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特集・私の自由旅行 〜個人旅行のノウハウ教えます〜
 
15 febbraio 2005



ナポリ、カプリ島、モンタルチーノへ、 2週間の旅   



投稿:池田由美子


◆準備
次はイタリアのどこに行くか、前年の旅が終る頃から漠然と考えて、実際ルートやホテルを調べ始めるのは6ヶ月前くらいから。航空券やホテル、レンタカーの予約は2ヶ月くらい前にしました。
ホテルはなるべく小規模なところが好みで、主にインターネットで検索し予約します。ブランド品には全然興味がなくて、もっぱら美術館巡りと美味しい食事が旅の目的。今回の連れは職場の若い同僚ユリさんです。




◆旅程【2002年8月27日〜9月7日】

1日目 13:00発のアリタリア便でミラノへ。ナポリ行きは珍しく時間通りに出発かと思ったら、搭乗してから待つこと1時間以上。やっぱりイタリア時間で飛び立ちました。
ナポリ・カポディキーノ空港からはタクシーでホテルへ。 乗車前に聞くと18ユーロとのこと。これって妥当な値段なの?この後何回かタクシーに乗ったけど、同じ道でも乗るたび違う料金で、正当な料金はいったいいくらなのか、結局よくわかりませんでした。ヤレヤレ。
ホテルはJITRAで紹介されていたChiaja Hotel de Charme。プレビシート広場からキアイア通りを5分ほど行ったところにある、こじんまりしたきれいなホテルです。スタッフのお兄さんたちも感じが良かったですよ。
2日目

ホテルでカンパーニャ・アルテ・カードを購入。美術館・博物館の割引と交通機関のパスカードです。特に交通機関のパスカードは一度刻印すればOKなので、行き当たりばったりにバスに乗る私達にはとても便利でした。
この日はホテルのそばの王宮を観た後、フニコラーレでヴォメロの丘にあるサン・マルティーノ修道院へ。プレゼーピオ・コレクションが目的だったのに、修道院の方を先にのんびり観ていたら美術館は12:00で閉まってしまいました。でもサン・エルモ城からの眺望はまさに「あゝナポリに来たなー」という感じで、ヴェスーヴィオ火山を背景にナポリ湾が広がり、旧市街スパッカ・ナポリのまっすぐな道もよくわかります。
帰りは人に聞きながらバスを乗り継いでダンテ広場へ。近くのBelliniでシンプルなピッツァの昼食。モチモチとした生地が美味しい。
午後はドゥオーモ、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会などを見学。初日から欲張りすぎてさすがにヘトヘト。夜はホテルの近くで中華を食べてバタンキューでした。

3日目

朝から雨がぱらついている。サンタ・キアーラ教会のキオストロ(回廊つき中庭)へ歩いて行く途中で雨は本降りに。サンタ・キアーラ教会に駆け込んで雨が上がるのを待っていたけどますます激しく降って、結局1時間半くらい薄暗い教会の中で過ごしました。思いがけず暇な時間で、ふだんなら通り過ぎてしまう隅っこまでじっくり見学しました。教会に付属の美術館は古代ローマ時代の遺跡もあり、静かでゆっくり見て回れます。キオストロへ出たときには雨も上がり、マヨルカ焼きのタイルはやっぱり太陽の光の下のほうが映えます。
お昼はスパッカ・ナポリのピッツェリアDi Matteoでピッツァをテイクアウト。昼休み中の教会の入り口に座ってかぶりつきましたが、このピッツァが最高においしかったです。
このあと国立考古学博物館へ。ポンペイやエルコラーノからの出土品は本で見ていたよりずっと美しく、特に古代にこんなきれいなガラスがあったのかと驚きでした。 一日に2ヶ所の美術館、博物館はきついかなと思ったけれど、まだ元気もあるし「よし、行っちゃおう!」とバスに乗って国立カポディモンテ美術館へ向かいました。それにしても、もう少し親切に道案内の標識を出してくれないかなー。トスカーナや北イタリアに比べると、ここナポリやシチリアの標識や案内板のテキトーなこと! まあそのおかげでいろんな人にあれこれ聞かなくちゃならなくて、それがまたおもしろいのですが。
カポディモンテ美術館では部屋によってはガイドつきツアーでしか入れないところもあります。時間も決まっているので、入り口で渡される紙片に書いてある時間に部屋の前で待ちます。私の好きなティツィアーノやカラバッジョの絵を閉館の19:30までじっくり鑑賞できました。
さてそこから街中まで帰るのがまた大変。道路は混んでいるし、目的のバスはいつ来るかわからない。とりあえず来たバスに乗って、それらしい所に着たら周りの人に「ここは○○か?」と聞くしかない。まあだいたい合ってるし、みんな親切に教えてくれるから何とかなります。
夕食はアラバルディエーリ通りにあるリストランテUmbertoで。水牛のモッツァレッラのおいしさに感動!帰国後、日本のモッツァレッラはもう食べられないと言って家族・友人のヒンシュクをかいました・・・

