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特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 Gennaio 2015



イタリア二都物語 + 続シチリア旅行記
第3回  ナポリで考古学博物館・ピッツア・バレエを堪能  

   

         

Okaya 


<第5日目>
●ナポリ

折り返し日にして、ナポリ本格的観光の開始日。今日からは分刻みのスケジュールをこなさなければならない。まず、バスに乗りドゥオモへ。西洋で一番古い洗礼堂は入場料を払って見学した。

写真トップ: @とびきり豪華なナポリのサン・カルロ劇場 
写真下左:Aナポリ港とヴェスヴィオ山    写真下右:Bナポリのドゥオモ、古い洗礼堂の洗礼盤

●素晴らしい出土品の考古学博物館
1kmほど歩いて、ポンペイとエルコラーノの発掘品とファルネーゼ・コレクションを展示する考古学博物館へ。まず目当てのポンペイ出土「アレクサンダーモザイク」の展示室へ。向かって右を向いたギョロ目のアレクサンダー大王の横顔は、誰が見ても「あぁ、これ!」「見たことある!!」「ここにあるんだ!!!」となること間違いない屈指の名品だ。「人垣が出来ているのですぐわかる」と聞いていたが、午前中なので、写真も余裕で撮れた。

写真下左:C考古学博物館のポンペイ出土モザイク「アレクサンダー大王」  写真下右:D同博物館「海の幸」モザイク

その他の出土品も本当に素晴しい物ばかりで、1世紀のローマ帝国に「ブラヴォー!」。一地方都市にすぎなかったポンペイでこの豪奢。ポンペイ遺跡は訪問済みだが、博物館の展示品の方が「ローマの繁栄」を良く感じさせる。ところで、ファルネーゼとは、法王パウロVの出身家名。悪名高きルネサンス期の法王アレッサンドロ六世の愛人もだが。「ファルネーゼの牡牛」(高さ3.7m幅3m重さ37t!) 「ファルネーゼのヘラクレス」の文字通り重量級の大理石像は、ローマのカラカラ浴場跡から発見されたものだ。なんと豪勢なお風呂だったことか。

丁寧に観ていくと、閉じられた部屋に気付く。有名な収蔵品、「伝サッフォーの肖像」、ドアの隙間から見えた「死せるアマゾネス」、そして何よりボッティチェリも参考にしたと云う瑪瑙のカメオ「ファルネーゼの皿」が展示されていないのだ。遣り残し課題を消化するために来たのに、新しい課題を持ち帰ることになるなんて。

●カラヴァッジョの絶筆「聖ウルスラの殉教」
割り切れない思いを抱きつつ、次!、に行くべく地下鉄に乗る。パラッッォ・ゼヴァロス・スティリアーノ美術館は、時間が押しているので、カラヴァッジョの絶筆である「聖ウルスラの殉教」だけの鑑賞。聖ウルスラは11,000人!!の侍女と共に殉教したそうな。その途方もない出鱈目感がラスト・カラヴァッジョに相応しいとつくづく思う。

●ピッツァ・マルゲリータ発祥の店ブランディ
次は予約済みのレストランなので、時間厳守。ピッツァ・マルゲリータ発祥の店ブランディは、20名近い人で店先がごったがえしていたが、名前を告げてすぐ奥まった席に案内された。隣のテーブルを見るに1枚のビザは余りにも巨大なので、2人で1枚にし、前菜とグリーンサラダをオーダーした。

前菜の水牛のモッツァレッラと取り分け用の小皿が待つほども無くテーブルに置かれた。二等分し、一切れ口に入れる。クリーミーなこくと滑らかさ、さわやかな酸味が見事に調和している。フレッシュなのと軽くスモークしたのとどちらも「ああああ、美味し〜い。」少なくともチーズというカテゴリーの中でこれほどの美味にめぐり合ったことは無いと断言できる。その後さんざん待たされて出されたマルゲリータは、もちろん美味しかったが、日本でも気の利いたピザ屋さんならこれ位美味しいよねぇと思われた。

●ヌオーヴォ城
ブランディのすぐそばにこれも老舗のカフェ、ガンブリヌスがある。時間と胃袋に余裕があれば最高のエスプレッソとお菓子を頂くところなのだが、と思いつつ通り過ぎ、ヌオーヴォ城へ。別名アンジュー家の城。フランス王家の分家のアンジュー家は13世紀ホーヘンシュタウヘン家からナポリを奪った。

写真下左:Eヌォーヴォ城 

その前はノルマン人のオートヴィル家がナポリとシチリアの支配者だった。イタリアが統一されるまで、ナポリはずっと外国人に支配されてきた。外国人の王を戴くだけでなくスペインの属領にもされた。歴史的背景はともかく、お城自体はガランとして「大して見るべきものない」印象だった。  

●サン・カルロ劇場の「くるみ割り人形」
雨の中ホテルに戻り、サン・カルロ劇場でのくるみ割り人形の鑑賞の支度をした。宵っ張り文化の南イタリア、遅いのは食事の開始だけでなく、バレエの開演も21時なのだ。「ランメルモールのルチア」が初演されたイタリア三大歌劇場の一つで、オペラでなくバレエ鑑賞なのがちょっと残念なのだが、たった二夜の滞在で公演があるだけハッピーと思うべきであろう。年末年始のヨーロッパはくるみ..の公演が多い。クリスマスのお話なので。忠臣蔵と同じく。

写真下左:Fサン・カルロ劇場の見事な天井   写真下右:Gサン・カルロ劇場のカーテンコール

18世紀に王侯貴族のために造られた劇場の内装は、飛び切り豪華だ。今日は水曜なのに客席にはお子様もちらほら。宵っ張り文化だから。イタリアはバレエ大国とは言えないけれど、くるみ..は古典バレエの中では超絶技巧でなく演出と演技で見せる作品。踊らない重要キャラクターのドロッセルマイヤーは合格点以上だった。指揮者も「花のワルツ」を振りながら楽しげに踊っていた。私も楽しんだ。幕間が20分と短めで、終演は11時を少々過ぎたくらい。これなら家が遠くなければお子様達も午前様にならない。私達も悪名高いナポリの夜道をものともせず、無事ホテルに戻った。

Okayaさんのプロフィール
196x年東京生まれ。趣味は旅行、登山、舞台鑑賞(主にオペラとバレエ)で年齢より海外旅行の回数の方が多い。イタリア訪問は7回で、3回目からは個人旅行ばかり。イタリアへの興味は、幼少の折テレビで見た「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」から。大学生の頃から塩野七生の著作を愛読し、ヴィスコンティの劇場上映は逃さず鑑賞。最近日本製ブッラータチーズを発見し、2年半ぶりに味わいつつイタリアを偲んだ。 

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