JAPAN-ITALY Travel On-Line

特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 febbraio 2007



知られざる南イタリアの魅力をたずねて
〜セレブにはおすすめしない旅U〜


         

投稿者:HIROSHI(42歳)


ガイドブックではほとんど知られることのない南イタリア。ゆたかな自然と気が置けない人々、今年はその魅力をさがしに出かけてきました。ナポリからスタート、イスキア島、アルベロベッロ、マテーラ、そしてカラーブリア州縦断の旅です。もちろんセレブにはオススメしかねます。

◆準備・予約方法・予算
*3ヶ月前位より準備を始めました、参考にした本、サイトを記載します。
 ・イタリア魅惑のビーチ 机直人著/東京書籍
 ・JITRAイタリア自然紀行  テルメ(温泉)〜イスキア テルメ (1)〜ルイジアーネ
  http://www.japanitalytravel.com/back/is_spa/2005_10/10.html
  http://www.japanitalytravel.com/back/is_spa/2001_1120/1120.html
 ・JITRAガイドオンライン カラーブリア州の宿泊先リスト
  http://www.japanitalytravel.com/guide/hotel/calabria.html
 ・カラーブリア州観光ガイド http://www.provincia.reggio-calabria.it/turismo/

*宿泊はFAXやホテルオンライン予約サイト booking.comを利用しました。移動は4日目以降、レンタカーで。
*一人あたり概算:航空機180,000円、宿泊30,000円、レンタカー20,000円