4日目

今日も雨まじりだけど、昨日ほどの嵐にはならないようなので、エルコラーノへ行くことにする。バスで中央駅へ。やっぱり「ここは○○?」で降りたけど、ホントわかんないよー。中央駅の地下に降り、さらに動く歩道の先へ進むとチルクムヴェスヴィアーナ線のホームがあります。エルコラーノ駅から遺跡の入り口まではほぼ一本道で10分足らず。細かい雨が降ったりやんだりの天候のせいか、ポンペイほどメジャーでないせいか人は少なく、ゆっくり見て回れます。
都合3時間ほど見学して、2時間ほどバールで休んで(ユリさんは絵を描き、私は日記や絵葉書を書いて)それにしても南イタリアで何でこんなに寒いのだ?ドイツ人家族は本格的ウィンドブレーカーを着ていましたよ。
夜はホテルの近くにあるピッツェリアBrandiで。ピッツァ・マルゲリータ発祥の店とのこと。すっかりナポリピッツァのモチモチ感にはまりました。

5日目

今日からカプリ島。イタリアに来てから初めて朝から晴天です。カプリ島へは高速船が速いけど、時間があるならトラゲット(カーフェリー)の方がのんびりしているし空いているしお勧めです。甲板でみんな日光浴。カプリ島での宿泊はアナカプリのCasa Caprile。バスを待つ間、港のカフェでグラニータを飲みましたが6ユーロで、うーん高いなー。
ホテルにチェックインした後、アナカプリを散策。ソローラ山からの眺めも美しい。ただソローラ山のリフト乗り場のお兄ちゃん達は介助と称して若いユリさんの身体に触ってきます。欧米人にはやらないから、東洋人は甘く見られているのかな。もちろん日本のオバサンの代表である私が「こらーアンタら触るんじゃなーい!」と日本語・イタリア語・英語ちゃんぽんで撃退しましたが。日本のお嬢さんたちもバシッと言ってやりましょうね。
ホテルでもらったチラシに、今夜この地区でフェスタがあると書いてある。 Percorso gastronomico 食通の道 って何のこと?と思いながら、近くのバールで3.5ユーロのチケットを買って、人の流れについて行くと、まず白ワインとアンティパストから始まり、ピチのような太いパスタのトマトソース、豚の丸焼きと赤ワイン、デザートはマチェドニアまで、つまり町内を巡りながら自治会のおじちゃん・おばちゃんの作ったフルコースをいただくというわけ。広場では歌や踊り、漫才らしきもの(もちろん何がおかしいのか私たちにはさっぱり)、10代の少年・少女もおめかししてチケット切りの仕事をしていたり、田舎っぽいけど楽しいイベントでした。

