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イタリアワイン料理紀行バックナンバー
 
26 July 2001

第十回 ランゲの小村を訪ねて


ピエモンテ州 ロッケッタ・ターナロ(アスティ県)
Piemonte - Rocchetta Tanaro (AT)


ピエモンテ州、いやイタリアの酒蔵といっても過言ではないアスティAsti、クーネオCuneoなどのランゲ地方Le Langhe。数ある有名ワインを産出するだけでなく、トリュフなどにも象徴されるように、食材の宝庫としても知られる地域である。素晴らしいレストランもこの丘陵地帯には点々とあって、地元の食材をふんだんにつかった料理を楽しもうと、どちらに行こうかチョイスにかなり迷う。

トラットリーア・イ・ボローニャTrattoria i Bologna は、県都でもあるアスティの町から車で東へ20分ほど行ったところ、ターナロ川Fiume Tanaroのほとりの小さな村、ロッケッタ・ターナロRocchetta Tanaroの入り口にある。人口1500人のこの村に近隣からだけでなく、トリノやミラノ、ジェノヴァ、さらには国境を越えて人々がやってくるのは、このカルロ・ボローニャCarlo Bologna氏のレストランで食事をするためであり、そして彼の亡き兄ジャコモ・ボローニャGiacomo Bologna氏が実質一代で名門にしたてあげたワイナリー、ラ・ブライダLa Braidaを訪れるためである。

このレストラン、もともとは農家だった建物と敷地を買い取って改装したもの。トラットリーアというものの、たいへん威厳のあるどっしりとした門構え。そして店内内部に中にはを加えた敷地はかなり大きい。シェフはカルロ氏の奥様マリアMariaさんと、息子のジュゼッペGiuseppeが中心となって切り盛りしている。ジュゼッペは15歳でシェフになることを目指し、イタリアの名店を渡り歩いたあと、海外でも経験を積んできた。両親の期待を一身に背負う若きホープだ。また当店では数年前に別のところで知り合った小林さんら日本人スタッフ達も研鑚中である。

天気も良かったので、中庭の席を用意してもらった。決まったメニューというものは無く、伝統的な料理をベースにイノヴェーションを加えたその日その日のおすすめを選んでいくというもの。厳選された素材を使用していることもあり、予約は必ず必要である。まず一品目に運んできてくれたのが、ローズマリーを中心とした香草とニンニクで香りをつけた豚のラルド(背脂)のスライスのイチジクが添えLardo al Rosmarino con i Fichi。この巨大なイチジクの甘さが、香りと塩気のあるスライスと口の中で溶け合う。生ハム+メロン系の派生商品と言っては失礼なぐらい面白い一品と確信する。

ワインはもちろんLa Braidaのラインアップから。ランゲ・ビアンコLanghe Bianco(ランゲの白ワイン)でDOCともなっているイル・フィオーレIl Fiore。シャルドネにリースリング他が混合されているもの。「軽めの前菜」というのがこのワインには当たり前のおすすめ料理ということらしいが、かなりしっかりとしているので、なかなかどうしてこの「軽め」とは言いがたい前菜にいけるいける。ちなみにこの背脂スライス系の前菜はイタリアのいろんな地域にあるが、みかけほど重いものではないと思う。素晴らしい日よりのせいか(?)イル・フィオーレのボトルの中身はぐんぐん減っていくのであった。

看板料理の一つであるピエモンテのラヴィオリともいうべきアニョロッティAgnolotti con Burro e Salviaへと進む。セージで香り付けしたバターのソースでからめてある。郷土の黒トリュフをたっぷりとスライスしてくれた。このアニョロッティはピエモンテ州各地、そして作る人によって様々な材料が入っている。本来家庭では、前日の煮込み料理であまった肉類を赤ワインで煮込みなおし、挽いて詰め物にする。もともとの煮込み料理の味その他もすべて深く溶け込んでいくという、まことに素晴らしい二次加工製品なのである。ピエモンテの名門(でなくとも)レストランでは必ずといっていいほどこのアニョロッティがあり、店によって個性がよく出るので食べ比べすると楽しい。基本的には肉類にパルミッジャーノなどのチーズ、ほうれん草などの緑野菜、卵などを加える。当店独特のキャンディーの包み紙風の小さい形がかわいい。この袋状になったところにソースが入り込むからなんというべきか、"ソースのからまり具合"がちょうど良い感じになる。

