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短歌で綴るイタリアの旅 
15 Settembre 2019
Italia, Viaggio scritto in Tanka :Visite ai siti religiosi del Nord Italia

北イタリア教会・修道院巡り 
第1回 オロパとオルタのサクロモンテ           

         

岩間 正子


岩間 正子さんの「短歌で綴るイタリアの旅」、今回は北イタリア教会・修道院巡りの旅のお便りが届きました。 2018年9月14日から10月2日までストレーザからパヴィア、ボッビオを経てモンテキアリ、パドヴァを訪れる旅です。       

写真トップ:オロパのサクロモンテの正面

<9月24日 羽田 → ドバイ → ミラノ → ストレーザ泊>

・初めての エミレーツ航空 ドバイへと 南回りは 長い道のり 
・ドバイにて トランジット 3時間 更に6時間 ミラノが遠い                           
・空港の 案内文字のアラビア語 模様とみるしか どうにもならぬ   
・4度目の 機内食も ハラル食 チキンソテーに 豆のサラダ
・深夜飛行 案外眠れ ミラノには 午後2時に着き これも一考
・にこやかに マルコ神父が ミラノにて われらを待ちて 旅に同行    

写真下:マッジョーレ湖

・やっと着き マッジョーレ湖畔 ストレーザ 窓から臨む ペスカトーレ島
・満月が 照らす湖 さざ波が 光の下で 小路を作り

<9月25日 オロパ → オルタ湖 → ストレーザ泊>
1.オロパのサクロモンテ

・垂れ込める 雲に不安を ちょっと乗せ サクロモンテの オロパへの道
・にこやかな マルコ神父の 祈りから サクロモンテの オロパへの道
・ビエラから 登り始める オロパへの 道の途中に 小さなチャペル 
・霧雨が 一面濡らす 聖域は 背後の山が 霞んで見えず
・1000m 超える山頂 巨大聖域 黒いマリアに 奉げられており
・マリア像 発見された 岩に添い 旧聖堂は 建てられており 

写真上左:オロパ正面  写真上右:オロパ旧聖堂

写真上左:オロパ旧聖堂正面 写真上右:オロパ旧聖堂内

・木像の マリアの黒の そのいわれ 数々ありて 良くは分からず                                
・黒い故 黒死病への 快癒祈願 一身に受けたと これも一説
・旧約の「黒いけれども 美しい」 雅歌の一節と 関係あるのかも     

写真上左「黒いマリア」 写真上右:宝物館 

・ミラノ公国 王たちからも 崇拝され マリアを飾る 宝飾数々 
・祈願した 人々の思い 成就して 感謝の手紙 ずらりと掲示

写真上左:感謝の手紙  写真上右:マリア巡礼路

・この階段 登るとマリアの 生涯を 辿るチャペルで さらに上へと
・聖域の 構造示す 地図があり ひとびとの思い いかに成し遂げ?

写真上:聖域地図

<オロパのサクロモンテ>
聖地エルサレムがイスラムの支配下にあった頃、又宗教改革でカトリック界が疲弊していた世紀(16世紀下旬以降)。ミラノ大司教区では人々の心を取り戻そうとしていました。ミラノの北部の山を利用して「近くで出来る巡礼」として聖域を造り小さいチャペルを建て、エルサレムを模したり、イエスやマリアの生涯を目で見てわかる巡礼路をつくりました。それが現在9か所当時のまま遺されており「サクロモンテ(聖なる山)」として世界遺産となりました。

オロパは標高1000m以上の山頂にある広大な聖域。そしてその背後にマリア様の生涯を巡礼できるチャペルがならんでいます。旧聖堂は黒いマリアの木像が発見されたという岩がありそれに沿って建てられています。その聖堂内に深い信仰を集めている黒いマリアがキリストを抱いている像が奉げられています。たしかに黒い。黒い理由はよくは分からないとの事ですが一説には黒死病・ペストへの祈願とも言われています。

写真上:オロパ旧聖堂の「黒いマリア」、横から

多くの奇跡をおこしたと教皇も認め感謝の手紙がたくさん掲示されています。レストランも巡礼者宿泊所も巨大な新聖堂もあります。あのヨハネ・パウロ2世はここをヘリコプターで訪れ、その記念碑もあります。慌てていた私はshopで釣銭を頂くのを忘れたら店主は追いかけて来てくれました。ううーん さすがは聖域のshopかと・・・

2.オルタ湖のサクロモンテ
・霧雨の オロパを降ると 晴れ渡る オルタ湖までの 嬉しい道のり 
・バルザック この湖をたとえて言い 「緑の籠の中のグレーの真珠」と 
・はじめての ミサは湖畔の 聖堂で マルコ神父の 話に聞き入り
・はじめての ミサがこの地で 幸せだった 友の言葉に 我も同感
・マルコ神父 ミサの所作は ゆったりと 主の祈りは 天を仰ぎて 

写真上左:オルタ湖畔の聖堂でのミサ   写真上右:オルタ湖

・聖堂から サンジュリオ島 抱く湖(うみ) 静謐そのもの ただ見ていたい 
・サクロモンテ 2003年 世界遺産に バロックのチャペル 401mの丘
・バロックの 20のチャペル 点在し フランチェスコの 生涯たどる  
・湖を 臨む第一 チャペルから ジュリオ島が 一層映えて

写真上左:巡礼路入り口   写真上右:第一チャペル

写真上:サンジュリオ島

・イノセント 3世教皇に 願い出て フランシスコ派 公認される
・少女キアラ フランチェスコの 生き様に 倣うと決めて 修道女に
・テラコッタの 顔のモデルは 地元民 作者もきっと 地元民かと

写真上左:イノセント3世教皇   写真上右:キアラ修道女

・青草に 枯れ葉が混じる 砂利の道 生き様いろいろ 示すごとくに

写真上:チャペルの一つ

<オルタ湖のサクロモンテ>
オルタ湖畔の高さ401mの丘のサクロモンテはイタリアの守護聖人フランチェスコの生涯を巡る。チャペルが20並んでいて、フレスコ画やテラコッタで造られた人形で聖人の人生の時々を表しています。フランチェスコの生涯は劇的で「ブラザー・サン・シスター・ムーン」という映画で日本でも良く知られています。故郷であるアッシジの美しい聖堂にその遺体が埋葬されています。

写真上:フランチェスコ誕生のテラコッタ

この丘から臨むジュリオ島を抱くオルタ湖は例えようもない程美しくイタリア随一と言われています。いくつかのチャペルは修復中でしたが緑の木陰の中、砂利道でたどるまさに巡礼路です。小さいジュリオ島にはボートでわたれますが、今回は眺めただけでした。 フランチェスコとは程遠い巡礼者でも自分のこれまでを思いながら、これからさきの道をどのように生きようか思い巡らす巡礼路です。

筆者プロフィール
岩間 正子(いわま まさこ)
鎌倉市在住。初イタリアは1995年。様々な国を旅した後、今はイタリアばかりで15回程。歴史、食文化、ユニークな街並み、どれをとっても興味は尽きない国。イタリア語も独学から始めて10年、熟年クラスで楽しんでいたが今は再び独学の趣味。短歌形式の旅日記も写真とあわせるなど楽しみの一つ。
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