JAPANITALY Travel On-line



検索
HOME PAGE

わが町観光自慢
ワイン料理紀行
南イタリア小都市探訪
知られざる博物館

フレッシュレポート
ホテル!
グルメ!
ショッピング!
トピックス!
イベント!

イタリア自然紀行
温 泉
アグリツーリズム
スキー

読み物・エッセイ
イタリア映画の旅
クレモナの工房から
元OL料理修行記
ローマ子育て日記
スポーツ万歳
旅会話レッスン

読者参加スペース
アンケート
メールマガジン申込
私のお気に入り
とっておきの旅

イベントinジャパン
日本で楽しむイタリア
日本における
  イタリア2001


イタリアカレンダー

ア−ト・デザイン
オペラ・バレエ・
クラシック

伝統行事
スポ−ツ

旅行便利帳
旅行前の心得
為替・物価情報リンク集
交通情報リンク集 
イタリアマップリンク集
イタリア情報リンク集
 
JITRAについて
掲載記事一覧

スペシャルガイド
宿泊先
レストラン
ショップ
サービス・その他
州別観光情報
 
バックナンバー
我が町観光自慢
ワイン料理紀行
小都市探訪
知られざる博物館
フレッシュレポート
イタリア自然紀行
読み物・エッセイ


 
イタリアワイン料理紀行バックナンバー
 
20 Marzo 2002

最終回 イタリア料理をイタリアで楽しむために


 最終回スペシャル!各画像から過去のバックナンバーへリンクできます。



ジャパンイタリアトラベルオンラインの立ち上げとともに本連載をスタートしたが、1年半の歳月が流れ、気が付くと当初から続く読み物としては唯一のものとなっていた。そして..今回は最終回である。

経歴にもある通り、私は金融機関に勤めたあと外食産業へと身を投じ、その延長線上でついに食の大地イタリアへと渡って来た。といっても10年も前ではない。あのころ日本では、イタリアンの本格的なブームが始まるかどうかというころで、ここまでになるとは思っても見なかった。前回登場の私のいわばブレインM氏などは、20年も前から現地でイタリア料理、及び食材に関わっていらっしゃるが、Miracolo!Incredibile!(=ミラクルだ、信じられない)と言うことらしい。

前ふりはともかく、締めくくりにあたり、好きなことを書かせて頂けることになった(いつも好きなことを書いてきたが。)ので、以前からどうしてもお伝えしたかったことをまとめておくことにする。

「日本のイタリア料理とイタリアを旅行する際に食べる料理が違う。」とか、「イタリアに行くと、どうも目的の物が食べられない」など、旅行者の方々が現地でイタリアンを味わう場合の「とまどい」のようなお話をあちこちで耳にしてきた。日本から勉強にいらっしゃるプロのコックさんたちでさえ、そのギャップのようなものに直面しているようだから、観光客として長くて1週間程の滞在で、いかに現地で楽しく、目的の料理を食べるかということが難しいのは当然。私はできる限り日本人の目で、料理やワイン、そしてレストランなどの「現場」を見てきたつもりだが、少しでもこの戸惑い解消のためにお役にたてればと思う。


●日本のイタリアンとイタリアのイタリアンは違う?

こんなことは「笑ってしまうぐらいどうでもいいことだ。」と、私は思う。最近は日本でもなるべくイタリアで食べるあの味、そのままのものを出そうとされているシェフも多いし、それを希望するお客さんが増えてきたらしいので、大分事情も変わったと思う。一方では旅行者の方から、「あれだったら日本の家の近所のイタリア料理の方が良かった。」という話も聞く。日本に数百店かそれ以上あるイタリア料理をひっくるめて、かつイタリアに星の数ほどあると思われるそれらと、単に味がどうとか、サービスがどうとかを比較すること自体かなり無謀で、無謀がゆえにどなたもそんなことを言わない。でも言わせて頂くと、やっぱり違うのだ

