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特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 Aprile 2013



シチリア旅行記
第5回  二つのリゾート 

タオルミーナと自然遺産エオリエ諸島

         

Okaya 


●長距離バスでタオルミーナへ
ホテル「Centrale Europa」の朝食は昨日ランチをしたカフェでとる。私は1.5ユーロの追加料金を払って、ブリオッシュに名産のピスタチオのジェラートを挟んでもらった。それとカプチーノ。長距離バスでカターニアから憧れのリゾート、タオルミーナへ。トラブル発生。新バスターミナルが出来ていたのに気づかず、旧バスターミナルでバス待ちをして、危うく乗り損ねる所だった。個人旅行につきもののリスクだが、予定していたバスに乗ることが出来てラッキーだった。

シチリア島の北のイオニア海、南の地中海と見てきたが、東のティレニア海は曇り空を映してグレーだった。絶景を謳われたタオルミーナのギリシア劇場だが、背景のエトナ山頂は雲に隠れ、海はグレー、夏の催し物のお片付け中と三重苦。写真も残念な出来ばえであった。その上、観光客が多すぎ、「BC3世紀の遺跡に居る」実感が得られなかった。むしろ江ノ島に居る気分と言えたかも。

写真トップ: @タオルミーナの女ケンタウロス像   
写真下左:Aタオルミーナのギリシャ劇場   写真下右:Bイゾラベッラ

歩行者天国のメインストリートをそぞろ歩いた。両側はブランドショップとお洒落なブティックばかり。カフェ、レストラン、みやげ物屋、骨董屋、高級食料品店がちらほら。なんだか場違いにも見える旅行会社のカウンターで、明日のツアーの支払いを済ませた。昼食に立ち寄った景色もご馳走の広くて美々しいレストランは、一皿のポーションも上品であった。昨日お墓を見たベッリーニ作曲のオペラのヒロインの名を冠した、スパゲッティ・ノルマの味付けも上品でナスも大変おいしゅうございました。窓の外の海が青く輝いて来た。天気が良くなってきたのだ。そう、明るいこの町に曇り空は似合わない。  

●広場にはシンボルの女ケンタウルス像
食後もそぞろ歩き。大聖堂とその前の広場、広場にはシンボルの女ケンタウルス像、見晴らしの良い中世の雰囲気が感じられる4月9日広場(この日に何があったの?)、 映画「グラン・ブルー」のロケに使われたイゾラ・ベッラ(美しき島)の見える展望台。ここで昨日の運転手マリオさんとバッタリ再会した。今は博物館になっている11-15世紀の複合建築コルヴァヤ館。その隣のサンタ・カタリーナ教会(その下には1世紀のローマの小劇場、さらに下にはBC4世紀のギリシア神殿)。ちょっと見にはただの穴のある壁、実は、ギリシア・ローマ時代の城壁を利用した6-8世紀(ビザンチン時代)の墓の跡。鎌倉の矢倉を髣髴させるではないか。

有名なジェラート店で一番小さいカップのジェラートを食べ、お店をいくつか冷やかし、日の暮れる頃ホテルに戻った。パニーノとピッツァを持ち帰り、部屋で夕食にした。今晩は6泊目で折り返し地点をすぎてしまっていた。荷物の少量化のため替えのズボンのない私は、洗濯、そしてフロントで借りたアイロンで乾燥と忙しい夜を過した。

●白壁の瀟洒な別荘が日差しに眩しいパナレア島
翌日は文化遺産の宝庫イタリアにたった二つしかない自然遺産エオリエ諸島へ、バスツアー。イオニア海は青く輝き、心も弾んだ。高台のタオルミーナから九十九折の道を降りる途中、前日は雲に隠れていたエトナ山が噴煙を上げているのが良く見えた。添乗員のハイジさんはドイツ出身。伊、英、独三ヶ国語でずっとしゃべり続けだ。三角形の頂点にあたるメッシーナで写真休憩。橋を架ける計画があるくらい狭い海峡の向こうに半島部が見えた。ティレニア海に再会し、ミラッツォからクルーズ船に乗船し、エオリエ諸島で最小かつセレブが集まるパナレア島を目指した。

   写真下左:Cパナレア島秋の気配   写真下右:Dパナレア島のリストランテ

白壁の瀟洒な別荘が日差しに眩しい島で自由行動。歩き回るには暑いので、すぐにレストランへ避難。海に面した大きな窓。窓枠の中の風景は、手前に秋草を配し、奥には青い空と海と何故か静止した船。秋の到来を告げる静けさを湛えていた。外はあれほど暑かったのに。2人で前菜とパスタを1皿づつ。シェアする皿も欲しいなどとぬかす私達に、給仕の女性はにこやかに応対し、パスタは2皿に分けてサーブしてくれた。感謝!! そして、チョコレートソースのかかったセミフレッドは絶品!!!
とっても美味しいと誉めると「うちのスペシャルよ」とのこと。杏の風味の濃厚なマルヴァシア酒と相俟って、天にも昇る心地だった。

●噴火の赤い炎を見せるストロンボリ島
乗船し、次の目的地は、活火山のストロンボリ島。パナレア島よりは庶民的な表情をみせる島は、夕方の涼しい風が吹いてそぞろ歩きが心地よかった。この島で映画を撮影するためにロッセリーニ監督夫妻、つまり妻はイングリット・バーグマンだが、が住んだ家には、それを説明するプレートが取り付けられていた。再び乗船し、ワインとパスタの軽い食事を済ますや否や、船室の外へ飛び出しベストポジションを確保した。ストロンボリ火山の噴火を見る為の。

 写真下:Eストロンボリ島沈む夕日 

満天の星空の下、初めて噴火の赤い炎が見えた瞬間、大きなクルーズ船は大きなどよめきに包まれた。私も歓声を上げた。喚声だったかも。焔が見えるのは1分もなかっただろう。噴火と噴火の合間は10分余か。その間固唾を呑んで皆が皆山頂を見つめていた。「その様子がおかしい」とYさんは笑った。私は興奮でそれどころではなかった。幾度かの噴火を見てから、写真のことを思い出しシャッターを切った。カメラは光不足を訴えたが。溶岩が流れる様子まで分かった大きな噴火を最後に、船は島を離れた。私はミラッツォに着くまでずっと星を見ながら、体には冷たい風を、心には高ぶりを覚えつつ、噴火の光景を反芻していた。
「満足した?」とハイジさん。「最高に満足!」と私は答えた。

Okayaさんのプロフィール
196x年東京生まれ。趣味は旅行、登山、舞台鑑賞(主にオペラとバレエ)で年齢より海外旅行の回数の方がい。イタリア訪問は6回で、3回目からは個人旅行ばかり。イタリアへの興味は、幼少の折テレビで見た「レオナルド・ダ・ビンチの生涯」から。大学生の頃から塩野七生の著作を愛読し、ヴィスコンティの劇場上映は逃さず鑑賞。シチリア出発直前に「山猫」を見られて、TOHOシネマに感謝!  最近の愛読書は「テルマエ・ロマエ」。 



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