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特集 小都市を訪ねる旅           南イタリア ジグザク感傷紀行
13 maggio 2004

その4  タオルミーナと東シチリアの小集落
写真・文: 福久隆男





■タオルミーナTaormina

シチリア随一の保養地 
シチリアのどこがお勧め? と問われたら、タオルミーナと答えるのが無難かと思う。ギリシャ劇場くらいしか目立った見所はないのだが、整備された観光施設からバカンスやハネムーンに人気がある。高台から見下ろす風景は、広々とした海、海、海…。

アランチーネ
もっとも、観光地だから物の値段がちょっとお高め。庶民のスナック「アランチーネ」も一つ1.5ユーロ。うーん、高いぞ!
夏はバカンス客で芋を洗うような人出になるが、冬場はご覧のとおり。


■カステルモーラCastelmola

マンボウ城
タオルミーナから路線バスで20分ほど背後の山を登ると、小さな集落につきあたる。てっぺんに城跡が今も残る。ここも絶景。絶景を楽しむ家も多い。こんなベランダで、私なら何をするだろう?
ちなみにモーラmolaとは魚のマンボウという意味もあるので、地元の人に「カステル・モーラとはマンボウ城ってことか?」と聞いたところ、呵々大笑、関係ナイとのことだ。


■エトナ山Etna

冬の山
美しい火山錘であるところのエトナ山は、北側からの写真が多かったので、南から撮影してみた。冬は空気が澄んでいるので遠くまで見える。

■秘密の入江
シラクーサの少し北に、静かな入江町がある。夢のように静かで穏やかな風景が広がっていた。こんなところでは、愛する人に手紙を書くくらいしか思いつかないので、午後は手紙の人になろう。町の名前は秘密だ。


■パキーノPachino

帰る家
シチリア南端に、パキーノという農村がある。見渡す限り畑、畑、畑…。プチトマトが特産である。
夕暮れ。農家へ続く1本の道。家庭へ続く道。暖かい料理。家族との会話…。

■カーポ・パッセロCapo passero
自分史上最強スパゲッティ
シチリア最南端のパッセロ岬にやってきたが、冬なので人影もまばら、ホテルも2件しか営業していなかった。
しけたホテルの親父に、うまいレストランはないかと聞いたら、歩いていくのなら…、ああ、そこ。などとなげやりに指差したバールレストラン。本当にうまいの? と聞き返すと、cosi,cosi(まあまあ)である。これは期待できないナと諦めて入店した。
メニューはなかった。「では、海の味でスパゲッティをパキーノ産のトマトソースで」と注文。出てきたそれは、自分史上最強激ウマスパゲッティなのだった! 濃厚なうまみがフレッシュに溶けあい、食べた瞬間、全身の細胞が喜んだ。生きててよかった!
それもそのはず。ここはプチトマトの大産地で海辺なのだ。これを食べたら、もう都会の名店さえ霞んでしまう。給仕は客が少ない季節なので、いろんな話につきあってくれ、難しいメニューを辞書を引き引き説明してくれた。素晴らしいレストラン! 
でも店の名前は秘密。


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著者プロフィール

福久隆男(Takao FUKUHISA)

写真家。ライター。地図作家。イタリアを旅すること13回。著作多数。無類の南イタリア偏愛者、及びアランチーネ偏愛者。地図を眺めてインスピレーションを得、旅先を決めると面白い事があるというジンクスを持つ。現在千葉県在住。32歳。ご意見・ご感想はfukuhisa-takao@mail.goo.ne.jpまで。





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