6日目

朝から快晴。時間はたっぷりあるし、青の洞窟へは歩いて行こうと、カプリ・エクスクルーシヴガイド(この本とサイトは非常に参考になりました)にある地図を見ながら出発したものの、どこでどう間違えたのか断崖絶壁のこれがルート?と思うような道を通ってようやく着きました。岩に赤ペンキで「青の洞窟こっち」と書いてあるので、やっぱりあれが正しい道だったのでしょうか?今だに不明です。

でも青の洞窟は、ようやく着いただけの価値のある美しさでした。朝一番に近かったので空いていたし。
その後そばのリドAddo`Riccioでデッキチェアを借りて海水浴。見るとワンピース水着なんか着ているのは私達くらいで、女性の99.9%はビキニ。ワンピース水着なのは杖を突いたよっぽどのお婆ちゃんか妊婦ぐらいしかいません。100kgはあると思われるお姉さんの堂々たる白いビキニ姿には、もう脱帽しかありません。昼食はここのリストランテで魚料理をいただきました。海のそばといっても魚はやっぱり割高です。もちろんワインも飲んでお腹がいっぱいで、午後はひたすら昼寝と水浴び。
帰りはさすがにバスに乗り、夕食は近くの店でワインやチーズ・果物などを買い、部屋食にしました。

7日目 ヴィラ・サン・ミケーレを見学。アンティーク家具も庭園からのパノラマも見る価値あり。アナカプリからバスでカレーナ岬へ行き、今日も海水浴。私達は今日もデッキチェアを借りましたが、そこらの岩場にシートを広げている人もいます。日曜日のせいか昨日より人出が多いようで、老いも若きも日焼けに余念がなく、膏薬張った婆さんまで!皮膚ガンもシミも怖くないのか?アンタら?!という感じ。


昼食はここのリストランテで、今日は野菜料理を中心に。周りの人々ウォッチングも結構楽しいです。ティーンエイジャーの女の子のカタカナの刺青は、どう見てもスーパーの名前・・・孫の残した料理を全部平らげてるお婆ちゃんは、確実に2人前は食べてる・・・
今夜も隣の地区でフェスタがあるというので、出かけるべくシャワーを浴びて準備していたら、あいにくの雨が。昨日買ったワインもチーズもあるからまた部屋食にしようということになりました。お昼にしっかり美味しく食べているので、寝る前はこれくらいでむしろ良いのかもしれません。

8日目 朝食後チェックアウト。ホテルのお兄さんがバス会社に電話して、港行きのバスを調べてくれ、私達のスーツケース2個を持ってバス停までの石段を駆け上がってくれました。タクシーだと20ユーロくらいかかるけど、バスなら二人で2.6ユーロですよ。やっぱりバスでしょう。
高速船でナポリまで戻り、そこからタクシーで空港へ。予約してあったレンタカーで次の目的地トスカーナ州モンタルチーノへ出発です。13:00頃出発して宿泊先のLa Croceに18:30に到着。高速道路を使うので距離はあるけどたいして難しい道ではありません。
La Croceは数年前たまたま食事に寄った小さなアグリツーリズモで、その後何回か遊びに行っています。アルベルトがワインとオリーブオイルを作り、パオラが料理担当で、どちらもとっても美味しいんです。今夜のお客はわりとおとなしいイタリア人ばかり。素朴なパオラの料理と美味しいワインでほっとする夜です。

9日目

今日は一日の〜んびり、庭で日記を書いたり本を読んだり。お昼はモンタルチーノの街で切り売りピッツァを食べ、小さな街中をウロウロ。ポポロ広場にあった地味なバールがおしゃれなカフェになっていて、カメリエーラは若い女性。街の若者たちのおしゃれなスポットになっているとのことだけど、古いバールにたむろっていたお爺さん達はどこへ行っちゃったのかな?
La Croceではお客は一つのテーブルで大皿から料理を取り分けていただきます。自分のお腹具合で量の加減ができるし、パオラの料理はシンプルな家庭料理なので安心して食べられます。

