特集 小都市を訪ねる旅 南イタリア ジグザク感傷紀行
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16 febbraio 2004
その1 ターラント旧市街の子供たち |
■オストゥーニOstuni おじさんとイヌ 北イタリアの友達に、オストゥーニに行ってきたのだ、と言ったら、それはイイネ、あそこは本当にきれいな街だ。と言っていた。 Terravecchiaはいわゆるところの旧市街。よそとちょっと違うのは、壁という壁が真っ白に塗られていること。オストゥーニは白い街だ。 白い街を歩いていたら、散歩中のおじさんとイヌがいた。 どこの国にもいるものである。似たもの同士。 ■バーリBari
■ターラントTaranto 旧市街 ターラントの旧市街は、イタリアのどの旧市街と比べても、最悪の古さであろう。 誰がどう見たって、恐ろしげである。 仕事の都合で、入らざるを得ず、ビクビクしながら歩いていると… 子供たちがナンダナンダ?と言って集まってきた。 名をミンモ、ニコ、マリオと言っていた。 元気いっぱい。いい顔をしてくれた。 それから6年後に再訪して、彼らと再会できるかな、と思って探したのだが…。 「ジローさんに聞いてみなよ」 「モニカさんなら知っているかもよ」 なんて言われるばかりで、あちこち歩き回ったが結局再会できなかったのであった。 写真には撮らなかったが、アパートメントの中はみんなピカピカで清潔だった。 金の天使 大ギリシャ圏の中心都市、ターラントの博物館で。ギリシャの植民地時代に埋葬された宝飾品の数々を見る。 金の天使がいた。 紀元前6世紀に始まったという金細工は、このころすでにこんな水準に達していたのだ。 なぞが一つ。歴史上初めて天使という概念が登場したのは、一体いつのことなんだろう?
からすみスパゲッティ ターラントの「ポンテヴェッキオ」で昼食をとる。 メニューを見ると、都会では見られない風変わりな料理が多くて、見たことのない単語ばかり。ナニがナンだかさっぱりわからない。悔しいので辞書をひきひき解読し、注文したのは「マグロのからすみスパゲッティ」。 いや、これがすばらしい。見かけ以上にすばらしい。 |
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データ DATI
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