あるところで書かせてもらったことがあるが、イタリア人が外国に行くと、まずいイタリア料理を食べて、あきれて帰ってくるという。ところが日本に行くと「あれ、うまいね。値段も思っていたほど高くない。シェフはイタリア人だろう?え、皆日本人?信じられない!」となることがよくあるのは事実。「美味しいけど、ちょっとイタリア料理じゃないな。うまくいえないけど。」というぐらいがせいぜいだろう。私もそう思う。日本のイタリア料理は一応に美味しい。そして「はずれがない」。日本人の味覚、そしてコックさんはすごいと思っているし、一生懸命まず本場のやり方を勉強し、その上で日本的なうまさにしていくという「謙虚で真摯」な姿勢の賜物だと思っている。食材が違い、食べるときの気候が違い(これは食事というものに大変な影響を与える。)、何もかも違うわけだから、コックさんの腕はともかく、「日本で食べる」というだけで違うものになるのは当然だ。そしてやっぱり料理の「落としどころ」というものも違う。日本のイタリア料理店に来るお客様は、別に毎日イタリアンを食べているわけではない。いわんや普段はさまざまな世界中の料理を食べている手ごわい国民だ。作る側だって「攻め方」が違って来る。品揃えも戦略的にするし、食材によって作れるもの、作れないけど代替品をうまく使うなどと対策を練る、もっと直接的には「味」のポイントが違う。過去15年ほどは、本国イタリアでも一部今までのようなありきたりでは毎日イタリアンを食べているイタリア人を満足させきれなくなり、勇敢に戦ってきた。最近ではまた戻ってきて、「あくまでベースは郷土料理」。新たな視点作りをしている店も多いとはいえ、今でも数で言えば、ほとんどのこちらのイタリア料理店は(良し悪しはケースバイケース)相変わらずいつもの作り方でお決まりの料理を出している。

結局のところ、日本のイタリア料理店は、イタリア料理全てをひっくるめた北から南まで全てのものを(もちろん専門店もたくさんある。)、その素晴らしい技術と情熱でもって、「恐るべき味覚と知識をもった」、そして「毎日イタリアンを食べているわけではない」お客様を相手に勝負しているから、本国へやってきて、さらに美味しいもの、目当てのものをドンピシャリで見つけるのは難しいのは当然といえるのだ。

と力を込めて論じだところで、その手助けとなるかはわからないが、イタリアでイタリア料理を楽しんでいただくためのコツを、おこがましいとは思いながらまとめてみた。変なタイトルだが、きっと参考になると思う。


●イタリア料理をイタリアで美味しく食べるには

○心構え「日本で食べるものとは別のもの」と考える。
「なんだそんなことか」、とおっしゃらずに。大事なのです。理由は上記の通り。

○好きなものを食べよう。
パック旅行等で、選択肢がない場合もあるようだが、やはり始めにこの決意がないといけない。次のアドバイスとは相反するが、「食べたくないものを本場だから食べてみよう」は、間違っていないと思うが、意気込み過ぎて無理しないことだ。

○その地方の得意料理を食べよう。
うまいのにはわけがある。不味いものはやはり時代の流れで残らない。そこで地元で食べつづけられて来たものというものは、何かしらその理由があると考えるのが結局正しい。

○地元の人に聞こう。
このサイトの人気コーナーの各地の現地レポーターの方は、ご自身が本当に美味しいと思ったところをご紹介しているから参考になるだろう。そして何よりも信頼できるのは、日本でも頼りになる「タクシーの運転手さん」を中心とした町の案内人に聞きまくること。因みにホテルやその他で推薦される場合は多少の注意が必要だ。(理由はわかりますね。)それに日本のガイドブック、現地のレストランガイドにも全く載っていないが、地元の通は皆そこへ行く、という店は無数にあるということを忘れずに。聞くポイントは、何が食べたいのか、どんな雰囲気でどんな値段なのかを明確にする。良い回答は良い質問から生まれます。

○注文をじっくりと。
最初からけんか腰になる必要はないが、早口で言われる料理説明につられて、なんだか注文したのかしないのかわからないうちに決まっていた、ということはなんとしても回避したい。食べたいものをじっくり吟味し、わからない場合はよく聞いて、質問はどんどんしたい。言葉の問題もあるだろうが、「じっくり、こちらのペースで」注文を。ワインについても同様だ。ついでに言うと、いつも本腰入れて「転ばない」ようにメニューを考えると疲れるというのも事実。適当にこれこれこれ、と注文して、ありきたりといわれようが、なんといわれようが、僕は「スパゲッティー・アッレ・ヴォンゴレ Spaghetti alle vongole」とお馴染みのものを食べたって良いのである。どこへいっても同じものを注文して比べるのも楽しい。「今日は何かいいものありますか?Specialità di oggi?」という質問は是非してみたい。特に魚介を得意とするお店では「今日入ったもの」などにありつきたいものだし。

