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特集・私の自由旅行 〜個人旅行のノウハウ教えます〜
 
15 ottobre 2004



◆この夏シチリアへの旅「実行編」◆
子供とランペドゥーサ島の海を楽しむ  



投稿:HIROSHI(40歳)



◆JITRA5月号で紹介したシチリアへの旅「企画編」。今回はその「実行編」です。


◆旅程【現地2004年7月21日から7月30日】

21(水)初日 「パレルモ到着」
ローマの到着は定刻でした。さらに国内線ターミナルに向かいVolare航空のチェックインを済ませて搭乗口へ、ここまでは順調かなと思えましたが、しかし案の定出発は1時間遅れてしまいました。Palermoに到着したのがちょうど10時ごろ、タクシーに乗ると終始スピードオーバーと一方通行の逆走行の連続、これからのSiciliaでの出来事を暗示するかのようでした。なんとかその日はホテルに無事にチェックイン。
(Palermo泊)  
22(木)
2日目

「シチリア流の始まり」
朝早めにホテルをチェックアウト。まずMonrealeのモザイクで有名なドゥオーモ(Duomo)と回廊(Chiostro)を見学。やはり朝一番の澄みきった空気が風景をより鮮明にしていたと思います。Palermoではノルマン宮殿(Palazzo dei Normanni)はモザイクの絢爛たる装飾が印象的でしたが、近隣のエレミティ教会(San Giovanni degli Eremiti)はガイドブックからの予想に反し質素でちょっと残念でした。カタコンベ(Catacombe dei Cappuccini)は夏でしたが、ミイラが服を着て今にも動き出しそうなので背筋がぞくっとしました。午後Castellammare del Golfoにバスで移動。ホテルに到着するとナンとトラブル発生、ホテルにはプールも食事をするレストランも無かったのです。というのもホテルの周りの何件かレストランと提携していて、言ってもらえればホテルのメニューとしてサーヴィスしてくれるし、また温泉はTerme Segestaneのことで、近いけど車でないとねと言われ、急遽計画変更。さらに「この辺を巡るには最低3日は必要だよ」と長々と講義を受け、ここでも車を借りたらと薦められ、翌日借りてみることにしました。ホテルはCastellammare del Golfoの港にあり、港のレストランLa Cambusaで夕食のあと散策すると、山を背景にした村の表情や港の夕暮れの風景にSiciliaらしさを感じました。
(Castellammare del Golfo泊)

23(金)
3日目

「シチリアのマンマの味」
Castellammare del Golfoは山を背景にした静かな港街、観光地化した様子は全く無いが、マリンレジャーを楽しむ人達で賑わっています。ホテルのブレックファーストルーム、レセプションなどはカラフルなタイルできれいに装飾されており、インテリアはシチリアムード満点。子供のおなかの調子が悪そうで少し熱があったためレンタカーをキャンセルして午前中はホテルの前の海で泳いで遊びました。
お昼は何かテイクアウトができないかと近くのレストランへ。ちょうどお客はなく厨房にマンマが1人いたのでウニのスパゲティーと聞いてみると、日本人が突然現れて珍しいものを頼むのにビックリしたらしく、「ウニってどんなものか知っているの?」と冷蔵庫から出してきてくれたりして会話が弾みました。すぐ隣だったので注文だけしておき、後で食べに行きました。料理はシンプル、家族総動員の気さくな雰囲気でした。午後は子供の調子も回復してTerme Segestaneへ出発。丘陵地帯の川沿いに突然と現れる秘湯で、プールは透明、硫黄臭がして温かく、たくさん遊びました。夕食は再びマンマのレストランでスパゲティーのテイクアウト。
(Castellammare del Golfo泊)

