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やっぱりトスカーナ! -鈴木奈月の絵画紀行-
 

16 marzo 2009

第3 回 ヴォルテッラ
絵と文  鈴木奈月


当たり前といえば当たり前だが、訪れる季節によって、街の印象というものはガラリと変わる。なので、何とはなしに自分の中で、この街は春がいちばん!とか、あの街は冬がいいなあ、なんていうのができあがっている。 例えばトスカーナのなだらかな丘の上の街などは、やっぱり春うららな頃がよかったりするが、冬がいいなと思うのが、どういうわけかこのヴォルテッラ。

なぜだろう。標高545メートルという、どちらかというと山岳都市らしいイメージからくるのだろうか。全体的に厳つくて、ちょっと錆び付いた感じの白っぽい家並みが、なんとなく寒い冬にしっくりくるような気がするのかもしれない。
それとも、この街にあるアラバスターの工芸品。その色が真っ白で、氷とか雪を思わせるからだろうか。ああそういえば、アラバスターは、確か日本語で雪花石膏? きれいな名前ですねえ、雪の花なんて。
それともただ単に、初めて訪れたのがたまたま冬だったから、ということもあるかもしれない。石畳があまりにもしんしんと冷え込むので、逃げ込むように入ったエトルリア博物館。トスカーナには、数多くのエトルエリア紀元の街があるが、ヴォルテッラもそのひとつだ。

私が初めてエトルリアに興味を持ったのは、エトルリア特有の石棺を何かの雑誌で見た時だった。その石棺の上には、なんともいえず仲良さそうに横たわっている夫婦の彫像がのっていた。うっすらと微笑んで、いかにもいたわりあっているという感じがひしひしと伝わってくる。
「なんかコレって羨やまし過ぎない? 死んでもなお、こんなに仲のいい夫婦ってこと?」と、思わずつぶやいてしまったもの。
この博物館にある「夫婦の彫像」は、ちょっとリアルでブキミな顔してるけど(失礼!)、やっぱり一見の価値はある。

ところで、エトルリアもいいけれど、それよりももっと(!?)興味をそそられる話題がひとつ、それはこの街の刑務所!
この街には、15世紀にメディチ家によって作られた要塞があるのだが、現在は刑務所になっている。元要塞ってくらいだから、造りも頑丈で刑務所にはもってこいの場所だろうけど、まあなんと文化的な、しかもずいぶん景色のよさそうな(って、景色が見れたらの話しですが…)、スバラシイ環境の刑務所だなあと半ば感心しつつ唸っていたら、もっと唸ってしまうことがあった。

なんとここでは、 一般人を招いた夕食会なるものが年に数回、開催されるのだ。囚人が腕をふるって料理を作り、囚人がボーイとなってサービスをするという。囚人といったって軽刑なヒトたちではなく、ここには、けっこうな犯罪者さんたちが収容されているというのだからたまげる。
よくは知らないが、きっと囚人教育とかそういう目的で始められたことなんだろうと察する。さすが、イタリア。こんなことする国、イタリア以外にあるのかなあ。完全予約制で、一夜に100人くらいが入れるらしい。

ああ、行ってみたい!


著者プロフィール
鈴木奈月 (Suzuki Natsuki) イラストレーター、エッセイスト
89年渡伊。フィレンツェ、ミラノ、カタンザーロに暮らし、現在はローマ郊外オスティア在住。主にイタリアの風景や食卓に関する絵を描き、暮らしのエッセーなどを本や雑誌に掲載する。現在、NHKラジオ・イタリア語テキストに「おばあちゃんのイタリア料理」連載中。

主な書籍
「イタリア・小さな街物語」(JTB出版)
「イタリア・パスタおいしい物語」(東京書籍)他多数

近年の主な活動
2006年11月 イタリア カタンザーロ市 ギャラリー「L'Artigiana」個展
2007年3月 ニッセイ・ライフプラザ内個展
2007年4月 日伊文化交流サロン「アッティコ」個展
2007年8月 文教堂書店・渋谷店のギャラリースペース個展
ヴォルテッラ Volterra データ

■交通アクセス
○ピサ方面からは、CPTバス、あるいは国鉄SF(フィレンツェ行き)でポンテデーラPontederaまで行き、CPTバス乗り換えでヴォルテッラまで。

○シエナ、フィレンツェからは、SITAバスでコッレ・ディ・ヴァル・デルザColle di Val d'Elsaまで行き、CPTバスに乗り換えてヴォルテッラまで。

イタリア国鉄サイト www.trenitalia.com
SITA社サイト www.sitabus.it/wps/portal
CPT社サイト http:// www.cpt.pisa.it
鈴木奈月さんの
JITRA連載オリジナル水彩画
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■作品名 「やっぱりトスカーナ! - ヴォルテッラ」水彩画
■額装サイズ 横43.8cmx縦33.8cmx高1.1cm
■価格 42000円(税込)
■箱 イタリアでの額装の為、保存箱なし
■お申し込み方法 
   インターネット、Fax、もしくは電話でのお申し込み
   インターネット 本作品掲載ページ:
   http://www.salone-studiofiori.com/product/456
   Tel:047-354-0683   Fax:047-705-5660
■お支払い方法 銀行振込、郵便振替、代金引換払い、後払い、カード払いがご利用できます。
■お届け方法 宅配便にてお届け
■販売元  web shop「SALONE」:http://www.salone-studiofiori.com/
■お問い合わせ  studio FIORI e-mail: studio-fiori@w3.dion.ne.jp
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   注:日本国内の発送に限らせていただきます。
   注:送料込みの価格です。(ただし沖縄、離島を除く)

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