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イタリアのオススメ旅行先
15 gennaio 2010

ミラノのリストランテ・トラム「アトモスフェーラ」
ATMosfera, Ristorante Tram, Milano



ディナーしながらミラノの夜景堪能

市川 嘉一(ジャーナリスト)


夜のミラノの街中を優雅に走る「リストランテ・トラム」をご存知でしょうか。「動くトラムの車内でディナーを楽しみながらミラノの夜景を味わう」という趣向で、ミラノで公共交通を一手に運営するミラノ交通会社(ATM、Azienda Trasporti Milanesi)が2006年10月に運行を始めたサービスです。会社名のATMと、イタリア語で「雰囲気」を意味するatmosferaを掛け合わせた「ATMosfera」(「アトモスフェーラ」)が、このリストランテ・トラムの愛称です。クラシックな車両デザイン、高級感漂う内装を纏った深緑色のこのトラム。「ミラノで最も予約の取れないリストランテ」といわれるほどミラネーゼの間で高い人気を誇っているようです。

私の知るところでは、ATMosferaのレビュー前からレストラントラムを恒常的に走らせているのは世界でもオーストラリアのメルボルンだけでした。ヨーロッパでは貸し切り車両は別として毎日運行している例はミラノしかないと思います。予約するのに2カ月待ちといわれるほどの人気ぶりですが、昨年夏のイタリア家族旅行の際にミラノ在住の知人の協力を得て乗車3週間前足らずで幸運にも予約をとることができました。

ATMosferaは月曜日を除く毎晩8時、スフォルツェスコ城前のカステッロ広場から発車。2時間半かけて、ライトアップに映えるドゥオーモ、ティチネーゼ、ナヴィリオ運河、センピオーネなど観光スポットを通りながら光り輝く夜のミラノをゆっくりと巡る「小さな旅」で、最後は再びカステッロ広場に戻ります。

車両の原型は今でもミラノ市内を縦横に走るオレンジ色の古風な単車(1928年に製造を始めたことから、地元ではイタリア語で28を表す「Ventotto」の愛称で親しまれています)。これを外装、内装ともにゴージャスな雰囲気に改造しました。聞くところによると、オリエント急行の食堂車をイメージしたトラムを目指し、ミラノのデザイン大学なども参加し、6年をかけて完成させたプロジェクトだったそうです。

食事はアンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェとイタリア料理のフルコース。肉料理と魚料理の2種類があり、それぞれのメニューともセコンド以外でも異なる料理が用意されています。水のほか、赤、白のいずれかのイタリア産ワインもボトル付きです。途中、10分程度の停車・休憩タイムも。車両から降りて一服したり、車両をバックに記念撮影したりと、それも楽しいひと時です。乗車前、トラムファンでもない家族にとって2時間半は長すぎるかなと少し心配もしましたが、車窓からの夜景を眺めながらのフルコース料理に家族全員が時間の経つことを忘れるほど堪能した様子でした。

料金はワインのボトル込みで65ユーロ。運行開始当初は50ユーロでした。貴重な夜のミラノのトラム周遊にフルコースの料理。決して高くはないと思うのは私だけでしょうか。

  @カステッロ広場の電停に入線するリストランテ・トラム「ATMosfera」

Aクラシックな雰囲気の車内

B肉料理のセコンド

C厨房からドルチェを出すシェフ

D休憩タイムに運転手さんとシェフが仲良くポーズ



参考データ
予約は今のところイタリア国内からの電話のみで、乗車希望日の前日の午後7時半までに、ATMの予約専用フリーダイヤル800-808181まで。
http://www.atm-mi.it/it/AltriServizi/TempoLibero/Pagine/ATMosfera.aspx
 

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