○量もしっかり計算して。
超のつく高級店ではやはりパスタだけというのは避けたいところだ。最低でもパスタとメイン、前菜とパスタという形で注文するのがマナーかもしれない(せっかくだし!)。しかし、そうでもないお店であれば、多少ちゃんとしたところであっても無理に食べたくないものを押し込む必要はさらさらないと思っている。いわんやワイガヤ系のレストランやピッツェリアで、あたかも一通り食べるかのようにオーダーを取りに来る(とくに悪意は無い場合が多いのであるが。)プレッシャーに負けなくてもよいだろう。量についてもあれこれ食べたい場合には相談してみる。特に南に行くと、まるで嫌がらせのような量が出てくる場合も珍しくない(それで安い!)。一度シチリアのカターニア Catania 近く、アーチレアーレ Aci Reale のオステリアで、散々な注文をしてしまった苦い経験がある。生まれて初めて3分の2を残したのだ。残すことに抵抗をどうしても感じてしまうわれわれ日本人としては、この辺のことはやはり大事だ。

○イタリアンは選択肢のひとつ。
きつい日程であちこち飛び、毎日イタリア料理でうんざりということはよくあるお話だ。疲れもたまってきたりする。「皆はイタリアンに行くけど、今日は私はチャイニーズ!」そんなスタンスでいたい。私の知り合いで、イタリアに来てもせいぜい1週間で1回ぐらいしかイタリア料理を食べない人がいる。「好きじゃない。」そういうことだ。イタリアの美術や風景が好きな方が、料理まで好きでなければならない理由はどこにも無い。うまいイタリアンは日本でも気が向いたときに食べられるのだ!(私が言ってどうする...でも本当のことだ。)

○楽しく食べる。


正直に言おう。いまさらながら「食べる時は楽しく。楽しい話が最高の調味料。」である。疲れたときに無理に食べることはない。雰囲気もぶち壊しだ。迷わずホテルで寝ていよう。変な話だが、「楽しい会話で、何を食べたのかわからなかった。」ぐらいが一番最高だと思う。食の探求者として失格と言われようが構わない。 いかがだろうか。「なんだそんなことか。」と思われたかもしれない。でもそういう一番大事なところをあえて書かせていただいた。本当は「レストランでの店の人とのコミュニケーション」を大きなポイントの一つとして入れようとも思ったのだが、これは時間と経験がいる(私もまだまだだ。)なかなかそこまでは行かないし、あえて割愛した。最近ではイタリア語を話される旅行者の方も増えてきているようだから、自信のある方はもちろんその才能をレストランでも十分に発揮されたしと思う。

さてさて、以上をもって、「イタリアワイン料理紀行」の締めくくりとさせていただきたいと思っている。この連載のおかげで、全く考えもしなかった地方やお店に行くことができた。読者の皆様には心から御礼を申し上げるとともに、JITRA、そしてスタッフの皆様にも深く感謝申し上げたい。そしてそれぞれのお店の方には、素晴らしいワインと食事でご協力いただいただけでなく、私のする一風変わった質問にもほとんどの場合、最高の協力を頂いてきた。あわせて心からの御礼を申し上げたい。

イタリア料理、そしてワインなどの奥は気が遠くなるほど深く、引き続き謙虚な姿勢で関わっていきたいと思っている。また別の機会に皆様と出会う日を心待ちにしつつ...

イタリア料理よ、永遠なれ!
  photo1
ピノッキオのピエロシェフとラウラさん"ここから全てが始まった(Borgomanero)

  photo2
イタリア中、どこへいっても自慢のサラミがある(Fiorenzuola)

  photo3
:ウーディネの名店オーナーと、案内してくれたフェデリカさん(Udine)

  photo4
お店の看板研究も楽しい(Viareggio)
  photo5
こんなに楽しく作れたら、それは楽しいだろう(Narni-2)

  photo6
天気がよければやっぱり中庭で食べたい(Rocchetta Tanaro)

  photo7
 
photo8
前菜の盛り合わせに凝ってみるのもひとつの楽しみ(Roma)


著者プロフィール

R.Tokimatsu
元ミラノ在住ビジネスアドバイザー


 




イタリアワイン料理紀行バックナンバー

このページのトップへHOME PAGEへ


 
http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.