写真トップ:ヴァティカーノ岬のビーチPraia 'I Focu
下左:チヴィタの街、右:カラーブリアの真珠トロペア


◆旅程:2006年7月

1日目
「ナポリ夜おそくに」
ミラノには予定より1時間早く到着しました、そして運良く時間どおりにナポリの空港に到着しました。TAXIでホテルへ。 
 (Napoli泊)
2日目
「おばけピッツア」
翌朝ホテルをチェックアウトし水族館Aquarioへ、ここは現存するヨーロッパ最古の水族館で、レトロなレンガの構造です。規模は水槽が20そこそこなのですが、ナポリ湾の生物がきれいな水の中を泳いでいます。人気者とかショーはなく人影はまばらですが、大きなカメが何匹もいてユーモラスでした。
次に国立考古学博物館へ、有名なアレクサンダー大王のモザイクや世界三大カメオのTazza Farneseを見学しました。
お昼になりスパッカ・ナポリSpacca Napoliへ向かいます。中心街であるトリブナーリ通りVia Tribunariを歩き、チーズ屋でモッツアレラを食べたりしました。さらに進むとピザ屋があちこちに見えてきます。その中のDi Matteoに入りピザとフリットを注文すると、これがおばけピッツアとフリット。驚きの声をあげるとあちこちで「あら、でもおいしいわよ」と声が掛かりました。
午後からはフェリーでイスキア島Isola d'Ischiaへ、フォリオForio地区のレジデンスに泊まりました。  
(Isola d'Ischia泊)
3日目
「イスキアの海中温泉」
朝、バスでバイア・ディ・ソルジェートBaia di Sorgetoへ、パンツァPanzaの街で降りて海までの長い道をあるくと崖の下に入江が広がります。海岸縁を湯気が立ち上り岩で堰き止めて湯船になっていました。温泉タマゴならぬ温泉ポテトを作っている人もいます。湯船の外側はまだ少し冷たい海で泳いでいる人も多くはありません。
海岸のレストランでお昼をすませ、午後はレジデンスに戻りプールで遊びました。夜は賑やかなフォリオの街を散歩しました。  
(Isola d'Ischia泊)
4日目
「おとぎの国」
朝チェックアウトをしてナポリに戻ります。車でアルベロベッロAlberobelloへ出発しました。街につく前からあちこちにトゥルッリTrulliがみえてきます。街ではCentro Storico旧市街であるリオーネ・モンティRione Monti地区の石段を上り、トゥルッリの一軒に泊まりました。
夕方トゥルッリの建ち並ぶ街を散歩するとひっそりと佇んでいるところもあり、トゥルッリのサンタントニオSant'Antonio教会まで歩くと何もかもがでまるでおとぎの国のようでした。夜になると灯りに照らされ、朝の光のなかでは昼間とはまた違った風景になりました。  
(Alberobello泊)
5日目
「時の忘れ物」
お昼ちかくチェックアウトしマテーラMateraへ、市街からサッシSassi地区までは長い迷路のような階段を下ります。岩窟に造られたサンタ・マリア・デ・イドリスSanta Maria de Idris教会が歩く目標です。住居博物館であるカーザ・グロッタCasa Grottaから眺めると、岩山に広がるサッシのパノラマがたいへん良かったと思います。
その後、バジリカータとカラーブリアの州境にあるポッリーノ国立公園Parco Nazionale del Pollinoの山麓の街チヴィタCivitaへと急ぎ、夕方到着しました。夜には見晴台Belvedereからディアヴォロの橋Ponte del Diavoloや山裾がライトアップされ静かな風景が楽しめました。また宿のテラスから透き通るような星空がプラネタリュウムのように目の前に手に届きそうなに広がっていました。時の流れのなかで街全体がゆっくりと置き忘れられたかのようです。
(Civita泊)
6日目
「妖精の洞窟」
午前中見晴台から眼下の橋をめざして長く急な坂をおりると、ラガネッロ渓谷Canyon del Raganelloに到着します。涼しげな渓谷の風景がひろがり、川辺には蝶やとんぼがたくさん翔んでいます。お昼過ぎまで川遊びを楽しみました(写真:ラガネッロ渓谷とディアヴォロの橋)。
午後は車でチヴィタの北東にある街チェルキアーラ・ディ・カラーブリアCerchiara di Calabriaのテルメ、グロッタ・デッレ・ニンフェTerme Grotta delle Ninfeに行きます。洞窟の奥から湧きだした温泉プールで泳ぐことができます。行ってみると日本の秘湯といった感じでしたが、ファミリーで賑わっていました。  
(Civita泊)
7日目
「カラーブリアの真珠」
朝チヴィタを出発してティレ二ア海側へと進み、テルメ・ルイジアーネTerme Luigianeに立ち寄ります。Parco Termale Acquavivaは温泉プールパークになっており、その日は歌謡ステージが繰り広げられ華やかな雰囲気でした。テルメには湯の花が舞いファンゴで温泉気分を楽しみました。
午後はさらに南下し、カラーブリアの真珠と呼ばれる街トロペアTropeaに向かいます。きれいな海には小さな魚もたくさん泳いでいました。夕方まで思いっきり遊び、夜は旧市街へ夕食や散歩に出かけました。夜になるとパレードや花火で賑やかでした。  
(Tropea泊)
8日目
「秘密の海岸」
朝、ヴァティカーノ岬Capo Vaticanoに向かいました。小さな入江にとてもきれいなビーチがあるということで楽しみにしていました。ただ地図にはビーチがあちこちに点在してわかりにくく、秘密の場所といった感じです。ようやく見晴台Belvedereに到着しますと今までに見たこともないような絵葉書のようなビーチSpiaggia Praia 'I Focuが広がっていました。しかし、降りる道がとても危なく車を停めておけるような場所もないので、近くのビーチSpiaggia Grotticelleで午前中泳ぎました。ここも透明で静かなビーチでした。お昼は見晴台にあるレストランに行き絶景を楽しみました。
午後はトロペアで夕方まで海で遊びました。夜の旧市街は昨日と比べて少し落ち着いていました。 
 (Tropea泊)
9日目
「ベルガモットに誘われて」
朝、いよいよ最後のカラーブリアの最南端ボーヴァ・マリーナBova Marinaに向けて出発します。シッラScillaの街近くではシチリアSiciliaが目前に迫ります。
ボーヴァ・マリーナの少し手前にあるアメンドレーアの冬期急流河川Fiumara Amendolea(写真)に沿ってコンドフーリCondofuriの街に立ち寄りました。夏は水が枯れ河原が真っ白の風景が続いています。ふと途中に人だかりがしているので立ち止まってみますと、意外にも水が湧いていました。「これでコーヒーを入れるとおいしいんだ」という会話も聞こえるほど熱心にみんな水を汲んでいます。冷たくおいしい水で一息入れてアグリツーリズモに到着です。そこは一面がベルガモットの木々に囲まれ、後方にはアスプロモンテ国立公園Parco Nazionale dell'Aspromonteの山々が広がっています。そして夕方まで近くのビーチで遊び、最後の日を楽しみました。  
(Bova Marina泊)
10日目
「出発」
朝、レッジョ・カラーブリアReggio Calabriaの空港からローマ経由で出発しました


