JAPANITALY Travel On-line



検索
HOME PAGE

わが町観光自慢
ワイン料理紀行
南イタリア小都市探訪
知られざる博物館

フレッシュレポート
ホテル!
グルメ!
ショッピング!
トピックス!
イベント!

イタリア自然紀行
温 泉
アグリツーリズム
スキー

読み物・エッセイ
イタリア映画の旅
クレモナの工房から
元OL料理修行記
ローマ子育て日記
スポーツ万歳
旅会話レッスン

読者参加スペース
アンケート
メールマガジン申込
私のお気に入り
とっておきの旅

イベントinジャパン
日本で楽しむイタリア
日本における
  イタリア2001


イタリアカレンダー

ア−ト・デザイン
オペラ・バレエ・
クラシック

伝統行事
スポ−ツ

旅行便利帳
旅行前の心得
為替・物価情報リンク集
交通情報リンク集 
イタリアマップリンク集
イタリア情報リンク集
 
JITRAについて
掲載記事一覧

スペシャルガイド
宿泊先
レストラン
ショップ
サービス・その他
州別観光情報
 
バックナンバー
我が町観光自慢
ワイン料理紀行
小都市探訪
知られざる博物館
フレッシュレポート
イタリア自然紀行
読み物・エッセイ

 
読み物・エッセイバックナンバー
歴史のかおるカフェをたずねて
 
22 Aprile 2002


第8回 カフェ ペドロッキ


Caffè Pedrocchi

〜パドヴァ Padova 創業1772年〜


牧野 宣彦



photo



「スタンダールが絶賛したイタリア一美味しいカフェ」

ローマ時代から栄え、11世紀には貿易や馬の売買が盛んだったパドヴァは、1222年に創設されたパドヴァ大学と共に一層発展を遂げた。大学ではダンテ Dante、ぺトラルカ Petrarca、ガリレオ・ガリレイ Galileo Galilei が教鞭を取り、地道説を唱えたコペルニクス Kopernik (イタリア語ではCopernico) が学んだ。シェクスピア Shakspeare の喜劇「じゃじゃ馬ならし」はパドヴァ大学の学生と土地の令嬢との恋物語。ピゼー Bizet もこの街を舞台としたオペラ「ミラクル博士 Le Decteir Miracle」を作曲している。パドヴァはスクロヴェー二礼拝堂 Cappella degli Scrovegniにある、有名なジョット Giotto のフレスコ画など文化の香に溢れている。

駅を出てポポロ通りCorso del Popolo、ガリバルディ大通りCorso Garibaldiと続く一本道を20分も歩くと、カヴール広場Piazza Cavour があり、これに隣りあう小さな広場に"カフェ ぺドロッキ Pedrocchi"がある。1772年フランチェスコ・ぺドロッキFrancesco Pedrocchiによって創業された。ネオ・クラシックの壮麗な神殿の様な建物の外壁に、フランチェスコと息子のアントニオの浮き彫りとカフェの創立について書かれた碑がある。現在の建物は、建築家ジュゼッペ・ジャペッリGiuseppe Jappelli がアントニオと一緒に1831年に建設した。

広々とした店内は、天井から垂下っているカンテラ風の照明もアンティックで歴史を感じさせる。一階の地上の部分はピアンコ(白)、ヴェルディ(緑)、ロッソ(赤)の部屋と名付けられ、イタリア国旗の色を表している。中央には各種のリキュール、グラッパなどのボトルを置いた棚があり、その前がカウンターになっている。左右の壁には羽をつけた女性が子供を抱いて飛んでいる浮き彫りがあり、この部屋は大理石のテーブル、壁には大きな古い地図、柱はイオニア風の壮麗な大理石の石柱が数本あり、床も大理石でとても豪華である。よいカフェの条件は、ゆったりしたリッチな気分になれることだが、ペドロッキは内部のたたずまい、高い天井、アンティックな内装など全てでその条件を備えていると言える。多くの観光客が見物に来ても、建物が大きく、座席間の間隔が離れているので、開放的な気分で寛げる。

妻と私はここでカプチーノを注文した。可愛いカメリエラ(ウエィトレス)が持って来たカプチーノを一口飲んで驚いた。イタリアではどこでもカプチーノは美味しいが、ぺドロッキのカプチーノは、普通の店のと比較すると数段上で、まろやかで上品な味わいが口いっぱいに広がり最高だった。味わったサンドウィッチの名は「プロシュット・フォルマッジオ・サルサ・ロッサ Prosciutto Formaggio Salsa Rossa」、パンにモッツァレッラ、トマト、プロシュットを挟んだもので、これも素晴らしかった。イタリアを愛したフランスの作家スタンダール Stendhal はぺドロッキのカフェを飲み「イタリアで一番美味しいカフェ」と絶賛したといわれるが、ここのカフェを味わうと本当に彼の言った事が真実だと実感できる。ビアンコの部屋にはスタンダールが訪れたという碑が飾ってある。他にぺドロッキを訪れた人にはイタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ Vittorio Emanuele、ジュゼッペ・ガリバルディ Giuseppe Garibaldi、作家のデ・アミーチス De Amicisなど。

さらに、ピアノ・ノビーレ Piano Nobile と呼ばれる2階には、ギリシャ、ローマ、ロッシーニ、バロック、ルネッサンス、シック、中世などと名付けられた部屋が12室あり、「中世の間」では美しいステンドグラス、「ローマの間」ではサンタンジェロ城、フォロ・ロマーノの絵画などが飾られている。一番美しい部屋は「ロッシーニの間」で、金箔がふんだんに使わた豪華なインテリアだ。これは建築家のジャぺッリとロッシーニ Rossiniが1836年ごろ交友があったので、部屋はロッシーニに捧げられ、ここでは重要なミーティング、舞踏会なども開催される。カフェ ぺドロッキは、単なるカフェを越えて、一つの大きな文化センターの様な感がする。飲み物を楽しむだけでなく、ピアノ・ノービレも見学する事をお薦めする。





店名:(カフェ ペドロッキ )

住所:Via Otto Febbraio 15 35122 Padova
電話:(国番号39)049-8781231
定休日:月曜日
営業時間:冬期:8:00〜23:00 夏期:8:00〜24:00
アクセス:パドヴァの駅より徒歩20分。



著者プロフィール

牧野宣彦(まきののぶひこ)
早大卒。1974年、旅行会社にて日本初のニューイヤー、スカラ座オペラツァーを企画。その後コンピュータ会社を経て、1998年よりイタリアに住み、現在ボローニャ在住。フリーのトラベルライターとして、イタリアの旅行、音楽、グルメ関係の執筆、写真撮影を行う。

<著書>
「イタリアのべストラン」(透土社):トスカーナとイタリアのベストレストラン、ワイナリーなどを紹介。イタリア料理の人気の秘密をフランス料理と比較して解説。 「イタリア歴史的ホテル・レストラン・カフェ」(三修社):イタリア各地の歴史的な面白い場所を203箇所紹介。イタリアで一番面白いガイドブック。 「イタリアオペラツァー」(あんず堂):イタリア30都市でのオペラ体験紀行。音楽史跡、劇場、博物館、オペラを聞くために便利なホテル、レストランなど面白い情報を紹介。


 





読み物・エッセイ バックナンバー 歴史のかおるカフェをたずねて
このページのトップへHOME PAGEへ


 
http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.