24(土)
4日目

「Segestaの神殿」
朝、街で突然親子が声を張り上げている姿にビックリ、よく見ると魚を積んだ小さな荷車をロバが引いていたのです。バスでTrapaniへ。Castellammare を出発してSan Vito lo Capoへの道に入ると切り立った崖とCastellammare 湾の海の青さは絶景でした。しばらくするとバスが突然停車、運転手がペットボトルをもって水を汲みに、ポリタンクを持った人達も行列。そこは人気の井戸のようです。
Trapaniに着く頃街の風景はとても賑やかになりました。港は広くフェリーがたくさん停泊していて、レンタカーを探すのにあちこち聞き歩きました。車でEliceに登る途中からみたTrapaniの風景は海がとても青く空も晴れて綺麗でした。Eliceの小さい街を散策し、海の風景を眺めて午後はSegestaへ。劇場(Tearto)は山の上にあり、歩くと大変なのでバスに乗りました。ここからはCastellammare 湾が遠くに見えて、また神殿(Tempio)を見下ろすことができます。
神殿のそばに行くとひっそりして昔にタイムスリップしたような気持ちになります。
4時からTerme Segestaneでプール遊び、Castellammare del Golfoの街に戻り、夕食はRistorante del Golfoのテラスにて。夜の港は週末のため多くの人で賑わっていました。
(Castellammare del Golfo泊)

25(日)
5日目

「イタリアの最南端へ」
朝Trapani空港へ出発。プロペラ機でIsola di Lampedusaへフライト。ヴァカンスシーズンのホテルは1週間単位の予約となるため、今回は家族経営のCasa Vacanzeに宿泊。街の中心地にあり空港からも数分の距離。中はホテルのようなタオル・シャンプーなどのアメニティーは無いが、エアコン、シャワーのほかキッチンや冷蔵庫もあり、インテリアも非常に新しくて快適でした。昼に街の魚屋兼惣菜屋兼トラットリアでラグーソースのスパゲティーとカジキマグロのスパゲティーなどを注文。「うちの家族は島で代々漁師をしているよ」ということで、飾ってあった80年前の写真やMattanza (伝統的マグロ漁)の写真を見て島の歴史・生活を身近に感じました。午後は港に近いSpiaggia di Giutgiaに海水浴。混雑していましたが遠浅で透明なので子供も安心、夕食は近くのピッツエリアへ行きました。
(Isola di Lampedusa泊)

26(月)
6日目

「怪しい島Lampedusa」
街の中心 Piazza C.Brignoneから毎時0分に出発するバスにのり、朝からsola dei Conigliへ。自然保護区となっている石だらけの長い道を歩きましたが、海に出ると遠浅の浜が広がって風景は別世界でした。砂浜にウミガメが産卵した場所は立入禁止となっていました。

午後はCala Croceへ海水浴へ。ここも遠浅で穏やかですが、それまでのビーチほど綺麗ではなかったです。 
Lampedusaは街から外れると一面冬から春にかけて咲いた花が枯れたままの荒れ野原、鳥や虫なども全く見当たらずサボテンばかり、人が住んでいるのが不思議なくらいです。崖の所々に砂浜がありますがSpiaggia dei Conigliがやはりいちばん綺麗だと思います。また帰りのフライトも空からのIsola dei Conigliを楽しめました。(Isola dei Conigliの場所はwww.lampedusa-licciardi.it/mappa.jpgをご参照ください)
ここで不思議な出来事を紹介。バスを待っているとイタリア人が日本語で「日本語ですか?」「日本人でもランペドゥーザ知ってましたか?」と声をかけてくる。昼にトラットリアで食事をしていると、日本の忍者が登場する不思議なアニメをTVで放送している。まさに暮れようとしている港の風景をテラスで見ながらIl Saracenoで食事をすると、日本人が来ないこの島で怪しい漢字で日本語のメニューが出てくる。聞いてみると日本語を習った人が書いてくれたものだという。日本から一番離れたところで日本文化と接したのがとても不思議でした。島での最後の夜、賑わう街にお土産を買いに行きPiazza C.Brignoneにある陶器のお店でカラフルなウミガメを買いました。
(Isola di Lampedusa泊)

