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特集・私の自由旅行 〜個人旅行のノウハウ教えます〜
 
15 luglio 2004



◆リグーリア・ヴェネト12日間の旅◆
チンクエ・テッレ〜ブレンタ川クルーズでヴェネツィアまで  










投稿:まりこ(55歳)


【私の個人旅行データ】

◆準備段階〜準備開始から決定まで〜
*プラン作り:
イタリアは初めてのみちこさんと7年ぶり3度目の私、60歳ちょっと過ぎとちょっと前の主婦2人。 好奇心と元気で、イタリア・わくわく旅行を決めた。
2人の興味があること、したいこと、出来そうなことに優先順位をつけて、プランを検討し始めたのは約半年前。みちこさんは旅行会社の説明会にも出席、私はもっぱら図書館・インターネットを利用して情報集め。
みちこさんの希望はパドヴァでジョットのフレスコ画を見ること。 私は東リビエラ、チンクェ・テッレのハイキングと、ブレンタ川クルーズでヴェネツィアへ行くこと。最初はそんなツアーを捜したが存在しないことがわかり、自由旅行で行くことに決めた。
イタリアの定番ともいえるフィレンツェ・ローマを外し、見たかったF1、サッカーも次回の旅のお楽しみとした。最終的なプランが決定したのは3月(ほぼ1ヶ月前)。
重視したことの一つは荷物を持っての移動を最小限にしたこと(できるだけ連泊をするようにして少しの荷物で行動できるように工夫した)。
夫と出かける旅はたいてい航空券だけをとって、現地でホテルを捜すというカタチだが、今回は主婦の旅。そんな無責任な行動は出来ないと思い、きちんとしたスケジュールを作っておくことにした。

*予約(ホテルなど):
航空券は阪急交通社e-veryで購入。(シニア割引設定があったのが決め手かな…)  
KLMを選んだのはマイレージを貯めるため、出発は4月の航空券が安くて、ミラノの見本市とぶつからない日を選んで・・・。
ホテルは到着が夜遅い第1日だけ、旅行社の勧めるホテルを予約したが、それ以外はインターネットの直前価格から、(2週間を切るとグッと安く予約できるサイトから、キッチリ2週間前に予約するようにした。)あるいは雑誌やガイドブック、ネットの口コミ情報で評判のいいところをやはりインターネットで予約にした。
ブレンタ川のツアーは催行している3社の情報をインターネットで取り寄せ、内容を検討して予約をしたが、出発までに予約確認が送られてこなかったので、イタリアへ着いたら何とかしよう・・・、何とかなるだろうと考えた。

*移動手段:
イタリア国内では鉄道とバス。レイルパスを用意するほどの長距離移動をしないので、その場その場で切符を買った。  
もっぱらローカル線、2等車を利用してのんびり旅を基本とした。




◆旅程 【2004年4月12日〜4月23日】

12(月)初日 関空⇒ミラノ
KLMでアムステルダム経由、ミラノへ。 アムステルダムでの乗り換えに4時間もあったので(もう一便早いのを取れればよかったけれど、3月1日の予約では無理だった)、ミラノ到着は夜9時半ごろ。リムジンバスでミラノ駅へ移動し、ホテルへ入ったのは11時半。本当に長時間の旅で疲れた・・・。
13(火)2日目

ミラノ⇒ ジェノヴァ
ミラノ・ドウモ周辺を歩く。アンブロジアーナ博物館はおすすめ。素晴らしい建物の上、人が少なくて静か、ゆっくり名画と向える。スパダーリ通りにある食料品店ペックは日本でも有名だけれど、本店の充実には目を見張る。ランチもペックのバールで取ることにした(実は前回の旅でも食事をしたお気に入り・・・)  。スフォルツェスコ城を見たあと、ジェノヴァへ列車で移動する(2時間弱)。 18時すぎに到着、まだまだ明るいのでホテルのチェックイン後、街を散歩する。 旧市街の迷路のような路地はちょっと怪しい雰囲気で早々に抜け出た。初めての町を夕暮れ時にウロウロするのは方向をよく確かめて、慎重に。

