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特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 Febbraio 2013



シチリア旅行記
第4回 世界遺産は続く

ローマ時代の別荘とバロック建築で甦った町

         

Okaya 


●ピアッツァ・アルメリーナのモザイク
眺めは良いが町から遠いB&Bから、これまた交通不便なローマ時代の別荘に行く為に、私達は再び車をチャーターした。昨晩「翌朝は9時に出発するから、8時に朝ごはんが食べたい」とB&Bのオーナーのネロ氏に言ったら、ここはリゾートなんだからと呆れられた。でもかんばって8:18には朝食の準備が出来た。予定通り9時に出発し東のピアッツァ・アルメリーナ近郊を目指した。

この別荘の何がすごいかと言うと、床一面(3,500m3)がモザイク画で飾られているのだ。4世紀初頭に作られ(オーナーは、マクシミアヌス帝もしくは息子のマクセンティウス帝と言われている)、中世に山崩れで埋もれ(その為保存状態が良い)、1929年に発掘が始まり1997年に世界遺産に認定されたのだが、2011年9月は大規模修理中で、半分も見られなかった。この旅行中最も残念な出来事であることは疑いもなかった。車をチャーターまでしたのだからなおさらだ。修復は終わってる筈じゃなかったのか、と嘆いたところでここはイタリア。予定は遅れるのだ。有名なビキニの少女が見られただけでも良しとしなければと自らを慰め、車に乗り込んだ。

写真トップ @カターニアのドゥオモと象のリオトルのお尻   写真下:Aヴィッラ・ロマーナ・デル・カザーレのモザイク

●バロック建築の街並みカターニア
運転手のマリオさんは、ピアッツァ・アルメリーナのドゥオモ(大聖堂)に寄っていくかと訊いてくれたが、とてもそんな気にはなれないのでお断りした。そして、車はシチリア第二の都市カターニアの中心、ドゥオモ広場の私達が泊まるホテルに無事到着した。5時起きしてアグリジェントまで来てくれたマリオさんにお礼を言って別れ、ホテルにチェックインした。1693年にシチリア南東部は大地震に襲われ、一説によると3万人余が死亡し町も壊滅的な被害を受けた。が、18世紀に当時流行していたバロック建築で、おしゃれに再生したカターニアを含む8つの町は、2002年に世界遺産になった。

私達は、ホテルのある建物の1階にあるカフェのテラス席でランチを食べることにした。目の前にはカターニアのシンボルの象(のお尻)、その向こうにはバロック様式のドゥオモのファサード。「この町はヨーロッパらしくてステキね。パレルモ(の旧市街)はトルコみたいだったけど」とYさん。トルコとYさんの名誉の為に解説すると、地中海を愛しシリア・ヨルダン・リビア・トルコを旅し、欧州初訪問のYさんの「トルコみたい」はパレルモ若しくはトルコを誹謗しているのでは断じて無い。もちろん褒め言葉でもないが。

●シチリア王フェデリコIのウルシーノ城へ
バロック建築の町並みは後回し。まずは暗黒のヨーロッパ中世に輝く啓蒙の星、フェデリコT(シチリア王としては。神聖ローマ皇帝としてはフリードリヒU。そのため時としてフェデリコUとも表記され大変紛らわしい。何故って曾孫がシチリア王フェデリコUだから) に敬意を表し彼が造ったウルシーノ城(1250)へ。

写真下:Cウルシーノ城

そう、私は、武力に寄らずスルタンとの交渉によって聖地を回復した、合理的精神に溢れた彼を尊敬している。そんな彼を異教徒の血を流さなかったからと破門してのけた法王(名前も覚えちゃいないさ)には開いた口が塞がらない。閑話休題、この城は要塞と呼ぶに相応しい無骨な外観だが、よく見ると表面にかわいい文様があったりした。博物館になっている内部はやはり簡素だった。

●ベッリーニ劇場とマリア・カラス通り
その後、溶岩で作られた円形闘技場(2世紀中葉)からカターニアバロックを代表する、教会と修道院が立ち並ぶクロチーフェリ通りへ。映画にも何度も登場したとかで、この通りがこの町のハイライトと言えるだろう。だが、あちこち落書きがされていて、崩れつつある天候も加わって、暗く陰惨で荒廃した印象であった。守護聖女聖アガタに捧げられた大聖堂の内部には、この町の生んだ作曲家ベッリーニの墓があった。そして彼の名を冠したベッリーニ劇場へ行き着いたところで雨が降り始めた。

 D象のリオトルのお尻  写真下右Eベッリーニ劇場

劇場横のゴミだらけ落書きだらけの小道は、マリア・カラス通と名付けられていた。20世紀最高のソプラノ、マリア・カラスがこの劇場で歌ったのかどうか寡聞にして知らないが、ベッリーニ作曲の「ノルマ」を当たり役にしたカラスとベッリーニは切り離せない関係だ。それにしてもこの道の惨状を知ったらカラスは気分を害するだろう。

ホテルに戻り休憩して夕食に出かけた。一般にイタリアは南へ行くほど夕食が遅くなる傾向があり、私達が予約したレストランも夜は8:30オープンだった。例によって、前菜2皿とパスタ2皿で満腹だ。メインディッシュ(イタリアではセコンドピアット/第2皿)への道は遠かった。ガイドブックの言いつけに従い、勘定書きをつぶさにチェックすると、Yさんの2杯目のグラスワインと私のデザートワインが漏れていた。それを指摘すると「プレセントだよ」とのこと。 ご馳走様!!

Okayaさんのプロフィール
196x年東京生まれ。趣味は旅行、登山、舞台鑑賞(主にオペラとバレエ)で年齢より海外旅行の回数の方がい。イタリア訪問は6回で、3回目からは個人旅行ばかり。イタリアへの興味は、幼少の折テレビで見た「レオナルド・ダ・ビンチの生涯」から。大学生の頃から塩野七生の著作を愛読し、ヴィスコンティの劇場上映は逃さず鑑賞。シチリア出発直前に「山猫」を見られて、TOHOシネマに感謝!  最近の愛読書は「テルマエ・ロマエ」。 



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