JAPAN-ITALY Travel On-Line

特集・私の自由旅行 〜個人旅行のノウハウ教えます〜
 
15 settembre 2005



中部イタリアの雄大な自然と世界遺産を楽しむ
〜セレブにはおすすめしない旅〜

         


投稿者:HIROSHI(41歳)



◆準備・予約方法・予算
3ヶ月前位より準備を始めました、参考にしたサイト等を記載します
・イタリア・マルケ州政府観光局<公式日本語サイト> http://www.italy-marche.info/jp/
・ノルチャ周辺  ロンリープラネットの自由旅行ガイド イタリア
・フェッラーラとデルタ地域 www.ferraraterraeacqua.it
宿泊はインターネット、またはホテル オンライン予約サイト Venere.comを利用しました。
一人あたり予算:飛行機163,000円、宿泊39,000円、レンタカー20,000円

写真トップ:ウンブリアの景色
左下:化石森林、右下:グランデ高原

◆旅程【2005年7月】

1日目 「今年はゆっくり」
ローマRomaへのフライトの到着は夕刻でした、去年の反省から今年はローマに泊まることにします。空港でレンタカーを借りて近郊のホテルにチェックイン。明るいうちに余裕で到着しホッとしました。(Fiumicino泊)
2日目 「ウンブリアの夏風景」
朝ホテルを出発。まずめざすところはウンブリアのなだらかな風景。なだらかな風景というと真っ先にトスカーナを思い浮かびますが、ウンブリアは?ということでRomaの北にあるアヴィリアーノ・ウンブロAvigliano Umbroを選びました。 ここには世界的に貴重なドゥナロッバの化石森林La Foresta Fossile di Dunarobbaもあり到着するまでとても楽しみでした。インフォメーションからさらに離れたところに入口がありました。ここでは化石森林を女性ガイドの案内で散策しました。 ピョンと突き出た木の化石がいくつもあり田園風景に囲まれのどかなところでした。
この一帯は道すがら向日葵が一面に咲きなだらかな風景に囲まれています。糸杉が見当たらないのがトスカーナとの違いかもしれません。
次はテルニTerni近郊のローマ時代に人工的に造られたマルモレの滝Cascata di Marmore。到着したときには次の放水時刻まで間があり見晴台などを散策しました。 16:00から放水が始まり瀑布がとても壮観でした。パンフレットを見るとマルモレの滝を描いた絵画(Orneore Metelli作)が東京の世田谷美術館に所蔵されているが わかり少し驚きました。また北東に進む途中道路からも滝の全容をみることができます。
今日はシビッリーニ山Monti Sibilliniの裾野に広がるノルチャNorciaに宿泊します。ここはイタリアでも最高の黒トリュフ産地として有名です。 村の広場周辺にはサラミを売るお店がいっぱいでしたが、なかには日本語で「チョコレート屋」と書いたお店もありました。夕食は私たちが"村一番のレストラン"と名づけた"Il Granaro del Monte"を予約しておきました。(Norcia泊)
3日目 「スローフードの味わい、そしてスリル」
今日のハイライトはMonti Sibilliniのグランデ高原Pian Grande。7月初旬ころにはラベンダーやポピーの花で色とりどりなのですが、ちょっと遅かったようでした。 高原を散策し、羊の放牧を見たりしてカステッルッチョ・ディ・ノルチャCastelluccio di Norciaの近くまできますと、わずかながらラベンダーの花畑が残っていました。 お昼になったので村へ、ここはもともとぺコリーノや リコッタ などのチーズ造りが有名ですが、lenticche(レンズ豆)が名品と教えてくれたのはレストラン"La Taverna di Castelluccio" の親父さんです。はるばる日本からの一家が"Buono!"という挨拶に、これは食べなくてはダメだということでお皿に軽くレンズ豆のシチューを持ってきてくれました。 屋外のテラスはほんの数席ですがPian Grandeを見下ろし、軒の巣にやってくるツバメを観察しながら楽しいひとときを過ごしました。
昼からは山を越えマルケ州のアックアサンタ・テルメAcquasanta Termeに行きました。温泉の湧き出す洞窟の奥がプールになっているというのが秘湯ムードを誘います。 しかし行ってみると嫌な予感が・・・写真でみた山間のテルメ施設は今では使われてない様子です。ホテルに聞きに行くと今日はホテルのプールも休みなのだが、ここにくる人は崖下の河原に 入っていくのよと説明されました。河原で温泉の余り湯を石でせき止めて入浴しているようです。河原へ降りる方法といっても階段があるわけではなく崖をただ攀じ降りるだけの危険なものでした。 河原に到着するとなぜかみんな熱いお湯が噴出しているトンネルの中へ入っていきます。何だろうと思って入っていきますと、洞窟の中に小さな滝があり滝壷でファンゴ(泥)を付けたりして何人か 遊んでいました。河原にはゴミなどもあり正直綺麗とは言えませんでしたが、なかなかスリルがありおもしろかったと思います。ただしJITRAテルメレポートでは間違いなくボツネタになってしまう ことでしょう。