27(火)
7日目
「海沿いのドライブ」
お昼のフライトなので朝 一番Spiaggia di Giutgiaで遊びました。島からの飛行機は少し遅れてTrapani空港へ。到着後、レンタカーで出発。Marsala近郊にさしかかると塩田の風景に出会いました。海沿いのSS(国道)115をひたすら走りましたが、残念ながら綺麗な風景とは出会えませんでした。Agrigentoの少し手前Eraclea Minoa に到着。劇場(Teatro)とAgrigentoを見下ろす荒涼とした風景が印象的でした。強い風が吹き崖下には高い波が押し寄せ、観光客もほとんどなくまるで演歌の似合う風景。
Agrigentoでは夕暮れから夜にかけてライトアップされた神殿の谷(Valle dei Templi)を眺めながらホテルにて食事。夜の神殿は初めてで遠くに見える程度でしたがとても重々しく綺麗でした。
(Agrigento泊)
28(水)
8日目
「シチリアの山岳都市」
午前中神殿の谷を見学した後、Ennaの眺望のよい駐車場で簡単な昼食。
Piazza Armerinaまではのどかというより寂しい田舎道でした。雨のなか
街に到着、郊外のVilla Romana del Casale のモザイクを見に行きましたが、 その頃には雨もやんでいました。モザイクはノルマン宮殿のように絢爛さはありませんが、生き生きとした表情や動作に時を越えて語りかける何かを感じました。
この日から最後の宿泊地であるSS514沿いのChiaramonte Gulfi近郊のアグリツーリズモ Le Moleに宿泊しました。
(Chiaramonte Gulfi泊)
29(木)
9日目

「バロックの街」
朝Siracusaへ出発。ディオニッソスの耳(Orecchio di Dionisio)、これはヴァ−ンと鳴竜現象、劇場(Teatro)も午前中見学しました。この頃になると遺跡にも少し飽きてきた感じです。旧市街に入りレストランDon Camilloにて昼食をとりアレトゥーサの泉(Fonte Aretusa)からSiracusaの海を眺めました。
途中思いきって道を外れ道標を頼りに石垣に囲まれた田舎道を進みました。人の姿もほとんどなく風景もオリーブぐらい。ようやくModicaの街に到着。買い物をした程度の短い時間でしたがとても楽しい街でした。
その後Ragusaラグーザの街にさしかかると、幻想的な迷宮の街が現れます。


インフォメーションで教えてもらったチーズ店に立寄ると、店の入り口にもしっかりラグサーノ(Ragusano)のポスターが貼ってあり 「ラグサーノをちょっとだけちょうだい」「こんなモンかね」と見覚えのあるラグサーノの塊をスライスしてくれました。またチョコレート(Cioccolato) の看板を見つけCaffe'に立寄るとそこはモディカーノ・チョコ(Cioccolato Modicano)が棚に並び元気のいい青年が「試食しないか?日本人か?」「日本人には特別サーヴィス、チョコレートの歴史はそもそもスペインからの伝来に始まり、25℃で解け始める時に砂糖などの材料を混ぜ始め」と大解説、試食したものは確かに少し苦く、とける感触も昔っぽいものでした。何種類もパッケージがありましたが夏のお土産には不向きなので車内で食べられるようにと板チョコを2つ購入しました。気をよくした青年はキャンディーなどもおまけしてくれました。
有名な豚料理店Majoreがある Chiaramonte Gulfiの村には夕暮れに到着。ちょうど夕食までのひとときを過ごす村の人、教会の前で演劇をしている子供達で楽しそうな風景でした。7月は店が休暇中だったので高台の村から夕暮れを眺めながらLe Moleに戻りました。
(Chiaramonte Gulfi泊)

30(金)
10日目

「出発」
昼Catania空港よりVolare航空にてMilanoへ出発。Duomo周辺はほとんど行く時間がなく、夜Malpensa空港より帰国しました。



【時間があれば】
今回はSiciliaでも初めて訪れるところなのでハイライト観光+遊びの構成となりました。ガイドブックというと遺跡などが中心となってしまうため、思いきったスケジュールにしたほうが良いと思います。
1.Castellammare del Golf 近辺ではSegestaやEliceなどの観光と別にSan Vito Lo Capo方面の綺麗なビーチをゆっくり楽しむ、ぺスカツーリズモの体験も可能なようです。
2.RagusaやModica(世界遺産)の街はバロック建築が幻想的でToscanaの街より興味深かったです。この街の散策とともに、この付近に点在する素晴らしいレストランを楽しむととても1日では時間がたりません。車よりむしろバスなどで周ったほうが良いと思います。