次に供された赤ワインはラ・モネッラLa Monella。きかんぼうの子供のことをモネッロ!(筆者の息子も毎日アパートの管理人氏にそう呼ばれている。)というが、この弱発泡系のなかなか言うことを聞かない元気なDOCワイン、バルベーラ・デル・モンフェッラートBarbera del Monferratoが、食事に勢いとリズムをつけてくれた。実はもうかなり前のことになるが、筆者が初めて飲んだイタリアワインがこれだった。そうか、ラ・モネッラとはそういうことだったんだなと一人でうんうんとうなずいた。

「ピーマンがとてもおいしい季節だから。」と、すすめもあって、サルスィッチャSalsicciaというソーセージと一緒に煮込んだものをメインにしていただく。この甘さや濃さは、すべてピーマンから出ているという。じっさい若干のトマトソースが加えてあるだけだ。見せてもらった生のピーマンは大きいだけでなく重い重い。肉厚なのだ。これでは「話がピーマン」とか、「頭がピーマン」というネガティブな例えにはつかえない。こんな料理を食べるとき、これがつくづくイタリアンだなと思う。

食後に町のつきあたりにあるラ・ブライダ社を訪れる。夫ジャコモ氏を亡くした後、息子達とともに益々当社を盛りたてているアンナ・ボローニャAnna Bolognaさんが仕切っている。ターナロ川が氾濫したあとに建てられたというレンガ色の建物は近代的なつくりで、製造ラインは最新式だ。訪問者を楽しませるために貯蔵庫や試飲のためのコーナーもモダンな設計となっている。下記にサイトも記しておいた。

日本で私が口にした記念すべき初めてのイタリアワインも、当地で作られたのだなと感慨にふけっていた。ついて来てくれた人口1500人のうちの一人、小林氏はすっかり工場の人たちとも顔なじみらしい。まるでロッケッタ・ターナロで生まれ育った人のように話をしているのが印象的だった。
  photo1
ターナロ川の流れ

  photo2
イ・ボローニャの外観

  photo3
巨大なイチジクと一緒に

  photo4
特製アニョロッティ

  photo5
ラ・モネッラ

  photo6
旬のピーマンが決め手

  photo7
この小部屋はかつての馬小屋。
  餌場がそのまま棚となっている

  photo8
ブライダ社の貯蔵庫



店名 トラットリーア・イ・ボローニャ   Trattoria i Bologna 
住所:Via N.Sardi 4, 14030 Rocchetta Tanaro (AT)
電話番号:(国番号39)0141-644600 / Fax:0141-644197
休日:火曜  要予約

アクセス
●電車利用
ミラノMilano中央駅(又はその他のミラノ駅)から基本的にはトルトーナTortonaで乗り換え、アスティAsti方面へ1時間45分〜。時間帯によりさまざまな行き方と所要時間があるのでFS(国鉄)のサイトを参考にするなどして調べたい。トリノTorinoからは1時間〜程度で行くことができる。駅からレストランまで向かう手段が不便なので、アスティとの観光をからめてアスティからタクシーを利用してくるのも良い。

●車利用
ランゲ地方などのピエモンテの地方都市を巡るのは、基本的にはレンタカーなど車での移動が便利が良い。ミラノから高速道路AutostradaのA7でジェノヴァGenova方面へ向かう。途中トルトーナでアレッサンドリアAlesssandria、トリノ方面へ。フェリッツァーノFelizzanoで降り、国道をアスティ方面へ行くと10分ほどでロッケッタ・ターナロへ左折する道がある。アスティからは同じく国道をアレッサンドリア方面へ約20分。Rocchetta.T.という看板を右折する。川を渡り数百メートル進んだところの右側。正面玄関に大きなランプが二つついた赤レンガ色の建物。ミラノから約1時間40分。
ラ・ブライダ社へは、さらに直進し1分もあれば通り過ぎる街のつきあたり。

詳細はラ・ブライダ社サイト、www.braida.itへ。



著者プロフィール

R.Tokimatsu
元ミラノ在住ビジネスアドバイザー


 




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