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特集・私の自由旅行  〜個人旅行のノウハウ教えます〜
15 Luglio 2016



イタリア二都物語 + 続シチリア旅行記
第5回  ローマでは「古代ローマ」にスポットライト 

   

         

Okaya 


<第7日目> 
●ローマ

朝食を済ませ、駅前からバスに乗り再訪となる聖天使城へ。カラヴァッジョ詣での旅は昨日で終了。ローマのカラヴッジョは一通り見ているので。今日からは「古代ローマ」にスポットライトを当てることに。

写真トップ: @アルテンプス宮

●聖天使城 (カステル・サンタンジェロ)
「天使と悪魔」の舞台として脚光を浴びたカステル・サンタンジェロだが始まりはローマ皇帝の霊廟だった。ハドリアヌス帝時代に造られた内部のらせん状のスロープを登った3階部には「アレッサンドロYの中庭」との表示。ナポリでさんざん観てきたファルネーゼ・コレクションの創始者法王パウロVは、妹がアレッサンドロYの愛人だったので枢機卿に取り立てられたのだ。こんな所にこんな中庭があるとはまったく知らなかった。

写真下左:A聖天使城 (カステル・サンタンジェロ)     写真下右:Bアレッサンドロ6世の中庭 

●ローマ国立博物館のアルテンプス宮
次はローマ国立博物館のアルテンプス宮へ。今度はルドヴィシ・コレクョン。広い展示室にまばらな展示品ともっとまばらな入館者。BC5Cのギリシア彫刻の逸品アフロディーテの誕生の浮き彫り「ルドヴィシの玉座」は、教科書や美術書でおなじみ。そして戦闘場面に埋め尽くされたルドヴィシの大石棺。浮彫りに覆われた石棺は各地の博物館で色々見た。                                     

イスタンブールでは「アレキサンダー(推定の域を出ないらしいが)の石棺」も見たけど、ここまで緻密な物はちょっと記憶にない。素晴らしい芸術作品であることは間違いないが、これはお棺で、中央上部に彫られた青年が主だとしたら痛ましく、情けなくもある。この青年の身元として有力視されているのは30代皇帝の息子エトルクス、251年のゴート族との戦いでこの父子は戦死したのだから。蓋はドイツはマインツの博物館にあるそうで、棺本体と蓋が何で泣き別れとなったのか。

写真下左:Cアルテンプス宮      写真下右:Dナヴォーナ広場

●絶品のブッラータチーズとカルボナーラのランチ
じっくりと古代の彫刻を堪能した後は、お待ちかねのランチ! 屋台とミニ遊園地が出来ていて大変な人ごみのナヴォーナ広場を縦断し、予約していたロショーリへ。ここは、ローマが本場のカルボナーラがローマ一美味しいとされるレストラン。何も言わずとも英語のメニューを渡され、前菜はブログで絶賛されていたブッラータチーズをオーダー。「プリモ(第1皿)は、カル..」おぢさんウェイター氏最後まで言わせず、「はいはい、カルボナーラね」一見(いっけん)して観光客と知れる一見(いちげん)の日本人は例外なくカルボナーラをオーダーするってことか? !

ブログによると、ブッラータはナポリのカンパニア州の水牛のモッツァレッラを模倣してプーリア州で創られたそうだ。クリームが入っているので水牛のモッツァレッラよりクリーミーで甘味が感じられた。「絶品だわ。」ブッラータの甘味とドライトマトとオリーブオイルの酸味が奏でる見事なハーモニーを私の舌は歓喜と共に味わったのだった。そして新たに「ロショーリを再訪しブッラータを食べる」が私に課せられたのだ。フレッシュチーズ故日本では食べられない。

そしてカルボナーラ。どっしりと濃厚、豚肉が塩辛い。Tさんも「パンが進みますねぇ」もちろんパン単独でも思い切り美味しいのだ。このパンと赤ワインとサラダでおシャレなランチになるような。この後サービスで溶かしチョコレートにビスケット添え(私見ではこの順。決してビスケットに溶かしチョコレート添えではなく)が現れ、これもまた文句の付けようの無い美味しさだが、デザートを別にオーダーしたのは言うまでもなかった。2人で前菜1皿、カルボナーラ2皿、グラスワイン2、デザート2のランチは急激な円安もあり1万円を超えた。普段の私達のランチの仕出し弁当29個分になる。日常では考えられない「豪華な食事」は優れて古代ローマ的である。

●「アレア・サクラ」とクリプタ・バルビ
腹ごなしにユリウス・カイサル暗殺の場「アレア・サクラ」まで歩き、猫と戯れ、クリプタ・バルビへ。ここは美術品はなく古代から現代までのローマの暮らしの変遷を展示する博物館。ちょうど時間が合い地下の古代遺構をガイドツアーで見学できた。

写真下左:Eアレア・サクラ     写真下右:Fクリプタ・バルビ地下遺構

●カピトリーニ美術館
次の目的地は三つのパートから成るカピトリーニ美術館。カラヴァッジョも展示されているのでもちろん来たことがある。今回はローマと言えば、の「カピトリーニの雌狼」を観に来たのだが、乳を飲むロムルスとレムスが15C製と知りちょっと複雑な気分。狼はBC6C製なのだが。「傷ついたアマゾン」「瀕死のガリア人」おなじみのポーズのヴィーナス像より、諸皇帝の胸像や、デカっ!!のコンスタンティヌス帝やマルクス・アウレリウス帝の騎馬像の方に心惹かれた。美術品としての彫刻の鑑賞より歴史的興味が勝っているから。
写真下:GHカピトリーニ美術館

入館料の内なので絵画館にも行った。カラヴァッジョの若き日の罪のない風俗画は、メッシーナとナポリの後では物足りないと言うより別人の絵だ。外が真っ暗になってから、バスでテルミニ駅に戻った。

Okayaさんのプロフィール
196x年東京生まれ。趣味は旅行、登山、舞台鑑賞(主にオペラとバレエ)で年齢より海外旅行の回数の方が多い。イタリア訪問は7回で、3回目からは個人旅行ばかり。イタリアへの興味は、幼少の折テレビで見た「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」から。大学生の頃から塩野七生の著作を愛読し、ヴィスコンティの劇場上映は逃さず鑑賞。最近日本製ブッラータチーズを発見し、2年半ぶりに味わいつつイタリアを偲んだ。 

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