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小都市をたずねる旅 -  シチリアの町を歩く バックナンバー
5 Febbraio 2002
シチリア観光の顔



タオルミーナ - Taormina  
  


シチリア島 - タオルミーナ
Sicilia - Taormina




小森谷 慶子
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この小さな町は、シチリア屈指の景勝地として知られる、世界的に有名な観光地です。冬でもブーゲンビリアなどの花があふれ、島内に4泊くらいしかしない一般的なツアーにも必ず含まれているので、日本人もたくさん見かけます。ですから、すでにご存知の方も多いでしょうが、やはりシチリアの連載からこの町は外せません。

●タオルミーナの絶景をなすのは、ギリシア劇場Teatro Greco(とはいえ、ローマ時代に改造された)、イオニア海Mar Ionio、そしてエトナ山Monte Etnaです。特にギリシア劇場は海に突き出た高台にあるので、三方の眼下にイオニア海が広がっており、客席から見た舞台はエトナ山を借景としています。また、町の裏手にそびえるタウロ山Monte Tauroに登って(山側の外環道路Circonvallazioneの中ほどから登山道を徒歩にて、もしくはタクシーで)下界を見下ろしたり、市心の4月9日広場Piazza 9 Aprileに面したテラスや、花壇が見事な市民公園Villa Comunaleからの眺めもいいでしょう。
   
写真説明
上:ギリシア劇場 Teatro Greco
左下:タウロ山より市街を見下ろす
右下:ドゥオモ広場
(写真提供 小森谷賢二氏)
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●ところで、この町には古代の遺跡があることからもわかるように、古い歴史があります。近世までは下の海岸線に道路がなかったので、旅人は皆、当然のようにこの町を通過していたのです。町の両端、メッシーナ側とカターニア側にはそんな時代の門が残っています。小さな町の構造は、それらの門に挟まれた水平なウンベルト通りCorso Umbertoを目抜き通りに、その両側に階段状のわき道があるだけの単純なものですから、初めての旅行者でも迷子になる心配がなく、のんびりくつろげるでしょう。フニヴィアFuniviaに乗ってマッザロ浜 Lido di Mazzaróやイゾラ・ベッラIsola Bellaまで降りていってもいいでしょう。マッザロ浜にはリゾートホテルやレストラン(Delfino Da Angelo)が並んでいます。

●タオルミーナにはシチリアに2件しかない5ツ星ホテルが2つともあります。映画『グランブルー』の撮影に使われたサン・ドメニコ・パレスEx-Convento di San Domenico は修道院を改造したもので、花いっぱいのテラス庭園と2つの回廊が素晴らしく、午後のティータイムに館内のバールを利用するのも素敵です。もちろん、上流階級の宿泊客に不快感を与えないよう、振る舞いや服装に気を使い、個人客として利用するのが当然でしょう。もう一つの5ッ星は、ギリシア劇場の下側斜面に立つティメオGrand Hotel Timeoで、1998年に改装が終わりオープンしたばかり。その他、やはり『グランブルー』で使われたカポ・タオルミーナCapoTaorminaという4ッ星ホテルは、客室が広々で快適なリゾートタイプですが、町のずっと下のほうにあるため、専用シャトルバス(なかなか予約が とれない)かタクシーで往復することになります。映画に出てくるあの海に張り出したレストランや、岩壁に囲まれたプライベートビーチへは館内のエレベーターで降りていきます(冬季は休業)。

●買い物は、人面壷を始めとするカルタジローネ産の彩色陶器、唇に挟んでボヨヨンと音を響かせるマランザーノMarranzanoという民族楽器、古風な版画や地図、アーモンドの粉のクッキーやトロンチーノといったシチリア菓子、アーモンド酒などが楽しめます。また、ウンベルト通りの中ほどにある写真屋さん(Foto Arte Galifi di Fiumara G.)には、島内のどこでも入手が難しいような絵葉書が置いてあります。例えば、メッシーナ州立博物館にあるカラヴァッジョの大作(羊飼いの礼拝Adorazione dei pastori、ラザロの蘇りRisorzione di Lazzaro)など、現地の博物館でも売っていないような掘り出し物も見つかるでしょう。

●料理!西部シチリアほどエキゾチックではなく、鮮魚のグリルなどオーソドックスな魚介類が主体です。メッシーナ風alla messinese(この町はメッシーナに属す)というのは、メカジキなどの魚の切り身をオリーヴやカッペリ(ケーパーの実)、トマトなどの入った塩味ソースをかけてオーブンで焼く調理法です。レストランは、高級店のLa Giaraなどから、そら豆のピューレMaccu di faveのような珍しい郷土料理を出すAl Duomoや、気軽なピッツェリアまで、よりどりみどりです。また、4月9日広場に面し、大きな壁画のあるモカンボMocamboは夕食後の散歩にも立ち寄りたいにぎやかなバールです。


タオルミーナデータ
Dati di Palermo

■アクセス
カターニア国際空港Aeroporto di CataniaよりタオルミーナのターミナルTerminalまで空港バスにて60km弱、約 40分。ふもとには国鉄駅Taormina-Giardini Naxosもあり、そこからチェントロまでは市バスかタクシーにて。 島内の主要都市からの郊外バスもあり。尚、空港からレンタカーをされる人は、小型車でないと市内の路地を 通過するのがかなり困難です。
■観光局(AAST)
Piazza Santa Caterina (Palazzo Corvaja内)
Tel : 国番号39) 0942-23243〜4 Fax : 0942-24941
E-mail : aast@taormina-ol.it   
HP : www.taormina-ol.it

■ホテル
Centrale Palace チェントラーSan Domenico Palaceサン・ドメニコ・パラス☆☆☆☆☆ Piazza S.Domenico 5 Tel: 0942-23701 Fax: 0942-625506
E-mail: san-domenico@tin.it

節約はには小さくて気取らないが落ち着ける2ッ星、La Campanellaをおすすめ。
La Campanellaラ・カンパネッラ☆☆ Via Circonvallazione 3 Tel 0942-23381 Fax 0942-625248

■レストラン
Al Duomoアル・ドゥオーモ: Piazza Duomo Tel 0942-625656(水休) La Giaraラ・ジャーラ: Vicolo Floresta 1 Tel 0942-23360(休む月あり)
La Grigliaラ・グリーリア: Corso Umberto 54 Tel 0942-23980(火休) Delfino Da Angeloデルフィーノ・ダ・アンジェロ: Via Nazionale Tel 0942-23004(季節営業)

*その他の見どころ、詳細は小森谷慶子著 『シチリアへ行きたい(新潮社)』をご覧ください*

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著者プロフィール

小森谷慶子(こもりや けいこ)
東京女子大学文理学部史学科卒。特に南イタリアを対象とするイタリア史研究者。著書は『魅惑のローマ』(グラフィック社)、『シチリアへ行きたい』(新潮社とんぼの本、1998年に国際ジャーナリズム賞審査員特別賞を受賞)、『ローマ古代散歩』、『ナポリと南イタリアを歩く』(いずれも新潮社とんぼの本)。ご主人で建築家の小森谷賢二氏が写真を担当。


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