14(水)3日目

ジェノヴァ⇒S・マルゲリータ・リーグレ
ホテルで荷物を預かってもらい、駅で夕方の列車を確認してから、ジェノヴァの町をあちこち歩く。 今年はEUの文化首都ということで、いろいろな催しが行われている。由緒ある建物が公開されていて、その豊かな遺産におどろく。とくにガルバルディ通りは立派な建物が集まっていて、フレスコ画には何度もだまされた・・・。ジェノヴァの栄光の時代を「ルーベンスの時代展(ドゥッカ-レ宮殿で開催中)」で確認できたのも収穫。 ミラノから来ると、海に向かって広がった風景に開放感を感じる。この時期は花盛りで、ケーブルカーからの眺めも、丘からの展望も素晴らしかった。 ジェノヴァは観光客が滞在する都市ではなさそうだけれど、印象深い港町でキーワードを考えるならノスタルジア。 ゆっくり歩くとかつての繁栄があちこちに残っていて、興味が尽きない。
今夜の滞在地、サンタ・マルゲリータまでは約40分。3泊して(ホテル・ファッシェ)、ここを基点に東リヴェリアの風景を楽しむ予定。

15(木)4日目

ポルトフィーノ
雨が降りそう。ハイキングは明日にして、ポルトフィーノまで船で行く。 ここも今回の旅でぜひ尋ねたいと思っていたところ。本当に小さな入り江の村だけど、パステルカラーの家が並びイタリア一お金持ちの岬と呼ばれるのも納得できるセンスのよさ。超お金持ちはこんな素朴さがいいのだろう・・・と想像する。4月はオフシーズンで船の便が少なく雨も激しくなってきたため、帰りはバスで。ホテルで休憩後、雨上がりのサンタ・マルゲリータをあちこち散歩する。 ここもまた高級リゾートの雰囲気で、おしゃれなホテルやショップが多い。 英語がよく通じるし、快適なリゾート生活ができる街だと思った。

16(金)5日目

チンクエテッレ
チンクエテッレへのハイキングへ。泊まっているホテルが3泊以上の客に切符をサービスしてくれた。
5つの村のうち一番遠いリオマッジョ-レからスタート、入り組んだ海岸線に沿って12km5時間の行程を行く。 途中に関所があってチケットをチェックされるシステム(通行料3ユーロ)。世界遺産にも登録されている奇跡のような景観がつづき、あこがれの風景に感動する。花盛りの小道や、ブドウ畑、オリーブの林を抜けて歩いた(ほぼ標準時間で歩けたので、体力にちょっと自信がもてた・・・)。
しかし、いよいよ空が怪しくなってきて雨になり、最後の一区間(ヴェルナッツァ→モンテロッソ)を残してギブアップする。 とても残念だけれど、本格的な山登りスタイルで歩いている人が多く、スニーカーにかさ程度では不安だったこともあった。 早めにホテルへ戻りリグーリア最後の夜をゆっくり過ごした。(本当に居心地のいいプチホテルだ)

