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短歌で綴るイタリアの旅 
15 Gennaio 2020

Italia, Viaggio scritto in Tanka:Visite ai siti religiosi del Nord Italia

北イタリア教会・修道院巡り  
第2回  パヴィアとボッビオの修道院 



         

岩間 正子


岩間 正子さんの「短歌で綴るイタリアの旅」、今回は北イタリア教会・修道院巡りの旅のお便りが届きました。 2018年9月14日から10月2日までストレーザからパヴィア、ボッビオを経てモンテキアリ、パドヴァを訪れる旅です。   
 写真トップ:パヴィアの修道院のファサード

<9月26日 ストレーザ → パヴィア → ボッビオ → モンテキアリ泊>
1.パヴィアの修道院


・パヴィアへと 8時出発 あわただし マッジョーレ湖の 朝焼けあとに
・フィチーノ川 修道院へ 続く道 ペトラルカ学んだ 大学もあり
・ヴィスコンティ ミラノ公国 ガレアッツオ 子供に恵まれ 献堂決意 
・最初から 修道士がいた この場所に 建設命じた ジャン・ガレアッツオ
・壮麗な その祭壇に 今眠る 歴史に名をなし 僧院遺し
・この門を くぐるとそこは 壮麗な 修道院の 聖域となり

写真下左:パヴィアの修道院正門   写真上右:正門のフレスコ画

・聖門は フレスコ画覆い その意味の 説明聴くも 簡単ではなく                                                     
・彫刻が みごとなまでに 施され 華麗な僧院 そのファサードは
・あのミラノ ドーモに似ている ファサード 設計者が 同じのゆえに

写真下左:パヴィアの修道院    写真上右:同修道院内でのミサ 

・大回廊 修道士の部屋 ぐるり囲む いくつあるのか 分からぬほどに
・サクリスティー 小さい聖堂 ミサ説教 修道士思い 祈りをみつめよ
・広大な この修道院 4〜5人が 自給自足で 観想の日々 

写真下:パヴィアの修道院大回廊 

・修道会「大いなる沈黙へ」の カルトジオ 週一、一時間 だけの会話と
・僧院の 内部は撮影 禁止され 観光目的 だけではなくと
・販売の リキュール造る 修道士 試してみたくて 祈りの味を

写真下:修道院で造る薬用酒

<パヴィアの修道院>
ミラノの南40キロ程のところに古都パヴィアがあり、その田園地帯にパヴィアの修道院はあります。1378にミラノ公国を継いだジャン・ガレアッツオ・ヴィスコンティによって1396年ヴィスコンティ家の霊廟として建設されました。ルネッサンス期のロンバルディア様式建築の最高傑作と言われています。

「美の女神の僧院」「青き聖堂」とも言われるパヴィア大修道院。戒律厳しいカルトジオ会の修道院です。修道院の入り口の門にはフレスコ画描かれ、その門を抜けると正面に修道院のファサードが飛び込んできます。美しい真っ白な大理石のファサードにはたくさんの彫刻があり、ミラノのドゥオモに似ています。設計者が同じなのだそうです。ここのガレアッツオの霊廟横の聖母被昇天の祭壇画のある、小さい聖堂でミサを捧げました。

ミサ後、豪華な内装の聖堂を抜けると小さな回廊のある中庭に出ます。さらにそこを抜けると、バラに囲まれた広大な中庭に出ます。見事な大回廊の外側には修道士の宿舎が並んでいます。その中のひとつを見学することができます。食事の配膳設備を見た時まるで刑務所の様だと思ってしまいました。週一回一時間だけ互いに会話することが許されているほかは祈りの日々なのだとか。その厳しさを見た気がしました。この広大な修道院に修道士たちは現在わずか5名程だそうです。

広大なここで 教会グッヅ、リキュール、チョコ、石鹸、飴などをつくり販売されていました。チョコはカカオとお砂糖だけのシンプルなもの、リキュールは buone erbe と書かれているので薬草酒です。自分達の祈りがキリストの平和を世界にもたらすと信じておられる修道士の思いの味かと思います。苦味のある味わい深いものでした。

2.ボッビオ
・聖コロンバーノ この地に着いて 修業をし 修道院の 基礎を作り 
・聖堂の 床モザイクは この村の 行事を描き 今に伝える

写真上左:ボッビオの聖コロンバーノ修道院の聖堂  写真上右:同聖堂の床モザイク

・中世の ままの素朴な 石造り シンと静まる 街の一隅
・城壁を 住宅用に 改装し 人口3700 小さな村は
・この村の ガイドは熱心 語ること 多くて通訳 混乱の程 
・村に入る かつての橋は ロマネスク くねっているので 悪魔の橋とか
・夕ご飯 野菜とチーズの リゾットは これぞ北イタリア 随一の味

写真上左:ボッビオの旧市街  写真上右:野菜のリゾット

<ボッビオの聖コロンバーノ修道院>
イタリアの「最も美しい村」に選ばれている、ポー川の支流トレッビア川が流れ山に囲まれた美しい自然の中にある人口3700の本当に小さい村です。

村の入口にその像がかかげられているアイルランドの聖コロンバーノが7世紀にこの地に訪れ修道生活を始め、その死後修道院が建てられました。この修道院は一時北イタリア全域に影響力を持ちました。13世紀頃街の周りには城壁も造られ現在はその一部が住宅に改装されています。ドゥオモなどの建物もこの頃に建てられました。聖コロンバーノ修道院から見える小高い丘の上にはマラスピーナ城が見えました。

写真下:ボッビオの「悪魔の橋」

街の奥に入ると中世の香りが残っています。石畳の道の両側に石を積み上げて造った家が並んでいて、中世そのままが遺されています。更にトレッビア川に出ると、そこにはローマ時代起源の古い橋が架かっています。村に入るための橋でした。橋は蛇のようにくねり、平らではありません。聖コロンバーノがこの地に来たときに、この橋は壊れていたため、聖コロンバーノが悪魔(サタン)と契約して、一晩のうちにサタンに修復させたという言い伝えがあるそうで、それにちなんで「悪魔の橋」と呼ばれているそうです。眺めただけですが渡ってみたいものでした。

筆者プロフィール
岩間 正子(いわま まさこ)
鎌倉市在住。初イタリアは95年、以来いろんな国を旅した中でイタリアは10回。歴史、食文化、ユニークな街並み、どれをとっても興味深く、まだまだ訪ねたい国。イタリア語も独学から始めもう5年、今は熟年クラスで月2回楽しんでいる。2000年にイスラエルを訪ねた時の仲間が、旅先で歌を詠んでいらしたのでそれ以来、思いつくまま紹介文のように57577と並べてみた。感動があると言葉は出てくるようで全くの自己流だが、写真とあわせるなど、これも楽しみの一つとしている。

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