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15 giugno 2005

La festa dei ceri (Gubbio)


グッビオのろうそく祭り

(ばるばら、ペルージャ)



ウンブリア州にグッビオという街がある。普段は静かなこの街が、年に1度のfesta dei ceriの日には大きく様変わりする。
Ceriというのは燭台をかたどったみこしといえばわかりやすいだろうか。ceri上には町の守護聖人である、聖ウバルド、聖アントニオ、聖ジョルジオの人形がまつられる。人々はそれぞれの聖人(サントとよばれる)を意味する黄色、青、黒いずれかのシャツをまとう。このサント、キリスト教の洗礼を受けるときにそれぞれ決めてもらうものかと思っていたのだが、それぞれのサントにまつわるエピソードがあり、気に入ったサントを選ぶ、といった意外に自由な発想のものらしい。

午前中に広場でceriの組み立てがはじまる。町中の人、いや、それ以上の人々が集まって押し合いへしあいだ。聞けば毎年けが人が出るという。普段の静けさからは想像のつかない熱気だ。バールでは外国人である私を見つけた町の人が“グッビオのceriはすごいだろう?気に入ったかい?”と気さくに話しかけてくれた。

メインイベントは夕方から始まるレース。サントが競争するのかと思っていたら、そこはキリスト教の国イタリア、勝敗を争うものではなく、町の守護神の中で一番重要(筆頭守護神とでもいうのだろうか)である聖ウバルドの勝利が決まりになっているとのこと。細い山道を駆け上り、山頂の教会へとたどりつく。小高い丘などではなく、たどり着くまでは歩いて小一時間はかかろうかという急な山道を3台のみこしが走り抜けるのだ。到着した私は聖ウバルドのみこしが聖職者、警察関係者などの先導をうけて降りてくるのに出くわした。厳かな雰囲気の中、聖ウバルドが降りてくる。キリスト教徒でなくとも思わず立ち止まって敬意を払いつつ、見送らずにはいられない光景だった。

到着地点である教会前で待機しようと山道を登ったのだが、プチ登山とでもいうべく厳しい道のりだった。開始から約2時間、ceriの到着を告げる使者が馬で山道をかけのぼり、教会の門の中へと消えていく。回りはみんな総立ちだ。待ちに待ったceriがやってくる。みこしといっても日本のようにリズムにのって移動するのではなく、岸和田のだんじり祭りの山車のような、ものすごい勢いで向かってくる。今年も黄色いシャツをまとった人々がかつぐ、聖ウバルドの勝利だ。後続を拒むかのように門が閉まる。中の様子はうかがい知ることができなかったが、扉の外と同じように人々が聖ウバルドの勝利を祝福していたに違いない。しばらくたったのち、聖アントニオと聖ジョルジオのみこしも門の中へと入っていき、彼らも聖ウバルドの勝利を祝福するかのように駆け巡る。熱狂と歓喜の中、レースが終わった。

帰りの道のり、静かになった町の中で聖ウバルドの像に再び出会った。誇り高いその表情は彼もまた今夜の勝利を喜んでいるかのようだった。

 





参考データ

グッビオ市サイト http://www.comune.gubbio.pg.it

交通アクセス
グッビオまではペルージャのパルティジャーノ広場からバスが出ています。所要時間は約1時間15分。バスの時間などの詳細はwww.apmperugia.it


 

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