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歴史のかおるカフェをたずねて
 
22 October 2001


第2回 カフェ・クライングーティ


Caffè Klainguti

〜 ジェノヴァ Genova 創業1828年 〜


牧野 宣彦



photo



「イタリア統一に貢献した英雄達が集まったカフェ」

ジェノヴァはイタリア最大の港で、都市としてもイタリア5番目の規模を誇る。11世紀から15世紀にかけて繁栄し、ヴェネツィア、ピサ、アマルフィと並んで4大海洋国といわれる発展を遂げた。新大陸を発見したコロンブスCristoforo Colombo(1451−1506)もジェノヴァの出身。プリンチペ駅前にはこの町が生んだ英雄の巨大な像が建っている。また、ダンテ広場Piazza Danteにもコロンブスの家といわれる蔦のからまる小さな家があるが、これは彼が少年時代を過ごした場所に18世紀に建てられたものだ。

今年7月に開かれたG8にあわせて美しく整備されたデ・フェッラーリ広場Piazza De Ferrari からカサナ通りVico Casanaという小さな坂道を下って行くと、旧市街の色を濃く残したソツィリア通りVia Sozigliaに出る。バール、芸術的な工芸の店、ブティックなどが立ち並び、狭いながらもお洒落な商店街になっているこの通りの一角に、カフェ・クライングーティはある。その二つ先のロマネンゴ・ピエトロ・フ・ステファノRomanengo Pietro fu Stefanoという1780年創業のコンフェッテリア(お菓子屋)でも素晴らしいお菓子が味わえる。

スイス出身のクライングーティ兄弟によって始められた、その名もカフェ・クライングーティの正面に立つと、まず最初に創業1828年の看板が目に入る。足を踏み入れて右手のカウンターでは、入れ替わり立ち代わりカフェを飲みに多くの人が出入りしている。左側はキャンディ、ケーキ、チョコレート、ブリオッシュ、パニーノなどが所狭しと並ぶガラスケースがあり、たくさんの種類のジェラート(アイスクリーム)もおかれている。また、店内奥には古い時代の趣を感じさせる小さなサロンがある。天井がそれ程高くないわりには、淡いピンクを基調としたインテリアに鏡を多く利用しているおかげで、実際より広く感じてみえる部屋だ。

実はこの部屋は、1860年イタリア統一に貢献した3人の英雄、ヴェルディVerdi、カヴールCavour、マッツィーニMazziniが会談を行なった場所である。ヴェルディとジェノヴァの関わりは深く、彼は1857年に14世紀中葉のジェノヴァを舞台としたオペラ「シモン・ボッカネグラSimon Boccanegraを作曲しているし、晩年は霧の多いエミリア・ロマーニャ州のサンタガータS.Agataを離れ、冬は温暖なジェノヴァに住んでいた。1893年頃最後の作品となる「ファルスタッフ Falstaff」を完成するが、その前後には度々クライングーティを訪れていたそうだ。そしてこの店のブリオッシュが大のお気に入りで、「ここのブリオッシュは、私の作曲したファルスタッフより素晴らしい。」と語ったといわれている。店にはヴェルディ自筆のサイン入りの言葉が額に入れて飾られてある。

私もこの店のブリオッシュをカプッチーノと共に味わってみた。柔らかで、いくつでも食べられそうな程美味しく、生涯に食べた最高のブリオッシュであった。(これに匹敵するブリオッシュは、フランスのエウジネ・レバンEugenie-LesBainsの3ツ星レストランで、ミシェル・ゲラールMichel Guerardの経営するレ・プレ・ドゥジェニーLes Pres d’Eugenieの朝食で食べたブリオッシュだけだと思う。)お土産にドライケーキも買ってみたのだが、これも甘さが丁度よく、素晴らしかった。



店名:Caffè Pasticceria Klainguti (カフェ・パスティチェリア・クライングーティ)

住所:Piazza Soziglia 98/100r
電話:(国番号39)010- 2474552
定休日:日曜日
営業時間:7:30〜20:00
アクセス:デ・フェッラーリ広場から徒歩10分。



著者プロフィール

牧野宣彦(まきののぶひこ)
早大卒。1974年、旅行会社にて日本初のニューイヤー、スカラ座オペラツァーを企画。その後コンピュータ会社を経て、1998年よりイタリアに住み、現在ボローニャ在住。フリーのトラベルライターとして、イタリアの旅行、音楽、グルメ関係の執筆、写真撮影を行う。

<著書>
「イタリアのべストラン」(透土社):トスカーナとイタリアのベストレストラン、ワイナリーなどを紹介。イタリア料理の人気の秘密をフランス料理と比較して解説。 「イタリア歴史的ホテル・レストラン・カフェ」(三修社):イタリア各地の歴史的な面白い場所を203箇所紹介。イタリアで一番面白いガイドブック。 「イタリアオペラツァー」(あんず堂):イタリア30都市でのオペラ体験紀行。音楽史跡、劇場、博物館、オペラを聞くために便利なホテル、レストランなど面白い情報を紹介。


 





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