10日目

モンテ・アミアータ周辺をドライブ。何度来てもアミアータ山がどれなのか良くわからない。日本でイメージする山というより丘の連なりという感じ? 例年この時期はほとんど緑がないのに、今年は雨が多く草が青々しています。
カステリョーネ・ドルチャの廃墟でユリさんがスケッチするのに付き合って私も絵らしきものをちょこっと。昼食はモンタルチーノのリストランテ Taverna Grappolo Bluへ。タイミングが良ければポルチーニのフリットがあるはずだったのだけど今日は残念ながらありませんでした。
La Croceではグロッセートの近くの小さな山の街で、小さなリストランテをやっている娘のモニカが来ていて、お客も増えて賑やか。ユリさんは茄子のマリネが気に入り、お替りして平らげていました。

11日目 前に行ったときは閉館時間になってしまい見学できなかったモンテ・オリヴェート・マッッジョーレへ行きました。シエナに向かう国道2号線のブオンコンヴェントから東へ山道を登って行きます。美術史上では重要なベネディクト会の修道院で、中庭回廊に聖ベネディクトゥスの生涯を描いたフレスコ画があります。静かで厳かな雰囲気。修道士達が作るハーブ製品などのショップもあります。お昼は山門のところにあるリストランテLa Torreで、キノコのピチなどを食べました。
12日目 10:00頃出発。La Croceはイタリアの親戚の家みたいな感じで、本当にくつろげます。パオラもアルベルトも英語ができないので、コミュニケーションは私の怪しいイタリア語だけなのですが、まあだいたい通じればOKということで。
まっすぐフィレンツェに向かい、空港で車を返してタクシーで今夜のホテルPendiniへ。前回は家族連れだったのでファミリールームに泊まりましたが、今回は普通のツインルーム。狭いけど1泊だけだし、街の中心地 でどこに行くにも便利で、値段も手頃です。
ウフィッツィ美術館に行ってみると、意外と空いていてほとんど並ばなくても入れそう。何度来てもすばらしい絵画に大満足。夕食は通りすがりに見つけたLa Grotta Guelfaで。隣のテーブルには若いドイツ人カップルがベビーカーに乗った7ヶ月くらいの赤ちゃんをあやしながら食事をしています。村上春樹のエッセイにドイツ人旅行者は世界中どこにでもいるとありましたが、ホントにそうだなー。こんな小さな赤ちゃん連れなんて陸続きだからできることかしらと思いましたが、昔モルディブで6ヶ月の赤ちゃんを連れたドイツ人に会ったことを思い出しさらに呆れました。
13日目 チェックアウト後、荷物をホテルに預けてドゥオーモへ。朝一番で並ばずにクーポラに登れました。昨夜来の雨も上がり、土曜日で車も少ない、さっぱりときれいな街並みは何度見ても美しいです。その後知り合いのお店に寄ったり、家族や友人へのお土産を選んだり、通りすがりの教会を見学したりして、夕方空港へ。ミラノで乗り換えて一路日本へ帰ってきました。


◆費用
航空運賃   178,000円
宿泊費    約800ユーロ
食事代    約190ユーロ
レンタカー代 約480ユーロ 
その他入場料、ショッピングなどで500ユーロほど。

◆旅を振り返って
この年のヨーロッパは冷夏で、よく雨が降り、涼しいというより寒いくらいで、薄手のカーディガンでは足りず、セーターを買うほどでした。でも夏の旅行にありがちな暑さでバテるということもなく、歩き回るには良かったかも。
持っていって正解だったのはユリさんの電気ポット。部屋でホッと一息するときに大変役立ちました。あと食いしん坊のくせにお腹をこわしやすい私は正露丸も必携。
心残りだったのは、事前にチェックしていったナポリのリストランテや小物の店などのいくつかが、バカンスのせいか滞在中ずっとお休みだったこと。それからカプリ島の露地で売っていた何やら怪しげな脂身の固まりを食べなかったこと。何の肉だか説明が良くわからなくて尻込みしてしまったけど、今でも覚えているくらいだから、我ながらよほど残念だったんですね。




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