夕方Norciaに戻る途中、郊外のスーパーマーケットに立ち寄って買ったふじりんごは小ぶりですが食べてみたら日本のものと同じ味でびっくりしました。
今晩も"村一番のレストラン"に行きました。帰りがけの夜の広場は賑わっていて、同じホテルに滞在していたA.C. Arezzoのメンバーもユニホーム姿で散歩していました。 (Norcia泊)
4日目 「Monti SibilliniからMarcheの海へ」
朝Norciaを出発し、田舎道を北へフラサッシ鍾乳洞Grotte di Flasassiに向かいます。入口は峡谷にありバスで駐車場から向かいます。内部は14℃とひんやりしています。最初にミラノのドゥオーモ ほどある大広間を抜けると奥に続く道があり階段を上ったりして約1.5kmの見学コースを歩きましたが意外と長く感じました。ガイドの説明で鍾乳石の見立てを"ジャンヌ・ダルク"や"羊"と呼んでいま したが、正直言うと"ピサの斜塔""サンピエトロ聖堂"と呼びたい岩が殆どでした。
駐車場に戻るとお昼の時間をずいぶん過ぎてしまいましたが、せっかくここまできたわけですから、是非立ち寄りたかった"Da Maria"に食事にいきました。ここピエロサーラPierosaraの村は渓谷を 見下ろせる山の上に位置して、昼でもほとんど人影がありませんでした。しかしレストランの中に入るとビックリ、大勢のお客さんがいて、お誕生会をしているテーブルも有りました。
山ともお別れをして東へとNumanaヌマーナに行きます。ここはBlue Flagビーチとして賞されたひっそりとしたリゾートです。ホテルもビーチの近くにあり、また砂浜ではなく綺麗な小石のビーチなの で大変気に入りました。夕方までビーチで遊びました。(Numana泊)
5日目 「Coneroの女王」
朝Numanaの港からいよいよConeroコネロの女王Le Due Sorelle(二人姉妹)のビーチに出発です。観光ボートに乗り20分ほど崖沿いに進むと、海の中に2つの白い岩が見えてきます。そして周囲を 旋回して近くのビーチに到着しました。 まさに秘密のビーチという表現がぴったりします。海の青さではシチリアのほうがくっきりしていると思いますが、ここのビーチはコネロ山Monte Conero の白と海の青に囲まれ今までになく感動しました。お昼まで滞在し午後からはNumanaに戻りビーチで夕方まで遊びました。
今晩は"Ristorante La Costarella"に行ってみました。Via IV Novembreという階段の路に家々が連なりちょっとした名所になっているようです。レストランは一軒家を工夫しているためかテーブル は数席しかありませんでしたが、インテリアやテーブルウエアなどとても繊細でした。イタリアらしからぬところですが、料理も新イタリア料理(各国の料理法を取り入れ、盛り付けも美しさを取り 入れた新しい手法)のスタイルでセレブな夕食となりました。スタッフも日本人の方で、出会いがとても不思議なように思えてきました。 (Numana泊)
6日目 「サンマリノ、ウルビーノ観光」
今日は一日観光スポットに行きました。まずサン・マリーノSan Marino。切手やコイン、VISAスタンプなどを記念品にしました。その後はウルビーノUrbinoに行きCasa di Raffaello(ラファエロの生家)を見学しました。 Numanaに戻るとビーチで夕方まで遊びました。ちょっと心残りなのがUrbino近郊・トリュフの都アックアラーニャAcqualagnaに時間が無く行けなかったことでした。 (Numana泊)
7日目 「ポー川のデルタ地帯」
