![]() |
小都市をたずねる旅 - 中部イタリア 丘の上の町 バックナンバー
|
5 Octobr 2001 心がくつろぐ散策の町 ウンブリア州 ペルージャ Umbria - Perugia 丸山 圭子 |
![]() |
![]() ●ペルージャ散策 ウンブリア州の州都ペルージャは、紀元前エトルリア時代に端を発する丘の上の城壁都市。チェントロから素晴らしいウンブリアの田園風景が臨めます。また、エトルリア門Arco Etruscoなどその歴史を物語る遺跡が今なお残り、市民の生活の中に溶け込んでいます。エトルリア時代にさかのぼる門は他にも4つあります。 古いたたずまいを残すペルージャは、散策にぴったりの町。坂道が多く、かなり歩きごたえはありますが、ちょっと細い路地に入ってみると、ひっそりと中世の面影を残す一角があったり、思いがけず見晴らしのよいところに出たりと、小さな発見がたくさんあります。 写真説明
上:アックエドット通りとペルージャの街並み(撮影:S. Bellu) 左下:最も高台にあるロッシ・スコッティ広場からの眺望 右下:町の中心、11月4日広場(撮影:S. Bellu)
私のお気に入りの場所を少しだけお教えしましょう。 アクエドット通りVia dell'Acquedotto。昔は水道橋だった可愛らしい通りです。 リトルタ通りVia Ritorta。プリオーリ通りVia dei Prioriの途中を横に入ります。中世の普通の家の軒先の様子が実によく残されているところです。 パオリーナ城塞Rocca Paolina。チェントロとパルティジャーノ広場をつなぐエスカレーターが中を通っています。面白いことに、内部の地下通路にもちゃんと名前がついています。 それからもう一つ。ガリバルディ通りCorso Garibaldiをのぼりきったあたりにあるサンタ・アニェーゼ修道院Convento di S. Agnese。ラッファエッロの師匠ペルジーノが晩年に描いた、優美で穏やかな聖母マリアのフレスコ画があります。案内してくれるシスターもとても優しく、心が安らぎます。 ●ひとやすみ 散策に疲れたら、チェントロのバールで一服。メインストリート、ヴァンヌッチ通りCorso Vannucciのお菓子屋さんサンドリSandriは1860年創業、ペルージャで最も古いバールです。入口に飾られた美味しそうなチョコレートケーキと、ペルージャのお菓子、アーモンド風味のトルチリオーネtorciglioneが目印。 チェントロにはレストランも多く、どこでも比較的美味しく食べられます。ピッツァなら、ドゥオーモ近くにあるピッツェリーア・メディテッラーネアMediterraneaがおすすめ。入るとすぐに窯の見えるこのお店には、いつも行列ができています。ちなみに、中田選手もペルージャにいた頃に通っていたとか。 ●イベント情報 毎年7月に催されるジャズ・フェスティバルは世界的に有名。期間中は町のあちこちでコンサートが開かれます。10月にはチョコレート祭り。ヨーロッパの様々なチョコレートメーカーがチェントロに露店を出します。イタリア土産で有名なチョコレート「バーチBaci」を作っているのが、ここペルージャにあるペルジーナという会社(但し、現在はネスレ社の傘下)。ペルージャ土産に堂々とバーチを持って帰れますね。 パラッツォ・デイ・プリオーリPalazzo dei Priori内の公証人の間Sala dei Notariでは時々コンサートが開かれます。今年のお正月には日本人ピアニスト内田光子さんのコンサートがありました。切符は当日発売されるので、飛び込みでも大丈夫です。 ●お買い物情報 毎週火曜日と土曜日の午前中に、ドゥオーモの脇に陶器のお店が出ます。ペルージャにほど近い陶器の名産地デルータの工房のものです。 少し気の利いたお土産を探すなら、ウリッセ・ロッキ通りVia Ulisse Rocchiのイル・テライオil Telaioはいかがでしょう。テーブルクロスやパン用保存袋などウンブリアの伝統的な機織り工芸品や、デルータ産の陶器のワインコルクなどお土産に手頃な品が置かれています。 |
||||
ペルージャデータ![]() Dati di Perugia
![]() |
http://www.japanitalytravel.com
|
© JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000
All rights reserved.
|