◆ビーチ
カラーブリアの海は、いままで訪れたなかでとても印象的でした。こじんまりしたビーチには他のリゾートと違い子供たちが大勢泳いでいます。トロペアTropeaは修道院の建つ岩壁を背景に透明で静かな海が広がっていました。さらにヴァティカーノ岬Capo Vaticanoは断崖の間に小さな砂浜が別世界のように美しく広がっていました。ギリシャ語の文化も残るボーヴァ・マリーナBova Marinaも地元のファミリーだけで閑散としていますが、小石の浜で透明な海が広がっていました


◆レストラン
今回もOsterie d'Italia/Slow Food Editore掲載(一部2001年版)のレストランを中心に立ち寄りました。
  Di Matteo(ナポリ)
  La Cantina(アルベロベッロ)
  La Stalla(マテーラ)
  Agora(チヴィタ)
  Osteria del Pescatore(トロペア)
La Cantina、La Stallaはトゥルッリやサッシの内部を活かし、旅の気分を高めてくれます。またAgoraは小さな街でも大賑わいで、リコッタなどの味わいがとても印象に残りました。Osteria del Pescatoreは路地裏にある家族経営のオステリアで、新鮮な魚介類を使ったフリットやスミイカのパスタに大満足でした。二日間ですっかり顔なじみになり、帰りには皆と握手してお別れしました。

◆宿泊先
L'Affittacamere Nido D'Aquila (チヴィタ) 
http://www.affittacamerecivita.com/home.htm
ここのオーナーのピエトロさんはすごく親切で、街の広場でも宿の近くでも必ず出会うといつもタバコを吸いながら話しかけてきます。食事に行く途中に街の広場で会うと、市博物館に寄っていきなさいと館長に紹介します。博物館には300年の歴史が今も残る街の暮しや文化などが展示してあります。ユーゴスラビアの言語や文化の影響を強く受けているという説明は少々ビックリでした。また夜になるとすぐそばの見晴台Belvedereに連れ出して街を眺めようと誘い出し、ライトアップされた街や遥かにイオニオ海を見せてくれました。
宿の前は小中学校で、夕方は遊ぶ子供たちで賑やかでした。屋上のぶどう棚テラスからは街を見渡せ、部屋も新しく清潔でとても快適でした。(写真:ピエトロさん夫婦と)

L'azienda Agrituristica La Spina Santa (ボーヴァ・マリーナ) 
http://www.laspinasanta.com/
ベルガモットBergamottoはスローフードの"Ark of Taste(味覚の箱舟)"としてリストされており、今回のカラーブリア旅行のハイライトでもありました。
このアグリツーリズモSpina Santaはベルガモットに力を入れています。夕食はシチリア以上の塩辛さと量でとても全部は食べられませんが、意外に翌日はシンプルなクロワッサンと自家製マーマレードMarmellata di Bergamottoが相性の良い朝食でした。
ベルガモットについていろいろな質問し、キャンディやマーマレードをたくさんお土産にしますと、わざわざベルガモットのために日本から泊まりにきたということに対し、なんと、秘蔵のベルガモットジュースを振る舞ってくれました。柑橘系の爽やかさに少し苦味があり、日本の柚子に近い味わいで貴重な体験にとても感激しました。この時期はまだ果実も蒼いのですが、12月の収穫にはベルガモットに誘われてまた訪れてみたくなりました。(写真:秘蔵のベルガモットジュース)

【編集室より:投稿者のHIROSHIさんは、「どんな面白い場所があるんだろうという楽しみを読者の方に知ってほしい」と、毎年個性的なイタリア家族旅行の様子を書いてくださっています。予めテーマを決め、レストランや宿泊先のチェックも怠りなく、そして毎回、色々な出会いや発見がある。そんな旅に編集デスクも脱帽です。】



■投稿募集中■

イタリアと旅を愛する人たちの旅行情報サイト JITRA。特に私たちは個人旅行をしながら、ガイドブックにはないイタリアの魅力を探しに来られる方々を応援します。
このコーナーでは、プラン立てから予約まで、個人で旅作りを楽しまれる方々の旅のノウハウを紹介しています。

◆投稿方法: 過去の旅行でも、今現在計画中の案でも構いません。準備や旅程、予約方法、予算などのデータは必ずご明記ください。旅行についてのコメント部分は、長さを気にせずご自由にお書きください。サイト上で使用させていただく写真については、採用決定後、改めてご連絡の上、ご準備いただくことになりますのでよろしくお願いします。

◆送信先:JITRA「私の自由旅行」係 jitra@japanitalytravel.com

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.
月5回発行、
JITRAメルマガ
登録はここから!

メ-ルアドレス入力

メルマガ案内