マルケともお別れなので朝早くからビーチで遊びました。お昼ぐらいにラヴェンナRavennaのSan Vitale聖堂に到着、観光しました。昼食はJITRAでも記事にあった近くの"La Gardela"、デザートも しっかり食べてしまいました。エミリア・ロマーニャ州に入り料理も少し違ってきて、私たちがおなじみのイタリア料理に近いように思いました。
RavennaからE55を北上するとポー川デルタ地帯Delta Poに入ります。途中コマッキオ潟Valli di Comacchioにかかると鳥たちが羽を休めている姿が見えました。さらに進みDelta Poの街 メゾラMesolaにつきました。シンボルはCastello Estense(1578 , Alfonso II によるエステ家の城)。かなり大きな城でしたが周囲は観光客もいなくてひっそりとしています。
今夜の宿Locanda del Boscoがあるボスコ・メゾラBosco Mesolaに進みます。宿に到着してしばらく時間がありましたので近くのIl Boschetto di Santa Giustina(サン・ジュスティナの小さな森) に子供たちは昆虫を探しに行きます。Torre Abate (アボットの塔) は16世紀の建物で水郷風景に見事に溶け込んでいます。自然を残し、まさに世界遺産にふさわしい風景と思いました。  (Bosco Mesola泊)
8日目 「ヴェネツィア、フェッラーラ観光」
今日はヴェネツィアVeneziaを訪れます。E55を北上しキオッジャChioggiaに差し掛かりますとヴェネトのラグーンLaguna Venetaが広がり世界遺産の始まりです。車をゆっくり走らせ眺望しました。 海鳥のような白い鳥もたくさんいて、デルタ地帯ともまた違った風景です。VeneziaでSan Marco寺院を見学した後はフェッラーラFerraraに行きました。Castello Estense(エステ家の城) やCattedrale(大聖堂)を見学しました。Ferraraからの帰り道、イタリアで始めて水田地帯を見ました。 (Bosco Mesola泊)
9日目 「森の探検」
朝からIl Gran Bosco della Mesola(メゾラの大森林)へ行きました。ここは1058ヘクタール(皇居の約9倍)の広さを持ち、宿からも全貌が見えます。湿地帯に広がる広葉樹、針葉樹林が保護されており、 周囲はフェンスで覆われています。もちろん入園自体も厳しく制限されています。入口では自転車を借りる事ができましたので、家族全員自転車で周ることにしました。森の道は舗装されておらず木の根や 土で動きにくいところも有ります。最初は雑木林の鬱そうとした森の中にクヌギに似た木もあり昆虫も見つかりそうな感じがしました。しばらく進むと少し明るい林に着きました。
突然、鹿の群れと目が合いました。タッタッタタとあっという間に鹿が逃げ出していきます。人になれていない野生の鹿でした。また別なところではかわいい小鹿も見かけました。森の中は不思議なもので いっぱいでした。2時間ぐらい自転車で周り、昼も近くなったので森を出ることにしました。昆虫は捕まえることが出来ませんでしたがドングリを拾ったり植物を観察したり、自転車で探検したり収穫は たいへん多かったと思います。
昼をLocanda del Boscoで過ごした後、ボローニャBolognaの街へと出発しゴールも目前です。途中郊外にあるショッピングモールに寄った後、Bolognaに到着し夕食まで街を散策しました。 (Bologna泊)
10日目 「出発」
Eurostar ItaliaでBolognaを出発し、午後Malpensa空港より出発しました。