17(土)6日目 S・マルゲリータ・リーグレ⇒ピサ⇒パドヴァ
7時過ぎにホテルを出発。 この時間だと朝食は出来ないと昨夜支払を済ませたときに言われる。 まあしょうがない・・・、ここのホテルは今回の旅の中で一番よかった。 こんどは夫と戻ってくるわ〜とオーナーに約束する。
ピサに到着したのは10時。荷物を預かってもらう所が見つからず(コインロッカーは使用禁止)、インフォメーションは移動していて、やっとのことで預かってくれる所を発見。バスで斜塔のあるミラコリ広場に到着したが、塔は入場制限されていて予約がとれず、あきらめた。 
次の乗換駅フィレンツェで列車を間違え、1時間ばかり離れたアレンツォまで運ばれていかれた。 時間は無駄にしたけれど、旅にハプニングはつきもの。思いがけない出会いを楽しんだ。
パドヴァに到着したのはもう9時前。しかしやっと日暮れた・・・という時間帯で安全上の問題は全くない。初めての町でまごまごしていると、「どこへ行くの?」と親切な人が尋ねてくれる。 ホテル・アントニオにチェックインのあと、近くのネットカフェへ行ってメールを送受信。ついでに明日のバスの時刻も調べた。(10分1ユーロが相場らしい)
18(日)7日目 パドヴァ⇒ ヴェネツィア
荷物はホテルで預かってもらい、リュック一つでヴェネツィアまで1泊旅行。 往きはブレンタ川クルーズで行くので、出発地点のストラまでバスで。集合場所はストラにある広大なヴィラ・ピザーニの正面。ツアーのメンバーは90人ぐらい、半分がドイツ人、残りがイタリア人、あと日本人(私たち)2人と思える。ブレンタ川の両側には今も100軒以上のヴェネツィア貴族たちの別荘が残っていて、その栄華の歴史を垣間見ることができる。このクルーズは3軒の由緒あるヴィラを訪問し、レストランでランチをいただいてヴェネツィアまで航海する1日がかりの船旅(すべてを含む費用 71ユーロ)。
ブレンタ運河は水量が多く、ゆったりと流れる。両岸は緑に覆われて、草や樹木が春の美しさを見せる。日本のようなコンクリートの護岸工事がしてないので自然なままの美しさで、鴨や白鳥までノンビリと暮らしている。途中にいくつかのロックがあって、水位差を閘門で調整するようすが面白い。 
海から眺めるヴェネツィアの町は想像以上の美しさ。 船からだと自分は動かないのに、絵巻物のように風景が変わっていく贅沢を味わえる(すべての乗り物はそうだって?!たぶん時間の流れ方がいいのよ・・・)。 夕日に輝くヴェネツィアを想像してたけれど、この季節は陽が長くてそれは望めない。
19(月)8日目 ヴェネツィア⇒ パドヴァ
泊まったホテルはサンマルコ広場に面したホテル・コンコルディア。4星で設備もいいし部屋も素敵、窓の外には広場も見える。けれども高い(直前割引で204ユーロ/2人)、さすがは世界の観光地(ヴェニスの商人は健在ということ)。さらに銀行で両替をしたが、今回の旅行で最悪のレートに泣く・・・。一泊だけにしておいて正解かも。
サンマルコ寺院は黄金に輝き、その眩さに圧倒されっぱなし。アカデミア美術館でさらに追い討ちされる。う〜ん、ヴェニスの富と力を見よ!! しかし、勉強不足もあってだんだん頭が疲れてくる。迷路のような小道を曲がると運河にかかる小さな橋に出合う、かと思うと行き止まりになる。これがヴェネツィア、思いがけない展開に任せて歩くよろこびを楽しむ。 
パドヴァ行きのバスはローマ広場から。 きのう船で来た美しい運河を今度はバスから眺めながら帰る。 ホテルへ戻る途中のスクロヴェーニ礼拝堂へ寄ってみたら、今からでも入場できることがわかり、あわてて隣の博物館へチケット(8ユーロ)を買いに行く。30人の定員で15分の説明ビデオと15分の見学という構成。短いようでも少人数なのでゆっくり見える。想像を超える感動を覚えた。みちこさんはこれを見るためにパドヴァまで来たわけ。私は予備知識が何もないまま付いて来たけれど、幸せの分配に感謝する。
20(火)9日目 ヴィチェンツア
パドヴァでしたいこと第一位のスクロヴェーニ礼拝堂の見学を、昨日済ませたので、時間に余裕ができた私たち。じゃあ、ヴィチェンツアへ行きましょう、天才建築家パッラーディオの町だから・・・。 バスで約1時間。到着した小さな駅にでは、大勢の若者が集合。何かイベントが始まる雰囲気にわくわくしたが、高校生のデモだった。(お祭り風でとっても楽しそう〜)
世界遺産の町、ヴィチェンツアの散策はパッラーディオ通りを通ってオリンピコ劇場から。最後の作品とされるこの劇場は、屋内なのに野外劇場のような造りになっていて、素晴らしい空間構成だった。この劇場には天正遣欧少年使節の足跡があって、日本との歴史の接点が確認できる。 あといくつかのパッラーディオ建築を見学し、彼の才能を堪能した。
列車だと30分でパドヴァまで戻れる。ホテルで休憩後、まだ十分明るいのでサンアントニオ教会まで散歩に出る。夕方だから観光客が少なく、アントニオ聖人の奇跡にあやかりたい熱心な信者がほとんど。そのひたむきさにうたれる。 
21(水)10日目