【レストラン】
Siciliaと言うことでやはり魚介類が中心になりました。参考にしたOsterie d'Italia や La Guida d'Italiaのレストランガイド掲載の店、Ristorante del Golfo(Osterie d'Italia2004)、 Il Saraceno(La Guida d'Italia 2002)、 Don Camillo(Osterie d'Italia2002/La Guida d'Italia 2002)はやはり人気があり賑わっているようです。
ウニのスパゲティーをいろいろと食べましたが、このなかでDon Camilloの海老とウニのスパゲティーが今回大変美味しかった。小さな街にも美味しいお店があります。La CambusaはローカルなレストランガイドGuida alla Ristorazione In Siciliaに掲載されていました。もっともSicilia料理の味はやや塩辛いと思います。

【親愛なるLe Mole】
一番印象に残ったのはやはりアグリツーリズモ。
Toscanaでは何度か泊まりましたがSiciliaでは初めて。Le Mole(Osterie d'Italia2001)SS514から一面のブドウ畑とオリーブ畑の道を進みます。
出迎えてくれたOliviaさんは仏語、英語が話せとても垢抜けた感じの女性です。Le Moleは1700年台の建物で庭にも花が咲き綺麗でした。私達の部屋はトイレ(シャワー)の構造が古く人によっては苦手と思うかもしれません。しかしリネンは清潔で掃除は行き届いていました。レストランのキッチンも非常に近代的で清潔です。夕食は郷土料理。Antipasto5品として生ハムメロン、ナスの揚物、ミートパイ包み(これは驚くほど春巻と同じ)、きのこのサラダ、実オリーブの漬物、チーズの盛合せ、ライスコロッケ(あとで調べるとこれはModicaの郷土料理で、一般に知られたものではなさそうです。http://www.modicaonline.it/gastronomia.htm)。フォカッチャ。 Primo:リコッタチーズのラビオリ、スパゲティー。Secondo:豚、鳥、羊やウサギ(?)などのグリルや野菜と煮たりした料理です。Dolce:スイカのソルベット、チョコレートのジェラート。とにかく伝統的な料理が次から次へと出てきて大変、地元のワインも好きなだけ。子供のリクエストはピザ・マルゲリ−タ。他の家族も食事していましたが、食べ、飲み次々と注文していく様子には圧倒されます。さすがに私達は半分も食べられずダウン。2日目は二人前だけと頼んでもこれでも家族の胃の小ささに成すすべもない。朝食は自家製のタルト、ケーキ(これもホットケーキと驚くほど同じで自家製のジャムで食べる)。
気にはなっていたのですがメニューがありません。入り口に簡単な料理の品揃えとワイン、デザート、コーヒーで25EURとだけ書いてありましたが、実際好き放題注文しているかのようです。チェックアウトするときにOliviaさんがしばらく考えて「大人は一人1泊50EUR、子供は25EURでどう?」。大雑把な会計なのでしょう。日本に帰ってからModicaで買った板チョコレートを食べてみました。ミルクチョコの予想に反してやはり伝統的なチョコレートでした。
食べてみると少し苦く砂糖の感触が懐かしい。そう、あのLe MoleでのDolceで食べたジェラートチョコレートと同じ味でした。Le Moleの想い出はまだ続いています。

【一人あたり予算】
飛行機         175,000円
宿泊・食事       49,000円
レンタカー       11,000円



写真の説明(上から)
Lampedusa-Isola dei Conigli
Castellammare del Golfoの風景(港のレストランCambusaから)
Segestaの神殿
Lampedusa-Spiaggia dei Conigli
LeMole
Ragusaの街
LeMoleでOliviaさんと共に




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