写真左下:コネロ、右下:ボスコ・メゾラ



◆世界遺産
今回は幾つかの世界遺産を見学しました。「ウルビーノ歴史地区」「ラヴェンナの初期キリスト教建造物群」「ヴェネツィアとその潟」「フェッラーラのルネサンス様式の市街ならびにそのポー川三角州」です。特に「ヴェネツィアとその潟」はヴェネツィアに向かう途中、鳥たちが憩う潟の風景、「フェッラーラのルネサンス様式の市街ならびにそのポー川三角州」ではデルタ地帯の豊かな水辺が人々の生活に溶けこんだ風景が印象的であり、Bosco Mesolaがその代表と思います。
しかし日本で資料を検索しても予想に反して・・・というか予想どおりヴェネツィアやフェッラーラを世界遺産として取り上げたものは幾つもありましたが、これらを貴重な歴史と自然の調和として紹介したものは全くありませんでした。エリアが広大なためすべてを訪れることは難しいにしても、ガイドブックを手本とした旅の偏った結果であり非常に残念に思います。
その中で、JITRA私の自然紀行−「ハウスボートでラクラク運河巡り!ポー川デルタ地帯」はデルタ地帯の楽しみ方のヒントとして非常に参考になりました。 また、一旦世界遺産リストへ申請し、その後審議を辞退した「ドゥナロッバの化石森林」も今回訪れて改めて自然の豊かさを実感しました。
・引用サイト 世界遺産資料館 http://homepage1.nifty.com/uraisan/index.html 

◆レストラン
Osterie d'Italia /Slow Food Editoreを参考にして今回はTartufo (トリュフ) を食べ比べてみました。
トリュフといえば秋から冬にかけてと思いがちですが、夏の品種もあり年中楽しめそうです。
"Il Granaro del Monte"、"La Taverna di Castelluccio"、"Da Maria"でいずれも手ごろで味わいも非常に良かったですが、"La Taverna di Castelluccio"の白トリュフと黒トリュフのオムレツは想い出に残る一品でした。ここではリコッタのタルトも大満足、スローフードのポリシーをしっかり感じさせるお店に今回多く恵まれました。
Numanaの Ristorante "La Costarella"は料理にジャポニズムの感覚を取り入れた新イタリア料理のメニューは見事でした。繊細な盛り付けのアンティパスト。また、スカンピの味噌をソースに使ったラビオリなど和の技を取り入れています。テーブルウエア、インテリアなどもさりげなくフランスの感覚を取り入れて優雅さを演出しています。
中部イタリアは、昨年のシチリアと比べても満足のいくお店が多かったです。



◆ロカンダ・デル・ボスコ Locanda del Bosco
今回はロカンダに泊まりました。広いレストランの2階を宿泊向けの部屋にしています。ガイドブックに掲載されているわけではなく、森に近いところを探していましたが少し不安でした。Bosco Mesolaの村から畑の路を入ったところにある煉瓦風の建物で芝生にはきれいな花が咲いていました。
レストランも非常に明るく綺麗です。部屋も広く綺麗でエアコン、冷蔵庫があり非常に快適です。
宿泊客も数人程度で、食事の時間には宿の家族(MANGOLINIさん)や友人が食事に来ている感じのアットホームな雰囲気です。
もちろん、私たちの食事もおいしく、メニューも見なれたものばかり・・・なので胃もついにダウンしてしまいました。自家製の森のフルーツケーキも何種類かから3つ選びこちらも満腹。
何よりも、ホスピタリティーに溢れゆったりと過ごすことが出来ました。親父さんはおなかもぷっくりとしていかにもおいしいものをいつも食べているといった感じがしてきます。出発まで楽しい雰囲気が続きました。

皆さんも、観光地のホテルガイドやガイドブックにない、自分だけのイタリアを探してみてはいかがでしょうか。でも私たちの旅はセレブにはおすすめできませんけど。



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