭なのだとか。イエスの半年前に生まれたとされる街の守護聖人の誕生を祝う祭り。カステッロ広場まで行進し そこで火を炊き、夜にはポー川の花火で祝うとか。老若男女、人々の熱気は道路を埋め尽くしていた。観光客は少なく 落ち着いている街は「王都」の冠がふさわしい。
写真上: 洗礼者聖ヨハネ生誕祭
<6月24日 サクラ・ディ・サン・ミケーレ → オロパ →トリノ>
スーザ渓谷 山頂に聳える 修道院 神と向き合う ベネディクト派の
300年 かけて建造 したらしい 階段100段 崖を利用し
ロマネスク ファサード中の 祭壇は 柱に彫刻 受胎告知の
この崖の 上で自給 自足を? 現在4人の 修道士が居り
ビエラから 千メートル超 山頂の オロパは一大 聖地サクロモンテ
大クーポラ その裏山には 祠あり 今日は霧で 霞んで見えず
旧聖堂 黒いマリアが 祭壇に 信仰集め 感謝メッセージあふれ
教区司教 イスラエルから 持ち帰り 黒いマリア像 人々掴み
石段を 更に登ると 新聖堂 1960年 やっと献堂され
聖堂前 ヘリコプターで 訪問の JPUの 記念碑があり
聖地内 レストランの ランチでは チーズポレンタ 鹿・子牛肉
いかにして この山奥に この聖堂 人間業か 神の業か
●オロパ Oropa
トリノの北ビエッラという街からバスはグングン登りオロパへ。15、16世紀、トリノやミラノ周辺に巡礼地として自然の山に聖人を祭る聖堂がたくさん作られた。それらはサクロモンテ(聖なる山)と言われている。現在9か所が世界遺産だ。イスラエル巡礼の代替聖地としてまた宗教改革の嵐の中、カトリックの心を取り戻そうと作られたとも言われている。
オロパのサクロモンテはその一つだ。標高1000m超の山頂に巨大な聖堂!! ここでは特に、黒いマリア様が人々の心を捉え今も巡礼者が絶えない。多くの巡礼者のために宿泊施設も整っている一大聖地だ。
写真上左:オロパ 聖堂 写真上右:黒いマリア像
計画を立てた人、この地を見出した人、石をひとつひとつ運んだ人、積み上げた人、ひたすら祈り続けた人。そして今もこうして訪れる人。それらは人の力だが、そうした人々の小さい力と思いがこの山頂の巨大な聖堂の奇跡をもたらしたのだろう。大いなる力がそれに応えたのかもしれない。 霧がかかっていてロープウエイで行けるはずの聖堂の背後にある山の祠は見えなかった。マリア様の生涯をたどる小聖堂が並んでいるはずだ。
Shopの「どこから来たの?」という店主から黒いマリア様のグッヅを求めた・・・。店主が何故か香水をかけてくれた 香油? ほかのサクロモンテも訪れてみたい・・・。
写真上:チーズポレンタ