パドヴァ⇒ ミラノ
帰国を前にパドヴァで最後の一日を過ごす。4日目ともなるとこの街の地理が頭に入っているので無駄なく行動できる。エルベ・フルッタ両広場の朝市へ寄って、プラット・デラ・ヴァッレの広場へ。 歴史はなさそうだけれど、とても大きな空間に緑の芝生、ドーナツ型の池が真っ青な空に映えて美しい。 再度サンアントニオ教会へ行って(昼間は観光客が多いが、ひんやりとした中でひと休み)、カフェ・パドロッキでランチ。ここはスタンダールの「パルムの僧院」にも登場する老舗カフェで、贅沢な空間・美しい装飾・美味しいカプチーノでおすすめ。
お薦めといえば、パドヴァという街をまるごと、どうぞ。世界の観光地ヴェネツィアに近いし、交通が便利で、落ち着いた柱廊が巡る街並みも美しいし、何と行っても物価が安くて由緒正しい文化都市ですから・・・。 ほとんど買い物をしない私たちだけど、ここで靴を買った。パドヴァはとくに靴が安く、29ユーロ均一の店だって、とってもオシャレでさすがモードの国を実感。
夕方の列車で旅の始まりの街ミラノへ戻る。ホテルの予約が取り消されていて驚いたが、無事乗り切って(さらにいいホテルへ移れた)、最後の晩餐。思い出話と荷造りに忙しい。

22(木)11日目 ミラノ⇒
ホテルからタクシーでリナーテ空港へ。この空港は市内から近く、現金が少なくなってきていた私たちには都合がよかった。 11時10分のKLM便でアルプスの風景を楽しみながらアムステルダムへ。 今度は乗り換えもスムーズにヨーロッパを離れた。 
23(金)12日目 ⇒関空
8時、予定よりチョット早めに到着。30分遅れの出発もいつの間にか取り戻していた。 じゃあ〜、と手を振ってみちこさんとお別れ。

◆費用  :
2人の共通の財布をつくり、みちこさんが管理。 個人的な支出以外はそこから支払うようにした。
明細 (1人分 単位 円)  1ユーロ=133円
  航空券(税込み)・・・・・・・・・・・90,900
  ホテル10泊(朝食込み)・・・・・71,100
  食事16回・・・・・・・・・・・・・・・・21,600
  交通(列車・バス・クルーズ)・・・11,900
  観光(入場料・クルーズツアー)・20,900
  雑費(チップ・インターネット)・・・・・1,000
合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・217,400
  (私自身の買い物は20,000円ぐらい・・・)



◆その他   :
家族との旅、友人との旅、一人の旅。 いろんな形があるけれど女同士の旅も格別。 
今回の旅に持っていった田辺聖子著「姥ざかり花の旅笠 小田宅子の『東路日記』」を機内で読んでいたことも影響したと思うが、貪欲に頑張ってしまった。
家庭を離れた開放感、そんなにゆっくり贅沢しては申し訳ないという罪悪感も少〜しあって、時間いっぱい楽しまなくっちゃ・・・という行動になったと思う。 
夫との旅はいつものんびりグータラで、ボケーションと言いあって笑うけれど(それも大好き!)、充実したいそがしい12日間を過ごせて幸せだった。
私のホームページにも今回のイタリア旅行を旅日記としてもう少し詳しく載せています。 よかったらアクセス下さい。http://www.geocities.jp/izmbox/italy1.html




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